勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

檀務続き

2010-01-31 21:40:19 | Weblog
先ほどPCを開くと、ブログへのアクセス数を見て驚いた。30日のご訪問は110件、閲覧数は初めて600件を超えており、有難かった。

さて、昨日に続き今日も午前中は満中陰(七々日忌・49日)の法事、そして午後からは葬儀があった。

檀家さんは菩提寺・勝福寺のご本尊「弥陀三尊」に導かれ、勝福寺の本山・仁和寺のご本尊に導かれ、更に初七日の主本尊「不動明王」に護られて、二重にも三重にも重々帝網の如く諸尊仏とご縁を頂いておられることと思う。棺が斎場の炉に入る時、Gikoohは不動明王を念じている。念極まる頃、互いに大丈夫と頷き合いこれで一応の儀式が終わる。

今夜はこの辺で。
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本年の初講和

2010-01-30 23:09:32 | Weblog
午前中は満中陰(七々日忌・49日)の法事があった。Gikoohは葬儀の折には法話をせず、満中陰を迎える辺りから徐々にお話をさせて頂いている。それは、葬儀前後のご家族は相当なご心労があるのが常で、感情が平素の何倍も敏感になっておられるだろうからGikoohはそっとしていることが多い。

さて、今日は祭壇にお祭りされてある位牌や重ね餅のお話しをした。満中陰の時に49個の供具団子と小餅、それから2段、或いは3段の大きな重ね餅を祭るのは、魂が小さな心から大きな心へ成られたという考え方がある。また久代地方ではひっぱり餅とか釘抜きといって、出棺の際に棺に打った釘を抜くという考え方もある。

近頃では、棺に釘を打たない場合もあるが、諸々の魔から遺体を護るため、そして人生のけじめをつけるためにも辛い心境ではあろうが釘打ちは大切な儀式だと思う。49日になると成仏され、即ち仏に成って本当の旅立ちを迎えるのだから釘を抜く(ひっぱる)のである。それを重ね餅で見立てており、本来は3段であろうが、2段でも構わないのだと思う。

午後からは夜の仏教講話に備えて、資料の研究をした。今夜は、最初に本堂で在家勤行次第(おかんき)をしてから、十三仏の第2番目に登場する「釈迦如来」(お釈迦さま)の内容に入っている。写真は今夜の様子。大勢の方達にご参加頂けて本当に有難い。

次回の講話は2月13日(土)の予定だが、ちょうど2月15日が涅槃会(お釈迦さまがお涅槃された日)で本堂に涅槃図を掛けてお祭りしているから、内容の深い1回になるのではと思っている。
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かりがね

2010-01-29 23:42:03 | Weblog
Gikoohは夜にお月を観ることが好きだ。時節がら寒いけれど、まん丸とした月輪を眺めていると、身も心も洗われる。ちょうど30日(土)が満月なので、熱々の珈琲やお茶を持ってお月見を。

さて、今日は総社の街へ出てお茶屋へ寄った。Gikoohはいつも「かりがね」という銘柄の茶葉を100gずつ(約1週間分)買うようにしている。200g入の茶筒へ入れるとご覧のような感じで、茶葉の緑がとても綺麗だ。お店を歳々訪ねたいことと、新鮮な方が良いのでまとめ買いはしていない。

Gikoohの心の師は「和尚さん、(玉露)は風味は良いけど1日に量を飲むんじゃったら(かりがね)にした方がええ、玉露ばぁいきょうったら長年のうちには胃をやられるけんな」と。高品質の茶葉は確かに旨い。でも、以前に玉露を飲み続けたら本当に胃がもたれた経験があるので、それはよく分かる。Gikoohの場合、小さな煎茶器で1日に何回も煎茶を飲むが、かりがねだと胃もたれや胸やけすることはない。Gikoohがいつも訪ねるお茶屋には、かりがねだけでも100g=300円位~2000円位までと実に幅広い。グレードが上がるほど風味が加わって美味しいが、身体のこと等を考えてほどほどにしている。

そして茶葉を自坊へ持ち帰り、空っぽの茶筒へ「サーッ」と入れる瞬間がとても好きだ。

30日(土)は初仏教講話があります。今年の初回なので、19時~20時位で終わる予定です。檀家の有無を問わず、どちら様でも1人200円でご参加頂けます。どうぞご来山ください。
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毎月28日は不動明王のご縁日

2010-01-28 22:13:02 | Weblog
勝福寺では毎月28日、不動明王のご縁日に護摩を修している。同じ所作でも火焔は都度異なり不思議を感じている。総社は昨晩から雨模様になっていたので、護摩木の湿気を少し気にしていたのだが心配無用だった。火焔の勢いに精神も高揚し、いつも以上に集中することが出来た。この護摩を体験すれば、いかなる悩みをお持ちの方であっても不動明王のお加護で解決の糸口が見いだせるかも知れない。

Gikoohは護摩が終わるとすぐに本堂の掃除をする。護摩自体は1時間ほどで終わっても、掃除は2時間掛かる。特に決まりはないけれど、修行時代がそうだったので身体が覚えているようだ。それに寺は、急なご祈祷の依頼があることもあるから、いつでも使える状態にしておくほうが良い。

明日からは、2月3日(水)に行う「星供」「厄除けご祈祷」の準備を進めようと思っている。前厄・本厄・後厄は勿論のこと、星の巡り位置によっては思わぬ驚きに遭遇してしまうこともある。これはGikoohの経験上から言えるのだが、家族に厄歳の人がいれば、他の家族も御守を持するなど何かしらの対応をとっておくほうが万全だと思っている。厄除は自分の気持ちを鎮めるのみならず、神仏の力も働くわけだから、ご自身と縁のある菩提寺や神社で行わるのが望ましいと思う。
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日記

2010-01-27 21:52:47 | Weblog
今日は朝10時から午後3時過ぎまで、華道の合同稽古があった。

明日は朝10時から不動護摩を修す。世の平和を祈って。
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日記

2010-01-26 22:22:43 | Weblog
午前中は檀務、午後からは茶道の稽古、合間には来客があり多用な1日になった。今夜はこの辺で。
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呼松太鼓10周年記念公演に参加

2010-01-25 22:48:46 | Weblog
倉敷市の南にある小さな町、呼松。そこはGikoohの生まれ故郷である。現在では水島コンビナートの煙突が林立する風景と馴染んでいるが、かつては漁師町として盛大に栄えていた形跡を色濃く残す歴史のある町だ。Gikoohは中学時代までここで過ごし、高校以降は和歌山や京都に生活の拠点を置いたから実質15歳で故郷を離れることになったのだけれど、25歳の時、現在の勝福寺への入山を機に約10年ぶりに帰岡することになった。父が亡くなった今、1ヵ月に3回ほどは母や兄夫婦のいる故郷を訪ねている。

Gikoohはこの町で生まれ育ったからか、呼松の空気に触れると深い安堵感に包まれる。コンビナートの煙突からは絶え間なく煙が上がり、決して澄んだ空気とはいえないが、故郷というものは環境に左右されない偉大さがある。

ところで、その町に「呼松太鼓」という町興し等の為に結成された会がある。呼松町民の期待のもと町内の有志で結成され、素人離れしたその技と、会員の温かな人柄で一躍有名になり、現在では様々な会場で多くの演奏を行うまでに至っている。Gikoohの実兄も、結成当初からの1人だ。勝福寺では、Gikoohの晋山式と、華燭の式典(結婚式)の計2回、お世話になり、迫力ある太鼓は地元の評判もとても高かった。

その呼松太鼓結成10周年記念公演が、先週土曜日(1月23日)に倉敷芸文館で開催された。会場は満員御礼状態、人気ぶりがよく伝わってきた。

全7曲、約2時間の公演は瞬く間に終わった。物凄く内容が工夫され、聴衆を飽きさせることなく魅了し続けた、そんな2時間だった。家内や2人の子供達も大喜びだった。打ち手の皆さんの平素は、各々お仕事をお持ちだけど、もしや本手にも勝るのではと思うほど非常に上手かった。日頃の稽古の積み重ねに感心した。

式典に、呼松太鼓の師匠とお呼びすれば良いのか、橋本光弘さんのご挨拶のなかに「太鼓はバチを振りおろせば音が出るシンプルな楽器、だからこそ打ち手の心がそのまま音として現れる深い楽器でもある。」「当初、会員の方達が私の所(北陸)へやって来られた時に、午前中2時間の練習で、既に豆が手中に出来ているにも関わらず、午後からの練習も最後までやり抜かれる姿に脈を感じた」と。短い時間ながら、有難いお話しだった。

Gikoohは橋本光弘さんの作られる曲が非常に好きだ。それをまた見事なまでに表現出来る呼松太鼓。恐らくこの団結力と表現力は全国でもトップレベルなのではと思う。ぐんぐん心奥に響く太鼓は、世間広しといえども、滅多に出会えるものではない。

最後の方に演奏された呼松太鼓の代表曲「松韻響呼」(作、橋本光弘)を聞いた時には感激し、思わず目頭が熱くなった。10年という時間が長いか短いのかは人それぞれの感じ方だけど、10年でここまで成長を遂げたことに敬意を表したい。

また次回の演奏会が楽しみだ。皆様も是非是非。
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皆様

2010-01-23 23:40:59 | Weblog
日替わり法話を楽しみにしておられる皆様、Gikoohはこの2日ほど私用で少々多用になっています。落ち着くまで今しばらくお待ちください。
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初大師

2010-01-21 22:08:25 | Weblog
毎月21日は弘法大師のご縁日。温かな御膳をお供えして、本年1年の無事を改めてご祈念した。

今日は午前中に法事があった他は、如常の1日。写真は昨日に続き岩国蓮根の天麩羅。今回は食器を変え、はさみ揚げにしてみた。雰囲気が変わると、またより一層美味しい。
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1月20日は「大寒」

2010-01-20 21:57:39 | Weblog
二十四節季の2番目となる「大寒」は寒さの絶頂とされるが、過ごしやすい1日になった。気候のいい加減さは近年珍しくないけれど、5年先とか10年先、或いは30年先はどうなっているのだろうと憂う。

午前中は家庭用燃料電池(ENEOS)のメンテナンスが行われた。勝福寺のモデルは実験機として作られており、国のモニターとして大規模実証事業に参加している。設置してから今秋で3年を迎えるのだが、ここのところ調子が宜しくなく先月から度々メンテナンスが入っている。Gikoohは未来の自然や子供達のためにも、美しい地球であって欲しいと願っているから環境保全に貢献する燃料電池や太陽光発電システムを支持している。何とか問題を解決して、Made in Japanの高度な技術が世界中に広まればと期待している。メンテナンスが終わって7時間ほど経過しているが、今のところ順調に復帰運転を続けているので今度は大丈夫であって欲しい。

写真は岩国在住の友人から贈られた岩国の名産、岩国蓮根。昨年既に贈られていて、思いがけない2回目の贈り物に感激してしまった。すぐに本堂へ御供えして、夜、お下がりを天麩羅にして戴いた。本当に美味しく有難かった。酢蓮根や、煮物などにして少しずつ戴こうと楽しみだ。岩国蓮根は物凄く有名なので、機会があれば是非ご賞味を。
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