勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

五代目 桂米團治襲名披露公演

2008-10-31 07:47:31 | Weblog
昨夜は岡山市民会館で落語があった。毎年この時期になると、恩人からお誘いを頂き「桂米朝一門会」による古典落語を聞くことが恒例行事になりつつある。Gikoohは恩人の影響を受けて、今では他の噺家の落語も楽しむ機会が増えてきた。もともと古典芸能は好きだから、こんな機縁を頂けることはとても嬉しい。

さて、今回は桂小米朝改め「五代目 桂米團治襲名披露公演」というとても貴重な儀式が全国31ヵ所41公演開かれ、Gikoohは岡山会場の切符を手にした。小米朝さんは人間国宝「米朝」師匠のご子息で、四代目「米團治」は米朝師匠の師匠にあたる。その偉大な名匠を小米朝さんが半世紀ぶりに襲名され、「五代目 桂米團治」となられた。

その襲名披露公演に花を添える噺家の方々は超豪華で、冊子を見ながら「凄い」と思った。岡山公演には、桂米朝師匠、三遊亭小遊三師匠、桂ざこば師匠、桂南光師匠、桂団朝さん、桂こごろうさん等の顔ぶれだった。舞台袖には桂とま都さんの姿があった。

いつもの落語に加え、襲名披露の儀式には感動した。朱毛氈に師匠達がずらっと着座し、話をする時意外は床に両手をつき深々と頭を下げておられる。各々の話はとても面白いながらも、とても貴重な歴史の瞬間に立ち会ったような気がした。

この日、米團治さんの演目は「親子茶屋」という、二代目・三代目の米團治師匠が得意とされていたという噺を披露された。場面情景が手に取るように分かり、とても良かった。各公園共、すべて違う演目で披露されるとのことだった。短期間(10/4~11/27)で30種類以上の落語、凄いを通り過ぎて、ただただ敬服するばかりである。一流の噺家というのは半端ではなく素晴らしい。

古典落語は、ただ面白いだけではなく昔の時代背景や庶民の生活、人情がよく分かりとても勉強にもなる。落語は本当に面白い。
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親子遠足

2008-10-29 21:00:17 | Weblog
今日は子供が通う保育園の親子遠足があり、写真の「灘崎町総合公園多目的広場」というところへ出掛けてきた。朝9時に大型バス4台で保育園を出発、秋の爽やかな好季に恵まれて快適なドライブになった。約1時間のちに目的地に到着、その後は遊具で遊んだりお弁当を食べたりしながら、昼過ぎまで遊んだ。子供達ののびのびとした姿を眺めるのは楽しいひと時だった。毎年、色々と面白いところを見つけて連れていってくださる保育園の職員の方達に感謝したい。

さて、今週のGikoohは出掛けることが多い。性格的にはお寺に篭って掃除をしたり、学を深めたり、お茶、お花、お香を愉しんだりと地味なことを好む。古伊万里(といっても安価なもの)などの食器類を使って料理(といっても素朴なもの)を食べるのも良い。家の中だけで満喫出来ることは沢山あるけれど、外に出掛けて世相に触れることも楽しい。
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時代を昔に戻す必要があるのでは?

2008-10-28 07:11:52 | Weblog
週明けから肌寒くなっている。そろそろコタツ布団を掛けようか、ストーブを出そうかなどと、いっぺんに冬支度を迎えねばと思う。

昨朝、子供達が通う保育園の駐車場で車のバッテリーがあがってしまい、近所に住む義姉にお願いしてバッテリーをつながせてもらった。お陰でエンジンは始動し、無事発進、そのままディーラー(SUBARU)へ向かった。これでまた当分の間、安心して走れると思う。その後、倉敷まで出て来ているのならばと、林鶴山さんのお宅へ立ち寄った。林さんは本日(水)に倉敷市長を訪問されるということで色々と段取りをされていた。先日倉敷市立美術館で開催された観覧会を機に、その中から作品数点を倉敷市へ寄贈され、それについて感謝状を贈られるとのことだった。林さんは、他にも高松宮殿下、岡山の県立美術館や博物館、倉敷市立美術館など多くの傑作を寄贈されている。岡山県の重要無形文化財という肩書きを持ちながら、いつものように気さくに煎茶を飲みながら世間話などをさせて頂いた。

今日は午前中に来客があり、午後からは法務で出掛けるものの、合間には大分以前に依頼を受けている禅語の現代解釈をしようと思う。他にも、とある事柄について本山へ企画書を作成・送付しなければならないし、落ち葉を集めて焼き芋をしたいし、仏教講話の勉強をしたいし、やりたいことが沢山ある。

世の中、株価の最安値更新など先行き不透明なニュースが報道されている。株に興味がなくても、経済の不安定はめぐり巡って一人ひとりの生活に直接影響するので、早く回復して欲しい。今後30年ほどは高齢者が一段と増え、その後は人口は急下降するらしいが、それまでに農業中心に戻して自給自足を元とせねば、日本は大変なことになる。今の生活を持たせようというのみの考えは、後世には続かない。
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茶道の魅力

2008-10-26 08:12:52 | Weblog
先日、井山「宝福寺」さんに行った時の余韻が、印象深く残っている。あの時空を超えた空間は素晴らしかった。

客間に通されて待つ時間。禅語に「多情は却って未だ看ざる時にあり」という待つ時間の楽しさを表現した文句があるが、まさにそんなひと時だった。そして、雲水さんによる抹茶の接待…、座敷の雰囲気、床の間の茶花、掛け軸、香炉、付書院に並べられた珍しい道具に美麗さを感じながら戴くお茶の味は格別だった。Gikoohの愉しみそのものだった。

物質文明で物が溢れていると、それはそれで良いけれど、今の時代に必要なことは「心を遊ばせる」ことではないかなと思う。時間の使い方はそれぞれだけど、そのなかに「茶」を愉しむことを取り入れれば和の伝統文化に自然と馴染み、人生が分厚くなると思う。茶を飲んでいると、お花にも関心が出てくると思う。そして卓越した職人が作った茶道具や飾り道具に対しても美的感覚は芽生えるはず…。Gikoohの場合は、先に華道の世界に足を踏み入れたけれど、今度は茶道の世界にも身をゆだねてみようと思う。

話は変わるけど、勝福寺の仏教講話で般若心経をお話させて頂いている。十五夜の満月のような円な人生の生き方の指針が、このお経にはあるとも思っている。人から聞いて教えられて分かるよりも、自身が得るものを感じないと意味がない。お茶の世界は、色々なことを感じさせてもらえるので、是非お勧めだ。
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日記

2008-10-25 22:15:08 | Weblog
今、夜の9時を廻っている。FM「アサヒビール / オズ・ミート・ジャズ」を聴きながらbrogを書いている。常のことながら「小曽根 真」さんの奏でるピアノはすーっと心に届いて心地良い。この番組を聴きたいがために、山頂にFMアンテナを立てたのだけど本当に良かった。世の中の音源は凄く多様化していて面白いけれど、GikoohはAMとかFMというラジオに愛着を感じてしまう。歳をとっている証拠だろうか…。

さて、今日も朝から結集寺院へ行き、昼過ぎまで法要のお手伝いをさせて頂いた。法要は準備に関わることで随分と勉強になることが多く、有難い体験が出来て嬉しい。これは他のことについても同じことが言える。本堂落慶という数百年に一度の大行事には、棟梁や職人達、住職の想い、多くの檀信徒の理解と協力がなければ実現せず、三位一体の素晴らしい集大成だと思う。お寺のご本尊様や檀信徒のご先祖も、さぞ安心されていることだろう。

午後からは来客があった。煎茶の味に感動してくださり、有難かった。お茶を美味しく出すコツは、まず水の品質、温度、そしてゆっくりと時間をかけて淹れることだ。欲を言うなら、「宝瓶」を使えば、更に美味しくなる。

夜は仏教講話があった。この前のときには、窓を開けていたのに、今は窓も障子も閉めきっている。冬への入り口は近い。

写真は昨日のbrogで書いた、めだかの台。こうしてちょっと台があると、お互いが引き立ち良く映る。石屋さんに感謝感謝だ。
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寿司ケーキ

2008-10-24 22:48:19 | Weblog
午前中は来客があったり、雑務や寺務所の片づけをした。寺務所は約2畳の板場と壁を挟んで4,5畳の和室から成り、平素の来客や寺務仕事はこの空間でほぼ行っている。どうしても物が多くなりがちなのだけど、和室の方は小机を移動させるなどして大分とすっきりさせた。

近々、公共(総社市の広報ページ?)のHPから、寺院や神社にリンクを張って頂けるらしく、問い合わせの電話があった。多くの人に勝福寺のことを知って頂けることは有難い。

Gikoohは玄関先で「めだか」を睡蓮鉢に入れて飼っている。先日ご近所さんからたくさんのめだかを頂き、鉢の中は楽しく賑わっている。その鉢だが、現在は土間に直接置いていて「何か適当な台があれば」と考えながら、馴染みの石屋さんに聞いてみようと思いついた。石屋さんはその後、石材(庵治石)を加工して簡単な台をこしらえて下さった。しかも社長のご好意だという。有難い。シンプルだけど凄く気に入っている。またupしよう。

午後からは、間近に本堂の落慶法要を控えた結集寺院を訪ねた。ご住職は学生時代の先輩で、平素から色々とお世話になっている。Gikoohは御室流の生花を奉納、活けこみをさせて頂いた。先輩の友人方なども次々と来られ、活気に満ち満ちていた。

写真は「寿司ケーキ」。今日は長女の2歳の誕生日なので、家内がご馳走を作った。娘は乳製品のアレルギーが少しあるため、それようのケーキでないと食べられない。そこで、寿司をケーキに見たてた寿司ケーキを作った。喜んで食べていた。子供は可愛い。
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檀務

2008-10-23 21:59:10 | Weblog
Gikoohは毎朝目覚めると、抹茶・煎茶・珈琲・紅茶・ホットミルク・甘酒のどれかを飲んでお腹を温める習慣がある。昨日、友人からチーズケーキを頂いていたので、今朝はサイフォンで珈琲を淹れた。チーズの素材が高級なのか、マンデリンの風味とよく合って美味しかった。1日の始動前にいっぷくするほんのひと時だけど、活力が漲ってくる。因みに今のこの時間帯はのんびりしており、この後お抹茶を点てようと思っている。

今日は檀家さんの葬儀があった。懇ろに厳修させて頂いた。戒名もご家族の方にとても気に入って頂けたので本当に良かった。

明日は、結集寺院のお寺へ行く予定。学生時代の先輩のお寺でもあり、このたび本堂の落慶法要を控えられている。Gikoohが何の役に立てれるか分からないけれど、様子をみてこようと思っている。
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井山の「宝福寺」

2008-10-22 23:06:27 | Weblog
今日は高校時代からの友人とそのご家族が、遠路山口県岩国市から来山された。彼はこの日替わりで何回か登場している吉岡君だ。お寺の住職を務める傍らで、お茶の世界(裏千家)に邁進している。今回は、公務で総社市井山にある「宝福寺」さんに用事があるとのことで、勝福寺にも立ち寄ってくれた。宝福寺さんといえば、あの雪舟さんであまりにも有名な名刹だ。

Gikoohは県外からのお客を迎えると、よくここのお寺へ案内をしているが、境内のみの拝観が常だった。今回は友人の公務ということもあり、良い機会なので同行させてもらった。宝福寺のご住職は茶道に精通されている。

午後2時。玄関のチャイムを鳴らすと、若い雲水さんが出てこられ奥の間へ案内してくださった。着座し、部屋の雰囲気を楽しんでいると、お干菓子とお抹茶が運んでこられた。Gikooh達は少し緊張しながらも美味しく頂いた。抹茶、茶碗、干菓子…どれも上品で感動した。

部屋の床の間や飾り物に目をやると、何ともいえない味のある壺(備前焼)に秋の野花がそっと活けられていた。素朴だけど、綺麗だった。他に香炉など、飾られた道具類に接しながら、久々に本物の床飾りが出来るお方とお会いしたような気がした。床の間を完璧に飾ると、これほど美しい空間はないとGikoohは思っている。そんな伝統文化の魅力を、多くの人に知ってほしいと願っている。

あとは、やはり生花が生けられていると心が落ち着く。どんなに贅沢を極めた空間でも、花が一厘もないとくれば、Gikoohはたちまちに息がつまり早くその場から去りたいとすら思うことがある。それほどに花は魅力がある。心が緊張していても、花を見ることにより心が和む。このほっとした清浄な一瞬こそ、忘れてはならない大切なことだと思う。そしていっぷくのお抹茶を飲んでいると、心は一気に解き放たれる。今はストレス社会だとか何だとかいうけれど、結局は自分でその環境を作っていることが多い。世の中には無限の遊びがあるけれども、茶道の世界は何もかもを凝縮しているように思った。

今日は、吉岡君のお陰で貴重な体験をさせてもらった。
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倉敷屏風祭り

2008-10-20 21:42:43 | Weblog
昨日は、秋晴れの爽やかな空気に誘われて倉敷美観地区で開催されていた「屏風祭り」を見に行ってきた。写真は美観地区にいた「鬼」。ちょうど秋祭りや結婚式とも重なっていたらしく、神輿や新郎新婦や物凄く大勢の人で賑わっていた。鬼もあらゆるところに出没しており結構見応えがあった。倉敷川に浮かぶ船も乗りたかったなぁ。

屏風祭りの華やかさは新聞やラジオ、そして周囲の人の話で聞いていたものの、見たことがなかったので良い経験になった。実は今夏から、勝福寺にも縁あって六曲一双の屏風が収まっており、他の屏風への関心が高まった。実際、悠久の歴史と文化を誇る町「倉敷」で出展された屏風は文化価値の高いものなど様々あった。ただ、屏風という特性上、後世に残ることが多く、いい加減なものは作らない方が良いなとも感じた。何故なら作品や屏風の雰囲気から、何年前であってもその人の人間性が伝わってくるから。

今日は明日、明後日と続く来客に備えて内外の掃除をした。
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ここ数日

2008-10-17 21:57:12 | Weblog
写真は昨日の畑の様子。先週8日に大根や冬野菜の種を植えて、発芽気温25℃というのを気にしていたのだけど、毎日のように25℃前後まで上昇したので1週間ほどで芽が出た。これで大根やほうれん草は自由に使えると思うので安心している。

ところでGikoohはブルーレコード「連載コラム」の原稿に奮闘している。〆切は過ぎているにも関わらず、8割方から向こう側へなかなか進まない。大した文章なんて書けないのに、自分なりに伝えたいメッセージなるものがあってその一言一言を探している。当初はどれほどの方がコラムを読んで共感して下さるのか興味と不安があったけれど、段々に感想などが耳に届くようになったので励みにもなっている。もう少し頑張ろう、いっぷくの煎茶を飲んでから。

*おまけ…Gikoohは何かに用事に追われているときに限って、全然関係のないことをしたくなります。その1.昨日から浄水器のことを一生懸命調べています。新しい庫裡(住まい)にはまだ浄水器がないので何か設置したいと検討中です。結果、1件まるごと浄水出来るシステムに惹かれています。その2.数ヶ月前、部屋にあるオーディオのメンテナンスをお店でしてもらいました。以来どういうわけかFMがまったく受信出来なくなって「もう」と落ち込んだまま今日になりました。急にどうしてもFMが聞きたくなり夢中で多くの配線をチェックしました。FM用のアンテナ線が途中で分岐していることに気づかず、今日まで間違った方で接続していたことが判明。つなぎかえると無事に全チャンネル綺麗に鳴り始めました。大阪のFM802も感度良好です。で、数ヶ月ぶりにスピーカーから流れ出た音は、FMくらしきの番組「拝・ボーズ!」でした。久々に聞けて良かったなぁ。
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