勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

いやはや

2007-09-27 06:23:36 | Weblog
2週間ぶりになった。こんな日替わりでも多くの人がご覧になられているので、何だか申し訳ない気がしている。いやはや、いやはや…。

この2週間は、庫裡の工事の大詰め、完成検査、見学会、竣工式、引渡しと多用な毎日になっている。もうしばらく、落ち着かないと思うのでご了承を。
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さざれ石

2007-09-14 23:14:07 | Weblog
ここのところ多用で日替わりの更新もままならないでいる。今週の火曜~水曜は勝福寺の本山にあたる京都・仁和寺において一流伝授という伝授があって、それに参加してきた。この伝授は数年を掛けて全12回ほど行われ、受ける機会も非常に稀なので本当に有難いなと感じている。年齢も20代から80代までと幅広く、受者の数は160人以上にも及ぶ。

ところで京都へ行く際には、伝授以外の限られた時間を最大限活用するようにしている。前回は仏画制作の工房と御香屋、蝋燭屋、そして造園の石屋を訪ねたのだけど、今回は和紙の店と扇の老舗、そして再度仏画の工房と石屋を訪ねた。

今回は石屋にターゲットを絞って話を少々。というか物凄く力を入れて書きたいのだけど今夜は夜も更けたので簡単に。

勝福寺では建設中の庫裡が間もなく完成を迎えようとしている。昨今の住宅事情を垣間見ながら、日本の古き良き文化と風情を今に伝える貴重な家が出来たと思っている。快くご協力頂いた多くの檀家には感謝の念がたえない。WEBでは公開していないけど、勝福寺を訪ねられたらその外観にたぶん驚かれると思う。家が完成した次には坪庭や中庭、そして将来は裏山にも少々手を入れたいと構想は膨らむ。
まずは坪庭から手をつけようと、灯篭や蹲、造園の際に使うこぶし大ほどの石を買った。灯篭や蹲は後ほど送ってもらえることになっている。こぶし大ほどの石の名は「さざれ石」、そう「君が代」に出てくる、あのさざれ石だ。産出は岐阜(だったかな…)と京都の2箇所のみらしいが、岐阜ではもう殆ど採れないのだという。京都でも大分と貴重らしく、かといって近頃は数奇者も減っているので高くもない。因みに20kで1,900円也。また写真でupする予定だ。

今はお寺の住職でさえ、庭のことに関心のある人は少なくなりつつある時代だけど、Gikoohはわび・さびの世界を通して精神世界を説き続けたいと思っている。山門をくぐって、でーんと本堂や客殿が立派に目立っても「緑」がバランスよく配置されていないと、心が和めないというのがGikoohの考えなので、教養を磨いていきたいと思っている。

Info.
小曽根さんの勝福寺Liveチケットについて、勝福寺分の枚数は即日完売しました。有難うございました。もう1箇所、総社駅前の中国楽器さんで取り扱いがありますが、そちらはまだ若干の余裕があるそうです。ご希望のお方はお早めにどうぞ。
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人と接する心

2007-09-06 20:29:51 | Weblog
一昨日の午前中、寺総代と共に備前焼作家で県・重文の松井與之さんのお宅へお邪魔させて頂いた。職柄、檀務の有無を問わず各界の人達と出逢える機会が多いことに感謝している。

今回は用事とはいいながら、松井與之さんと初めてお会いした。昭和6年生まれで、Gikoohからすれば父の年代よりも更に上のお方。大きな屋敷に素敵な庭、そして家の中には沢山の備前焼が飾られていた。松井さんはとても気品があり温厚で優しく、天皇皇后両陛下が来岡された際にお相手をなされるという栄誉に輝かれるだけのお方だなと感じた。Gikoohは、興味心丸出しでついつい備前焼のことを色々伺ってしまった。15日間、昼夜焚き続けた釜の火を止める時の心境とか、灰や熱の諸関係で稀にうまれる「傑作」といわれる作品のこととか貴重なお話が伺えた。
因みに現在、備前には約450人もの作家がいるらしい。備前焼は何ともいえない温かみがあって、花活けや茶道具には適材だから魅力は絶えない。

写真は、松井さんの娘さんが作られたという「香炉」。娘さんはプロではないと言いながら、実はGikoohは一目見た時から「ほわん」とした姿が気に入って、1つ分けて頂いた。線香を立てると頭の部分から煙が立ち上り、まるで仙人のよう。

話を最初に戻し、各界の人達と接していて、今回もそうだけど本当に立派な人というのは共通点があって、決して他を非難することをしない。懐が大きいからこそ自然に出来ることだと思うけれど、周りと比較してどうのこうのという話は聞いていて気持の良いものではないし、自身に余計な自信があっても誠実謙虚であるべきと感じている。

人と接する心を大事にしたい。
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山寺で聴く小曽根真さんのピアノ・ソロ

2007-09-04 22:40:27 | Weblog
如常の1日。今日は時期「勝福寺ライヴ」のDMを配って回ったり、寺務仕事に精を出した。何処のShopも本当に快く対応してくださるので有難い。明日はいよいよピアニスト、小曽根真さんの新しいアルバム『 Falling in Love Again 』が発売される。それに伴うLive Tourの岡山公演が勝福寺で行われることは感無量の気持である。

明日は朝が早いので、今夜はこの辺で。
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日記

2007-09-03 22:17:37 | Weblog
暑かった炎暑もようやくひと段落し、朝夕は大分過ごしやすくなってきた。今日はほぼ1日中出掛けていたのだけど、夕方お寺に戻ってくるとやはり落ち着く。

勝福寺の庫裡工事。今日から建具が入り始めた。建具について、当初は予算の関係でスプルースだったのだけど、建設会社のご好意でヒバに格上げして頂いた。檜のような良い香りが建物全体に香っている。建物と共に、建具もなるべく無垢の木で作っておくと、年数と共に味わいが増してくるので、楽しみだ。
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