勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

日記

2008-02-27 21:36:59 | Weblog
如常の1日。今日はGikoohの姉が来た他は来客もなく、静かな1日だった。寺務仕事など気になっていた事柄も叶った。
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僧の持ち物

2008-02-26 21:28:45 | Weblog
写真は「錫杖」。真言宗に限らず僧には馴染みの深い仏具の1つだ。祈祷の際に使ったり、魔を退散させたり、行脚の際には杖にもなり毒蛇や害虫を追い払ったりする護りともなり、または清めたりと使途は多い。写真の錫杖は携行用に作られており大きさは22cmと小さい。柄の上端はサハリという金属で、柄の部分は桑の木で出来ている。不思議なことに桑の木以外ではあまり良い音がしないという。樫の木でも檜でもなく、桑の木がよく鳴る。

錫杖と今日の日替わりは関係ないが、ふとお地蔵さんがお持ちの錫杖を見て紹介してみようと思った。

さて、今日は朝から1日中雨模様になった。庭木にも嬉しい天気で、緑が綺麗になったように映る。
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敬愛する人生の師

2008-02-25 21:38:12 | Weblog
午前中、林鶴山さんのお宅を訪ねた。月に2~3度お邪魔しては、楽しい時間を過ごさせて頂いている。というよりも、近頃特に1回1回の機会が凄く貴重に思えて一言一句の出来事をGikoohの宝としている。

林鶴山さんという職人は木工の分野でも刳り物を得意とされ、満の80歳を超えた今でも現職で尚且つ新たな作品を産み出し続けている。その作品の数々は神技の領域とでもいおうか、間近で手に取って眺めているとその素晴らしさに背筋がゾクッとするほどの感動を覚える。

林さんは父の友人であることから、Gikoohも3歳頃から父に連れられてご自宅を頻繁に訪ねていた。以来30年、何も分からぬ幼少から少年、青年となり現在を迎えるなかで、平成13年頃から気品溢れる芸術性の高い作品の良さが身に染みて分かるようになった。

今、ふとお茶を飲みながら、今日1日の出来事を振り返っていた。
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日記

2008-02-22 17:55:39 | Weblog
今日は檀務もなく、すこしゆっくり出来た。頭のなかも休んでいるのか、pcの前に座ってみても文章が思いつかない。

明日土曜日は仏教講話があるので、ご飯を食べて子供達を寝かせつけたら勉強しよう。
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5日ぶりに

2008-02-20 22:51:53 | Weblog
19日~今日まで、御室仁和寺へ一流伝授という法の伝授を受けるため出掛けていた。このことは以前にも書いたことがあるけど、今回は第4回目を迎えた。

勝福寺に夜9時過ぎに帰山して、本堂で拝んで餓鬼供養(施餓鬼)をして、入浴して、そして寺務所にて一服している。ふと花入れに眼をやると、活けた梅の花が何厘か咲いていた。煎茶を飲みながら花を眺めていると、疲れた体がみるみる癒されるのが分かった。
野球の選手は、運動の最初と最後にキャッチボールをして体を少しずつクールダウンし、Gikoohの場合は、出掛ける前後は座卓の前に座り煎茶を飲むようにしている。これも人生の間合いの内だろう。
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お釈迦さまのお涅槃

2008-02-15 22:49:04 | Weblog
朝から倉敷の生家に出掛けた。今日2月15日は仏教をお開きになられたお釈迦さまがお涅槃なされた特別な日だ。宗旨を問わず全国の仏教寺院では、何らかのお勤めが行われているお寺も多いことと思う。勝福寺では早朝にGikoohが本堂でお勤めをしているが、現在は大きな法要となっていない。生家の倉敷・安楽院では毎年2月15日になると大勢の檀家が参列し、厳粛に法要が行われている。

お釈迦さまのお涅槃の様子を描いた「涅槃図」という仏画を祭壇に掛けて、ご人徳やご功績を偲んで営まれる涅槃会は奥ゆかしい雰囲気がある。涅槃図という仏画は、広い意味で人間の心のあり方を問いかけてくる貴重な画だと思っているので、何らかの機会を見つけて是非現物を見られたい。

夜9時に勝福寺に帰山して、本堂でお勤めをし、餓鬼仏の供養をし、お風呂に入って煎茶で一服。「茶十徳」のなかに睡眠自除というのがあるけれど、お茶を飲んでいると血液の循環がよくなり夜もよく眠れる。
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鎮守堂

2008-02-14 21:19:13 | Weblog
午前中、境内にある新宮の設置工事が行われた。ご覧のように小さなお宮だけど、なかなか立派で堂々としていて気に入っている。扉を開けると、内部に幕が張られ畳まで敷かれていて驚いた。近々、お性根を入れる開眼作法をするので、その折はまた様子がup出来ればと思う。

いつだったか、Gikoohが勝福寺に来て間もない頃、年頃の若い女性に「私、お寺は古い建物を大事にすべきだと思うの。でも、お宮は新しいほうが好き」と言っていたことがある。どんな意味で言ったのかは分からないけれど、例え小さな「社」でも新しくすると雰囲気が明るくなり空気が凛としたような気がしている。この感覚は不思議だ。彼女の言葉が今妙に気になっている。

午後からはお花の稽古があった。
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来客多し

2008-02-13 22:30:03 | Weblog
境内にある「鎮守堂」が老朽化したため、新たに建て替えることにした。お寺の本堂には仏様が御住まいだけれど、境内全域を護っておられるのは鎮守(神様)なので勝福寺では懇ろにお祭りをしている。境内以上に広い区域を護っておられるのは地元の氏神様なわけで、こちらも当然懇ろにお祭りをする必要がある。家のなかには荒神様など、なお、家の神様を大事にしていないと、その家の男性が弱るとも聞いたことがある。

勝福寺では明日、宮大工の棟梁が工事に来られる予定なので、今日はお堂のお性根を抜いた。本当にいつも不思議なのだけれど、Gikoohでも家内でも、鎮守様にお供えしているお酒をかえて拝んだ日には、決まって人の出入りが多く栄えているような感じを受ける。燃料電池の点検員の方もおられれば、一般の方、今日は県内外の和尚様達まで、朝から晩までずっと来客続きだった。

少し疲れ気味のようなので、今夜はこの辺で。
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初午

2008-02-12 22:14:40 | Weblog
如常の1日。週があけて、今日はいつもの日常に戻った。午後からは子供と一緒に掃き掃除や溝掃除をした。今週はお釈迦さまの涅槃絵で生家へ行ったり、お花の稽古があったりと落ち着かないこともあろうけど、なるべくお茶の時間を大切にしようと思う。
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冠婚葬祭の日々

2008-02-10 23:17:51 | Weblog
ここ数日は悲しみごとと慶びごとが続いた。1日の日記で両極端の出来事を書くことは少々躊躇ったけど、Gikoohにとってはどちらも大事なことだったから残そうと思った。

まず、先週末に勝福寺の庫裡を設計・管理してくださった建築家の方が他界された。勝福寺の庫裡は間取りもデザインも、そして住み心地も素晴らしくて大変気に入っている。Gikoohは庫裡を建てる5年も6年も前から色々なところへ時間があれば住宅を見に行った。住宅メーカー、設計事務所、京都のお寺や歴史的建造物…、そのうちに京都の詩仙堂、銀閣寺の同仁斎、白砂村荘、住宅メーカーではMISAWAホームの「SUKIYA」という家に惹かれるようになり、自分達の家に対する好みが分かるようになった。勝福寺に相応しい庫裡の姿や、家族の理想を叶えてくれる建築家は誰か…、これが大きなテーマとなった。

Gikoohは宮大工の建てる「如何にも庫裡」という格好は合わないし、SUKIYAがいいといってもそれをそのまま建てたのでは山寺にはモダン過ぎるし、何百年も前の建造物をそのまま真似て建てるのも使い勝手が悪いだろうし、昔の文人達の家に対する智恵と、現代の環境を考慮した和風モダンな家を建てたいと思った。そんな建築家を探すのに何年も掛かった。今までに合った建築家はどの方も素晴らしかったけれど、文人に対する理解は得られなかった。妥協して今どきの平凡な家を建てるしかないのかな、と半ば諦めかけていた頃、インターネット上で遂に運命の出会いをすることが出来た。その建築家は佐藤孝さん、佐藤建築工房の所長だった。

所長はとにかくGikoohの考えを深く理解してくれる人で、実際建てられている家も1件1件すべてが個性豊かでセンスが際立っていた。設計から完成まで約2年半を要し、見事な庫裡を作り上げられた。その間打ち合わせの数、数知れず、勝福寺に足を運ばれた回数も数知れず、少しでも気になることがあればすぐに駆けつけて対応されるという身軽さ、人格的にも本当に素晴らしい人柄だった。これから所長との付き合いが更に深くなって行くことを望んでいた矢先の訃報だったので、愕然としてしまった。今のGikoohはまだ信じたくないままでいる。人生何が起こるか分からない…。

勝福寺の庫裡は、檀家の絶大なご支援のもと、佐藤所長を始め、設計事務所のスタッフの方々、建設会社等々多くの手によって見事に完成した。木の良い香りに包まれて毎日を生活していると、本当に温かく和やかな気分に浸っている。佐藤所長のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

先週土曜日は、友人の結婚披露宴が大阪であり参加させて頂いた。スイスホテル南海大阪という立派な会場で出席者も多く、見応えのある立派な披露宴だった。自分達の結婚を振り返って、結婚は人生で最高潮に幸せな時期だと思う。ここから新たな人生が始まるわけで、これから色々なことが起こるだろうけれど1つ1つの出来事を大切にし、親や兄弟、親族を大切にし、周りとの関係を大切にすることを心掛けて末永く仲睦まじく歩んで欲しいと願っている。披露宴は幸せ絶頂の席で、Gikoohはお二人をお祝いしながら、力を分けて頂いているような気がした。呼んでもらって有難い。

今日は朝から、お寺の世話人さん達と雑木の伐採や裏山の掃除をした。1人の力は小さいけれど、20人ともなればその力は何十倍にもなり、凄く綺麗になった。平素から本当によくご協力して下さるので有難い。

明日はお寺で法事があるので、今夜はこの辺で。
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