勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

21日の聖日に

2017-09-21 21:44:46 | Weblog
毎月21日は御影供。弘法大師(お大師さま)への報恩日。

朝、御影供を修しお大師さまのご遺徳を偲び、偉大なお大師さまの一弟子として、めまぐるしく移り変わる時勢にどう対処していけばよいのか、精神を統一させた。

御影供のあとは、久々にゆっくりと過ごすことが出来た。今日は午後からご来客多く、高校時代の先輩ご夫妻、いつもお世話になっている檀家様、お店の方まで、夕方まで殆ど人の途切れることはなかったけれど、21日という聖日にご縁を頂く方々は、何かしら特別なご縁を感じる1日になった。

明日からはまた多用になりそうだ。
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彼岸の入り

2017-09-20 22:03:45 | Weblog
9月20日より26日まで秋の彼岸。1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」の考えによれば、「秋分の日」は先祖を敬い、亡くなられた人を偲ぶ日とされている。

仏教で「彼岸」とは、向こう岸という意味で、悟り、涅槃などの静寂な世界を意味する。一方、煩悩、迷いなど不安定な世界のことは「此岸」という。仏教ではすべての人々が此岸の世界から彼岸の世界に到ることを願いとしているが、その方法として「六波羅蜜」の行が説かれている。六波羅蜜の波羅蜜は梵語でパーラミターといい、これを訳せば「到彼岸」となる。

〇六波羅蜜
 1、布施(ふせ)…施しをする。
 2、持戒(じかい)…十善戒など戒律を保つ。
 3、忍辱(にんにく)…耐え忍ぶ。
 4、精進(しょうじん)…仏道の成就を求め、たゆまず修行すること。
 5、禅定(ぜんじょう)…身と心を静寂に保ち、精神を統一させること。
 6、智慧(ちえ)…真理を見極めること。

彼岸の1週間は先祖を敬い、更には仏道実践の習慣として善根功徳の修行を積まれたい。

今日は総社市仏教会の総会があり、夕方から市内へ出掛けてきた。Gikoohは3年間事務局を務めさせて頂き、無事に千秋楽を迎えることが出来た。3年ではあったが、内容の濃い貴重な経験を沢山積ませて頂くことが出来た。
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日記

2017-09-19 21:15:04 | Weblog
如常の1日。午後からは茶道の稽古があった。その他は、近々にある総社市仏教会総会に向けての諸資料を作成するなどした。
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敬老の日

2017-09-18 21:55:26 | Weblog
台風18号はようやく日本列島を通過したが、テレビなどで大分県などの各地に大きな被害を齎した。被災者の皆様にはお見舞い申し上げ、1日も早い復旧・復興を願いたい。まだ台風シーズンは終わっていないので、Gikoohも用心したいと思う。

さて、9月18日(敬老の日)。現在、日本がここまで文明国になれた礎は、先の大戦後に身を粉にしてお勤めをなされてきた年配者様のご苦労あればこそで、心より敬意を表したい。


Gikoohの3連休は毎日法事があった。今週は彼岸の入りもあり、行事も何かと多くなるので頑張ろうと思う。
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毎日いろいろな出来事があるもんだな

2017-09-15 21:57:55 | Weblog
勝福寺のキッチンはメーカーの会員に入っていて、年会費を納めれば様々な恩恵を受けられるシステムだ。今日は年一度の定期点検が行われ、その際に換気扇の掃除を行って頂けた。平素の換気扇掃除はGikooh担当で、網を外したり磨いたりするのだが、奥側のプロペラなどは手が付けられず凄い汚れが気になっていた。分解、洗浄と手際よい作業と共に見違えるほど綺麗になった。さすがプロ!

さて、来週からの彼岸に向けて墓地の掃除をしようと思い、西門の戸を開けたら目の前の椿の木にサッカーボールほどのスズメ蜂の巣に遭遇した。この門は幸いなことに、寺の者しか使用しないので参詣者様に被害はなかったものの、それでも蜂は今後どんな動きをするか分からないので、駆除して頂いた。総社市はシルバー人材センターさんでご対応頂けるので本当に有難い。
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何事も根本は各人の心

2017-09-14 21:52:59 | Weblog
如常の1日。夜は中学生の茶道があった。学校、部活を終えて、茶の湯の空間へ一歩入ると世間の雰囲気から一転、床の間の掛軸や茶花がそっと出迎えてくれる。日常の煩わしさを解放させる力、それがお茶の魅力なのだと思う。

さて、勝福寺周辺の土地は総社市郊外の西部に位置し、おおよそ1日を通して静かではあるけれども、朝の早い時間帯、そして日没後になると文明が齎す人工音が殆どなくなり、夜には秋虫たちの合唱が際立って美しい。

お大師さまが『性霊集』のなかで、「閑房に攝念して無明断じ、蘭室に香を焚いて讃の響き暢ぶ」と書かれている。現代語訳では「静かな室内にて仏に集中すれば心の闇が払われる。寺院にて香を焚いて仏を讃嘆すれば心がのびやかになる」ということで、誠に早朝の本堂で沈香を焚き、仏さまに心を致せば、晴れ晴れとした感覚で世を見渡せるようになる。

今、国の内外を垣間見るに心配事が沢山ある。政治のことは個人の意見など及ばないけれど、私たちは日々の生活のなかで、静かに心を落ちつける時間を過ごしてから様々な事象にあたってみられることを勧めたい。心の状態が行動にも表れ、行動は世間に影響するので、まずは自分の心を清浄に保っておくことが根本だと思う。
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昼の暑さ戻る

2017-09-12 21:47:13 | Weblog
3日ぶりの日替わり。ここのところ過ごしやすい日が続いていたが、今日は蒸し暑さが戻った。昨晩から全国的に大気の状態が不安で、地域によっては記録的な大雨になっているようだ。近年の気候変化は著しく、自然災害を垣間見るたびに思いを巡らすことが増えた。

さて、午前中は茶道の稽古、午後からは総社市仏教会の所用で出掛け、夜は中学生の茶道もあり多用な1日になった。中学生は学校の課題や部活動など時間制約が多いなか、皆元気に来てくれている。子供達にとって、家庭と学校生活+αで茶道という特技を身に付けていることは、寿司の握りでいえばワサビのような位置にあり、ちょっと粋?ではと思う。勿論これは茶道に限ったことではないけれど、何かしら人と違った特技があることは良い。

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五節句の起源(話の大事典より)。9月9日は重陽の節句。

2017-09-09 22:22:15 | Weblog
午前中は子供茶道のお稽古があり、夜は仏教講話と多用な1日になった。

さて、9月9日は重陽の節句。勝福寺の本山である仁和寺に伝わる生け花「御室流」では、重陽の節句には菊を生けることになっている。菊は生命力が強く、邪気を払い長寿をもたらすという。節句は七種の節句(正月七日)、上巳の節句(三月三日)、端午の節句(五月五日)、七夕の節句(七月七日)、重陽の節句(九月九日)のことをいい、古くは御(五)節句と称して正、三、五、七、九の各月の初亥の日に粥や餅などを天皇に供えた食膳のことであったという。

公事根源には「寛平二年(890)二月の日、後院の別当・善という人に仰せられて、毎節に調節せられる」と見え、また寛平御記にも「正月の七草粥、三月の桃花餅、五月の五色ちまき、七月の素麺、九月の餅等」とありその起源は古い。

また、九という奇数は陰陽説でいう陽で、陽の気が重なる重陽は最高に縁起の良い数ながら、九が重なることにより陰の気にもなり、この不吉を祓い清るのがこの節句だ。

菊を生けたり、菊を使った料理などで長寿を願う素晴らしい伝統行事だと思う。この日替わりを読まれてからでも遅くないので、明日でも明後日でも重陽の節句をされてみては。
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残暑ふたたび

2017-09-07 21:28:02 | Weblog
1週間ぶりの日替わりに。ここ何日か過ごしやすい気候だったが、若干残暑が戻ったのか蒸し暑く感じられた1日だった。8日は再び気温が上がるようなので熱中症にご用心を。

Gikoohは今週から檀務、茶道のお稽古、仏教講話など多くの予定が入っており、体調管理に気を付けて日々の精進を心掛けようと思う。
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