勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Gikoohの花見

2017-03-23 21:51:07 | Weblog
昨日は来客が1組だけだったので雑用が捗ったが、今日は午後から来客が続き多用な1日になった。

寺の住職を務めていると、実に様々な環境の方と接することが常で、Gikoohは一期一会を大切にしている。写真は、さくらんぼの桜とサンシュユ。今、境内のさくらんぼが満開で、少し手折って文机の花入れに生けてみた。細やかな花見だ。この花達とも一期一会の有意義な時間。今夜はこの辺で。
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泥遊びではありませぬ

2017-03-22 22:31:11 | Weblog
今日は業者の方に、駐車場の仕切り用に張ってあるトラロープの張り替え作業を行って頂いた。些細なことでも手を入れるとリフレッシュ出来て気持ち良い。

さて、勝福寺では大賀蓮を2甕育てているが、毎年寒気の残るうちに根切りを行っている。写真のように甕をひっくり返して蓮根を取り出し、適当に根切りをして、また元に戻して肥料を入れて出来上がり。これが結構な力作業で億劫になるのだが、蓮の姿があまりに見事なので今年はもう1甕増やす予定だ。
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3月21日は正御影供

2017-03-21 23:12:56 | Weblog
3月21日は、真言宗をお開きになられたお大師様(弘法大師)が、高野山において御入定された特別な日だ。承和2年(835)3月21日、御年62歳のご生涯に幕を下ろされた。

しかし、その後、お大師様がいつまでもこの世に身を留め置かれ、禅定を続けておられていることをご存知だろうか。これは「入定留身」(にゅうじょうるしん)といって、今後56億7千万年後に弥勒菩薩がこの世に下生されるまでの間、身を留めて一切衆生の救済活動を続けておられることを意味している。

お大師様のご尊像には、稚児大師、秘鍵大師、修行大師など21のお姿が伝えられているが、このご尊像は御入定大師といって入定留身を表した最も有名な御影だ。今日は、そのお姿から皆様にお大師様の有難さを汲み取って頂きたいと願い、お話しようと思う。

お姿や持ち物については諸説が伝えられているが、今回は『高野山真言宗檀信徒必携』という書籍をもとに、話を進めたい。

右手には五鈷杵(ごこしょ)という金剛界大日如来の5つの智慧(五智)を象徴する法具をお持ちになり、左手には胎蔵界曼荼羅の慈悲を象徴するお数珠を膝に垂らしておられる。本来はここで金剛界・胎蔵界の両曼荼羅の内容にも触れたいが、ここでは割愛する。

5つの智慧(五智)とは、
・法界体性智(ほうかいたいしょうち)…大日如来の智慧は法界の根本である
・大円鏡智(だいえんきょうち)…丸い鏡に一切が映し出されるように、すべてを明らかにする清浄な智慧
・平等性智(びょうどうしょうち)…差別を離れて平等に照らし見る智慧
・妙観察智(みょうかんさっち)…衆生をよく観察して誤らない智慧
・成所作智(じょうそさち)…御仏がなすべきことを成就させる智慧
をいう。

お大師様は、1182年経過した今でも、高野山・奥の院の「御廟」において禅定の世界に入られ、一切衆生の「闇を破り」、「慈悲を育み」、導いて下さっている。お大師様が今もいらっしゃるとの根強い大師信仰は色褪せることはないだろう。

お数珠を膝に垂らしておられるのは、私達がお大師様におすがりしやすいようにというお心遣いの表れだという。私達が知ると知らざるとに関わらず、今、この瞬間もずっと加持護念して下さっておられることを心得られたい。

真言宗徒の皆様、またお大師様を帰依しておられる皆様、ご尊像を拝する度にこの話を思い出され、皆様の心にお大師様の有難さを留め置かれることをGikoohは祈念している。

南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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日記

2017-03-19 22:44:27 | Weblog
早朝は冷え込んだものの、日中は穏やかな陽気になって過ごしやすい1日だった。

Gikoohは夕方まで檀務続きだったけれど、明日は午後から少し予定が空くので、歴代住職の墓参などをしようと思う。
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第8回勝福寺寳燈展

2017-03-18 21:26:56 | Weblog
本日、第8回勝福寺寳燈展(備前焼の粋)のご案内を「勝福寺WEB」でupさせて頂いたので、是非ご覧を。

午前中は子供茶道の稽古があった。6年生にとっては小学生最後の稽古となった。現在、子供達は13名在籍しているが、そのうち6年生(男4・女3)は7人。振り返ってみれば、3年生から習い始めた子、5年生から習い始めた子など様々だが、皆よく頑張って通ってきてくれたと思う。指導教授はGikooh達の先生だが、本当に心清らかで、懐の広い先生なので子供達にとっても最高のクオリティな環境で稽古が出来たのではと思う。

彼らは小学卒業と共に一旦はお開きになるものの、進学しても稽古を続けたいという彼らの気持ちに応えるべく、中学生についてはGikoohが引き受けさせて頂く運びになった。文明社会になって自分本位な考えが目立つ中、アナログなGikoohは文化人としての温かいハートを持った人の育成に努めたいと思う。

そんな子供達と、稽古の後、細やかなお別れ会を催した。別れがあり、また来月からは新たなメンバーと環境で一新する。Gikooh達の先生にも引き続き指導を仰ぎ続けられるように、健康で長生きして頂かねば。

彼岸週間の2日目、皆それぞれの環境下で一瞬一瞬、かけえがえのない時間を過ごしている。すべての人が、心穏やかに過ごせるように念じたい。
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彼岸入り

2017-03-17 22:15:39 | Weblog
本日3月17日から23日まで春の彼岸。煩悩を脱して、悟りの境地に到れるように心清らかに過ごす1週間だ。因みに春分の日は「自然をたたえ、生物を慈しむ日」で、秋分の日は「先祖を敬い、故人を偲ぶ日」とされている。(1948年制定)

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ヴァイオリニスト / 増田太郎さんご来山

2017-03-16 23:17:43 | Weblog
今年のGikoohは、どうしてかviolinの音色が気になることが多く、2月に入り、平素からクラシックを聴き込まれている知人に、お勧めのviolin曲のCDを拝借しながら、既にGikoohのi-podには10枚分ほどの音源が入っている。Violinの音って何て深いんだろと思っていた先日、かつて縁を頂いたことのあるご夫人から1本のメールを頂いた。

それには、ヴァイオリニストの増田太郎さんが4月16日(日)に岡山市民会館でLiveを開催される事、そのPR活動で来岡される事、その際に、勝福寺にお立ち寄り頂ける事の旨が書かれていた。実は増田さん、12年程前に総社市内の某小学校で開催されたLiveの際にもご来山頂いたことがあり、今回は2度目の久々の再会となった。

増田さんのお名前を聞いた時に、Violin関連の事柄が次々と繋がっていくことが本当に不思議だったのだけれど、これは現段階ではGikoohもまだ知らないことだが、何かしらの予兆なのではとも思っている。増田さんと再会する12年の間に、日本全土で、世界中で大きな出来事が起きている。人々の喜びも、悲しみの感情も、包み込んでしまう増田さんの奏でる旋律は慈悲そのもので、魂に響いてくる増田さんの音は好きだ。

今、アルバム「カラフルモメント」に収録されている「約束の場所で」という曲を何回も聴きながら、何て深いてメロディアスな旋律なんだろうと感動している。この曲は、増田さんが石巻の日和山に吹く風を想って製作されたそうだが、3.11に失われた多くの生命の供養に繋がる素晴らしい曲だと思う。増田さんは20歳で視力を失われたそうだが、だからこそ、ここまで人の心奥に寄り添い続けられる作曲力と表現力、演奏力をお持ちなんだと思う。

帰り際、山門で写真を撮って頂いた。増田太郎さん、芸能プロダクションの社長、そしてお世話人さんなどと。今日の席には、かつて某小学校でのLiveを企画・運営された方々など7名様が同席されたのだが、話題が次から次へと溢れ、あっという間に2時間が経過していた。

さて、増田さんは3月17日(金)15時50分~16時50分の間に、OHKテレビ番組内の「エンタメSHOW」に生出演予定なので、是非ご覧を。

◎岡山市市民会館でのLIVEは2017年4月16日(日)14時開演。13時開場。
増田太郎希望の景色コンサートin岡山
入場料S席3,000円 ¥、A席2,000円
ヴァイオリン・ヴォーカル / 増田太郎
ヴァイオリン / 徳島由莉
ピアノ / 加藤実
ギター / 冨士忠洋
※問い合わせ / フォアトップ
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ジャガイモの植え付け

2017-03-15 22:42:24 | Weblog
毎月15日は勝福寺ご本尊「阿弥陀如来」のご縁日。午前中は寺務に費やし、昼頃からは畑の草取りと、じゃがの植え付けを行った。昨年は収穫間際になって、猪に全部食べられてしまったので、今年は早めに対策をしたいと思っている。
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今年初物の「つくし」に舌鼓

2017-03-12 22:38:33 | Weblog
昨夕、第8回勝福寺寳燈展「備前焼の粋」のチラシが出来上がったので、早速今朝から空いた時間に、発送準備を進めている。1週間前後ですべての檀家さんのお手元へ届けられる予定だ。

さて、午後から娘が遊びに行かせてもらった友人宅の畑で、今年の初物となる「つくし」を採らせてもらってきた。寒いが長かったように感じていたけれど、春がすぐそこまで来ているんだなと実感した。夕飯の食卓に上がったつくしの卵とじが、何とも言えず美味しかった。
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追福作善

2017-03-09 22:24:15 | Weblog
午前中は法事があった。とても丁寧に荘厳がなされていて、故人様も喜ばれていると思うし、Gikoohも有難い気持ちになった。供養の元の意味は、「敬いの心を持って懇ろにもてなす」で、ご先祖に供物を捧げることをいい、追善とは「追福作善」を略したもので、慕い祀るという意味がある。(青山社書籍より)

仏様や故人様に供養を施して冥福を祈る施主様の善事は、誠の尊いお姿だと思う。

午後からは如常の1日。勝福寺ではサンシュユが綺麗に咲いていて、一輪挿しに生けてみた。黄色が何とも言えず美しい。

※サンシュユ…ミズキ科。花言葉は好意を期待する。
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