マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

蕎麦屋酒の意外な効能

2006-11-27 12:57:51 | 

寿司屋で一杯やるのもいいが、蕎麦屋の酒というのも捨てがたい魅力がある。北新地「とき」。

からすみ大根。子供の頃、「サザエさん」で波平が水屋に隠したカラスミを探すシーンがあって、「いったいどんな食べ物か?」と思っていた。
そのままだと歯の裏にくっつくのに、大根があることによって歯ざわりもよくなり、塩分も丁度よくなる。生の大根と合わせたヤツはえらい。

同行の酒徒が持ち込んだ清酒「竹鶴」。広島県竹原市が地元で、なんとニッカウヰスキー創業者の生家とか。人肌に温めて旨い燗あがりのする酒だ。

地鶏のタタキ。茗荷、葱と。

だし巻き。本格的な料理はそば懐石みたいになって大仰な。蕎麦屋の種物で使う材料をちょっと手をかけて出してくれるのが蕎麦屋の醍醐味だ。幕内的には、だし巻きを注文されると一人手を取られるのだが、焼きたては旨いもんだなぁ。男はいつまでたっても玉子焼き好きだ。

十割そば。挽きぐるみの色目にしたら、蕎麦本来の香りが足りない。打って時間が経過しているのでは。もう少しプンと野の香りがすると、この燗酒に合うのに惜しい。洋風割烹「カハラ」ではここで十割蕎麦を打たせて、カラスミをおろしかけた一品が登場する。

蕎麦屋で寿司が出てくるあたり、大阪らしいかも知れぬ。口卑しい大阪人のことだ、蕎麦ぢゃ腹が満たされぬから、何かご飯ものはないのかとなったのだろう。苦肉の策だろうが、ここの巻き寿司は海苔の香りが香ばしく、満腹でも手が伸びてしまう。

ここで、懐かしい人物に会った…


中野振一郎。彼はペェペェの学生、ボクはプー時代に遊んだのだが、今や日本を代表するチェンバロ弾き。数々の内外の賞を総なめにしているので活躍ぶりは知っていたが、オレもこんな仕事しているし、いつか会えるだろうと思っていた。まさか蕎麦屋でバッタリとは。二十数年ぶり、思わず「しんちゃん!」と手を握ってしまった。
蕎麦屋の再会。蕎麦屋酒はこんな効能もあるのだ。

と追加情報…上記のチェンバロ・チューニング中の画像はファンサイト
「中野振一郎の音楽帖」より借用。(最敬礼…)http://homepage3.nifty.com/cembalo/index.htm
ほほぉ~…いろいろネット上を見てみると、しんちゃん大出世なのだ。
当たり前か。知らぬは別世界に棲む私ばかりだったりして。
こちらにも彼のディスクが。この際、チェンバロも聞いてみたいなぁ。
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/12/236434

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寿司屋のアテで飲む

2006-11-27 01:51:05 | 

寿司っ食いにしたら風上に置けないかもしれぬが、寿司屋にゃいい肴がいっぱいあるからして、その辺のしょむない居酒屋に入るならば、寿司屋で一杯やりたい、とかねがね思っている。ってなわけで、下寺町の「まさる」。ここは仕事系の寿司屋だが、アテ系も充実している。まずビールで清めて酒にする。魚には誰が何と言おうと瑞穂の国の日本酒でなければならぬ。
         
造り盛り合わせ 締め鯖、戻り鰹、いか、うに、太刀魚、煮あわび…
         
牡蛎の煮びたし 縮まらせず火を入れる方法を知りたし。
         
小柱の串焼き  いちいち串に刺すのは手間だなぁ・・・

         
白子の醤油焼き パラッと山椒。クリーミー。
         
鮟肝。フォアグラよりこっちの方が好き。
         
煮穴子のつまみ。海苔との相性抜群。
         
小肌 もうちょいきめ細かく、酢を効かせたのが好き。 
         
雲丹かに寿司 握ってなくて一口どんぶりのよう。芸が細かい。
ああ、いつもこの店に来ると、飲み過ぎる。ここはアテが旨すぎるのが難といえば難だ。それと、いつ行っても迷う・・・方向音痴と笑わば笑え。もちろんシラフの時に迷う。

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