ここのところ多用で日替わりの更新もままならないでいる。今週の火曜~水曜は勝福寺の本山にあたる京都・仁和寺において一流伝授という伝授があって、それに参加してきた。この伝授は数年を掛けて全12回ほど行われ、受ける機会も非常に稀なので本当に有難いなと感じている。年齢も20代から80代までと幅広く、受者の数は160人以上にも及ぶ。
ところで京都へ行く際には、伝授以外の限られた時間を最大限活用するようにしている。前回は仏画制作の工房と御香屋、蝋燭屋、そして造園の石屋を訪ねたのだけど、今回は和紙の店と扇の老舗、そして再度仏画の工房と石屋を訪ねた。
今回は石屋にターゲットを絞って話を少々。というか物凄く力を入れて書きたいのだけど今夜は夜も更けたので簡単に。
勝福寺では建設中の庫裡が間もなく完成を迎えようとしている。昨今の住宅事情を垣間見ながら、日本の古き良き文化と風情を今に伝える貴重な家が出来たと思っている。快くご協力頂いた多くの檀家には感謝の念がたえない。WEBでは公開していないけど、勝福寺を訪ねられたらその外観にたぶん驚かれると思う。家が完成した次には坪庭や中庭、そして将来は裏山にも少々手を入れたいと構想は膨らむ。
まずは坪庭から手をつけようと、灯篭や蹲、造園の際に使うこぶし大ほどの石を買った。灯篭や蹲は後ほど送ってもらえることになっている。こぶし大ほどの石の名は「さざれ石」、そう「君が代」に出てくる、あのさざれ石だ。産出は岐阜(だったかな…)と京都の2箇所のみらしいが、岐阜ではもう殆ど採れないのだという。京都でも大分と貴重らしく、かといって近頃は数奇者も減っているので高くもない。因みに20kで1,900円也。また写真でupする予定だ。
今はお寺の住職でさえ、庭のことに関心のある人は少なくなりつつある時代だけど、Gikoohはわび・さびの世界を通して精神世界を説き続けたいと思っている。山門をくぐって、でーんと本堂や客殿が立派に目立っても「緑」がバランスよく配置されていないと、心が和めないというのがGikoohの考えなので、教養を磨いていきたいと思っている。
Info.
小曽根さんの勝福寺Liveチケットについて、勝福寺分の枚数は即日完売しました。有難うございました。もう1箇所、総社駅前の中国楽器さんで取り扱いがありますが、そちらはまだ若干の余裕があるそうです。ご希望のお方はお早めにどうぞ。