勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

星供の準備につき、1週間ほど日替わりを休みます。

2014-01-27 21:49:42 | Weblog
如常の1日。明日は護摩供があり、その後は2月3日の星供が終わるまで日替わりはお休みします。
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やまとの「おはぎ」

2014-01-25 23:12:43 | Weblog
午前中は法事があり、夜は仏教講話があった。昨年4月から始まった般若心経の講話(全17回)も今回で13回目となり、ゴールが近づいてきた。大勢の方々にご来山頂けて本当に有難い。

今日は仏教講話にご参加頂いている御方から、倉敷市玉島にある甘党の老舗「やまと」のおはぎを沢山頂いた。同店は、倉敷近郊の「おはぎ通」の間では知る人ぞ知る名店で、Gikoohは講話が終わってさっそく本堂からお下げし、あまりにも美味しそうだったので就寝前ではあったけれども抹茶を点てて有難く頂戴した。香り立つというか、食感と風味が最高で至福のひと時となった。

明日も檀務で多用になりそうだ。
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日記

2014-01-24 22:33:23 | Weblog
GikoohはNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」を毎日の日課として観ている。時代背景、家の造り、洋服、食べ物等とても興味深く、そして何より今を生きる人々が学ばねばならない人情味溢れる内容に感慨深くなっている。感動するシーンがよくあるのだが、涙腺が緩んだのは歳の影響?

今日は朝から来客が続き、合い間には仏教講話や星供の準備で多用となった。星供は申込を既に締め切らせて頂いているが、今年は過去最高のお申し込みをお受けしており有難い。

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落ち葉で焼き芋

2014-01-23 22:30:58 | Weblog
朝から庭掃除や、牡丹や畑の野菜に寒肥を入れるなど今日は1日、寺での作務となった。Gikoohはこんな生活が一番性に合っているのか、野良仕事をしたり、木石(風雅を愛する生活)に親しんでいる時間がとても楽しい。

畑の隅で焚火をし、落ち葉で焼き芋をした。約3時間後…、芋を半分に折ってみると寒空に湯気が立ち昇り、中身は透き通るような黄色でとても甘く出来あがっていた。自然の産物を原始的に食せるのは、「美味しい」という感覚を超えて有難いと素直に思えるから不思議だ。
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初大師

2014-01-21 22:54:57 | Weblog
今日21日は初大師。早朝に御影供を修し、お大師様が説かれ、また大切にされていた正思惟(正しい思い)と禅那(身心の統一)の御心得をGikoohも自身の心得として捉え、精進していきたいと思った。

その後、茶道のお茶事があり、ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。
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約100キロの炭を求めて

2014-01-20 22:46:38 | Weblog
勝福寺では「火鉢」で年間に約100キロの炭を使っていると思うが、炭職人さんは年々減少している。現在Gikoohは、近隣のお寺さんの御兄弟に職人さんを仲介して頂いているお蔭で炭ライフを楽しむことが出来ている。その炭職人さんも昨年末に80歳の節目に勇退されたことを知った。

午前中はその炭を取りに、近隣のお寺さんへ伺った。ここのご住職には平素から何かと温かく接して頂き常々感謝しており、今日も伺った際に色々なお話が出来て有難かった。炭で沸かしたお湯は円かで、お茶を飲むのには水の沸く過程は大切な要素だ。

明日21日は初大師。朝7時過ぎから御影供を修するがご参詣の方々は、くれぐれも暖かい服装でお越し頂きたい。
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20日は大寒

2014-01-19 21:53:26 | Weblog
8日ぶりの日替わりになった。早いもので、七草、鏡開き、小正月も過ぎて20日の「大寒」を迎えようとしている。昨日18日に勝福寺の役員会(総会)があり、また寺便り「徹林」の作成もあり少々多用になっていたが、ようやくひと段落した。とは言え、次は2月3日の「星供」があり、4月にある寳燈展の開催に向けてしばらくはバタバタすると思う。

午前中に子供達と「自然と茶道文化を楽しむ会」があり、今年の「初釜」となる今回は客殿に釜を据えた。以前にここで稽古をした折には、10畳という広間がもたらす空間は良かったものの、各々が発する気が散ってしまい何となく落ち着かない雰囲気になった。かといって人数が多ければ6畳の茶室では狭いからGikoohは一つ試みた。

屏風を立て、毛氈を半畳分(90cm)前に出してみた。子供達(小1~小5)に前回と今回の感想を訪ねてみると、殆ど「今回が良い!」と回答するという興味深い結果が出た。ざわざわした感はなくなり、部屋を鳳凰が舞っているかのような穏やかな空間になった。林鶴山さんの屏風(竹林の図)を眺め、そして様々な道具と自然美に囲まれて一服の茶を楽しんだ。林さんの画は「南画」というが、南画の魅力は見る人がその世界に入り込めるから、竹林に入って森林浴を楽しんだ子もいれば、風炉先屏風の「富士山」に入り込んで日の出を拝んだ子など、いるかどうかは分からないがGikoohはそう思った。茶文化を通して感性が深くなり、世界観と人生観を広げ、そして情感豊かに成長してもらえたら…、それが願いだ。

20日は大寒。総社も冷え込みが増してきたが、ノロウィルスやインフルエンザには十分ご注意を。
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鏡開き

2014-01-11 22:30:06 | Weblog
1/11は「鏡開き」。家庭の神棚を拝すれば、そこには「円い鏡」が祀られている光景をよく目にする。Gikoohも毎日神棚を拝しながら、鏡に何かしら感じることが多々ある。鏡は神様の依り代だ。正月には歳神様をお迎えするが、歳神様は鏡餅を依り代とされる。
鏡は依り代で、餅は望月(満月)からきており、神仏の欠け目のない澄んだ心を表しているといわれ、平安時代から人々は、神仏への畏敬の念をこのような表現方法で具現化し現在に伝えている。

正月は慶月だから、鏡餅を切るとは言わず開くという。勝福寺でも本日御供の鏡餅を下げ細かく開いた。神様の気を頂戴する鏡開き。とても素晴らしい伝統文化だと思う。

今日は早朝から夕方まで年始参りに出掛け、無事に全日程を終えることが出来た。昨年正月から遠方のみ息子に供をしてもらっているが、お参りの途中でお菓子を頂いたり、お抹茶を頂いたり、約1週間様々な面で貴重な体験をさせて頂いた。快くお迎え下さるすべての檀家様に感謝申し上げたい。
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七草

2014-01-07 22:47:13 | Weblog
今日は、結集寺院さんの一ヶ寺で行われた「修正会」(しゅしょうえ)という法要に出仕させて頂いた。同寺のご住職はGikoohの高野山高校時代の先輩で25年来の親交があり、平素から何かとお世話になっている。凛とした堂内に集まられた参列者様と共に、沈香の香煙が宙を自在に舞う中、厳かに声明や読経の声が響いた。とても良い時間と空間だった。

ところで今日は「七草」。勝福寺でも春の七草「芹(せり)」「薺(なずん)」「御形(ごぎょう)」「蘩蔞(はこべ)」「仏座(ほとけのざ)」「菘(すずな)」「蘿蔔(すずしろ)」を粥にして戴いた。現在はスーパーに行くとセットで売られているから有難い。

正月の初に摘まれた若葉を頂き、邪疫を防ぐ意味がある。そして少々弱った胃腸も整える効能がある。中国の風習とも、宇多天皇の頃から始められた宮中の行事とも伝えられている。
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茶室の炉壇を求めて

2014-01-06 21:54:52 | Weblog
1月6日は官公庁の御用始め。世間では今日あたりから仕事始めという人も多いと思う。今年は甲午四緑木星年。暦の「十干」「十二支」「九星」の説明は別の機会に譲りたいが、森羅万象の気は穏やかに安定し、何事も良い方向へ転じやすくなる。ただし、仏教で説く十二因縁から見ると、全ての事柄は因と縁で繋がっているから、これまでの行いが正しければ良い方向へ進展するであろうし、そうでなければ「午」の象意が示唆するように逆転していくこともある。本年1年も無事であることを祈るばかりである。

さて、Gikoohは正月4日から新年の挨拶回りを兼ねて年始参りを行っている。勝福寺御本尊の宝前で祈祷をした「御祈祷寳牘」という一年間の無事を祈願した紙札を全戸に配布する古来からの伝統行事だ。このような調子で、松の内は何かと多用に過ごしている。勝福寺では松の内が明けると世話人会(役員会)があり、それが終わると節分の星供に向けて御札の作成等また多用となる。

今夜はもう1つ。この写真は庫裡の書院。京都「慈照寺」の東宮堂内にある同仁斎という四畳半の書院を模して造った。勝福寺には茶室が小間と広間の二室あり、こちらが小間の方だ。部屋には炉を切っているから、今の時期は炉釜でお客をもてなしたいところだが、まだ「炉壇」がない。市販の物を設置すれば簡単なのだが、この部屋に相応しい物となると厳選される必要があり、なかなか縁がないのが実情だ。Gikoohの思っている炉壇は「石炉」。しかも近年入手が難しくなった手島石(岡山県産)の炉壇。いつの日か縁があることを夢見ている。
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