朝、雨の音で目が覚めた。時折強い風と共に四方八方から降り注ぐ雨は、何処となしか宮崎県で深刻な問題と化している口蹄疫、沖縄の基地問題などを天が憐れんでいるような気もした。今年、奈良の平城遷都1300年祭りで度々話題になっている吉備真備公が今に生きておれば、どんな政策を取られていたのだろうか。
話題を変えよう。昨日、勝福寺では第7回特別法話会が開催された。今回のゲストは、地元総社市を中心に活躍されている守安睦夫さんという民謡歌手(キングレコード所属)をお迎えした。Gikoohの父の幼馴染でもあり檀家さんの紹介で守安さんとご縁を頂き、法話会という題名はついているけれど、実際はLiveという形で素晴らしい歌声をご披露頂けた。
Gikoohが2年前に初めて守安さんのCDやTAPEを聴いた時、こんなに凄い人が地元からメジャーデビューされていたのかと驚くほど、卓越した歌唱力と音楽性に感動した。Gikoohは作冬のある日、守安さんの歌を勝福寺でと思いつき、その後ご本人の快諾を頂いて実現に到った。
今回は参加人数こそ多くはないものの、キングレコードに50年もの長い間に亘って所属されている作詞家の有名な先生など約20名ほどの方々にお集まり頂き楽しいひと時を過ごすことが出来た。総社市にまつわる民謡2曲の歌詞に出てくる地名や内容は親近感があって、Gikoohはとても気に入っている。郷土に対する愛着感は、こんなところからも生まれるのだろうなと思った。
法話ならぬ民謡の旋律が聴く人の五感を魅了し、生活の活性化に少しでも繋がるならば一山の住職として有難い。そして、じっくり聞き入りながら改めて思った。
勝福寺では今夏のお盆から燈明による精霊送りを行う予定だが、それに加えてやぐらを組んで先祖と共に「盆踊り」が出来ればどんなに素晴らしいことだろうかと。いつの日か、作詞家の先生に勝福寺や久代にまつわる曲を作って頂き、それを守安さんが歌われる姿が想像されてならない。