勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

和泉の槇尾山寺様へ

2017-11-30 22:15:22 | Weblog
如常の1日。今日で11月も終り、明日からはいよいよ12月。ここのところ行事続きで日替わりもままならない。

さて、平素のGikoohは寺での生活を中心に檀務を行っているが、今月は出掛けることも多い。近々では、27日に和泉の槇尾山・施福寺(槇尾山寺)様へお参りしてきた。同寺は弘法大師(お大師様)が師僧の勤操大徳に従って剃髪得度をした古刹で、とても静かな山中深くにある。因みに当時、僧侶になるにはまず政府による国家試験があり、それから得度を受けるという厳しい決まりごとがあった。

Gikoohはかねてからお参りしたいと思っていたが、ちょうど本年から西国33観音霊場巡りを始めたことから、夢叶った。槇尾山寺様は第4番札所だ。

ご覧のような石段参道を約40分かけて昇ると、見事な境内が広がっており、諸堂の雰囲気に感動した。Gikoohは1時間の滞在時間に、有難い人の温かさに触れ、不思議な波動も感じることが出来た。

まだまだ色々なことを書きたいけれど、明日のことを考えて、今夜はこの辺で。
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久代にも本格的な寒さ到来

2017-11-24 18:47:24 | Weblog
如常の1日。朝、本堂の気温は2℃。この冬一番の寒さだった。

午前中は護摩供と後掃除。午後は雑用をしているうちに日が暮れた。冬至までまだまだ日暮れが早くなるので、昼間の時間を上手く使わねば。
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勤労感謝の日

2017-11-23 21:34:09 | Weblog
11月23日、「勤労感謝の日」。昭和23年から改めて創定された勤労感謝の日は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことが趣旨とされる。もともとは、天皇行事や国事行事としての農耕祭であった新嘗祭(にいなめさい)に由来するらしいが、先の大戦後、GHQの占領政策によって勤労感謝の日に改められたという。(ウィキペディア参照)

さて、今日のGikoohは生家でもある倉敷・安楽院で開催された秋の大祭法要に出仕してきた。晴天にもと、多くの檀家さんが参拝されて賑わっていた。お寺に人が集う光景は何とも円満で、平和の理想郷が具現化した姿だと思った。

最後に寺務連絡を。今月11月の護摩供養は、ご案内の通り。24日の9時より修行します。勝福寺の堂内は隙間風が吹きすさび、寒さ厳しいので温かい格好でお出掛けを。
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岩国在住の親友を訪ねて

2017-11-21 22:01:45 | Weblog
9日ぶりの日替わりになった。先日12日の日替わりで「今週は殆ど在寺予定」と書きながら、その後次々と檀務が重なり多用になっていた。

今日21日は弘法大師「お大師様」のご縁日。早朝、お大師様ご尊像の前で御影供を修し、国や地域の安寧、そしてGikooh自身においては今の自分に思いを巡らし、お大師様の愚弟ではあるけれども、平和を祈る僧侶として精励していく気持ちを新たにした。

その後、山口県岩国市の錦帯橋すぐ傍にある「萬徳院」様へ久々にお参りに行ってきた。ここの住職はGikoohの高野山高校時代からの親友で、勝福寺の寳燈展では大変お世話になっている。彼は20年ほど前、高野山にある僧侶の育成道場・専修学院在籍中に首席に相当する管長賞を受賞する等の逸材で、その真摯な姿勢は今も変わらず、特筆すべきものがある。

Gikoohは夕方には帰山しなければならなかったので、滞在時間は2時間半だったけれど、昼食を共にしながら、駄々話から真面目な内容まで貴重なひと時を過ごすことが出来た。有難い。
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奥ゆかしい松茸

2017-11-12 20:59:58 | Weblog
午前中は満中陰の法事があり、午後からは如常の1日。

先週1週間は檀務と来客続きだったけれど、今週は殆ど在寺予定なので寺務や掃除など落ち着いた日々になりそうだ。

さて、写真の御供物は、来客者様より頂戴した「松茸」。本堂へ入るたびに、松茸林を想像させるような香りが広がり、優雅な気分になる。高野槇を御供頂けば、霊山のような有難い気分になるし、柿を御供頂けば豊かな気分になる。

誠にご来山の皆様の気持ちが心身に沁みる。
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追善

2017-11-10 22:35:38 | Weblog
午前中は法事があった。お大師様が性霊集のなかで、「私を生み育ててくれた父母の恩は、天よりも高く、地よりも深く、身を粉にし、命に代えても尽くし切れない」(現代語訳)と書かれている。

父母とはいつか必ず別れの日が訪れるが、追善供養はまさに感謝の気持ちの表れであって、尊い親孝行だと思う。法事の意味は深い。

午後からは、とある設計事務所様がご来山。まだ内容はup出来ないけれど、いすれ紹介したい。
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柿が赤くなると医者は青くなる

2017-11-09 21:23:36 | Weblog
如常の1日。午後からはお仏壇を新調された御宅へ伺い、また、アップライトpianoの調律で、地元楽器店様にもお越し頂くなど、変化に富んだ1日になった。

写真の御供物は、奈良県西吉野産の富有柿。薄暗い本堂で輝く柿は荘厳さを増した。この柿は午前中にお見えになられた檀家様よりお供え頂いた。お心づかいに感謝。艶やかな橙色が実に見事で、自然や天候の恵みを感じた。

JAならけん西吉野柿選果場のホームページを閲覧していると、西吉野柿は、標高約300mの山肌に柿産地が広がり、晩秋の寒暖差がこのように見事な柿を育てるのだそうだ。「柿が赤くなると医者は青くなる」という諺があるほど柿は昔から滋養豊富として知られ、珍重されている。Gikoohも柿は好物で、御供物で頂く奈良産や和歌山産の高級柿から、地元の柿まで今の時期は有難い。
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しまなみ海道の大島へ

2017-11-08 21:40:46 | Weblog
如常の1日。昨日11月7日。暦の上では「立冬」ながら、日中の気温は20℃まで上がり、今日もトレーナー1枚で過ごせるほど陽気だった。そして本日、11月8日は「いい歯」の日だそうだ。皆さま、歯をお大事に。

さて、11月のGikoohは檀務を中心に多くの予定が入っているのだが、昨日はしまなみ海道を通って、愛媛県今治市の大島「海南寺」様へお参りに行かせて頂いてきた。広島県尾道からは、「しまなみ海道」最後の島になり、愛媛県今治市からは最初の島になる。勝福寺から大島までは約2時間弱の距離で、しまなみ海道の景色と、次々に連なる架け橋には圧巻される。

大島には、Gikoohが仁和密教学院(京都・仁和寺内)で修行を共にさせて頂いた二ヶ寺院の住職(法友)がおられる。今尚、お二人とも懇意にさせて頂いているのだが、少し以前に、そのお一人の御尊父が遷化され、御霊前にお線香をと思いながらも日々が流れ、ようやくお参りに行かせて頂くことが出来た。とても物静かながら、気品に満ちた御尊父だったと記憶している。

その後、島内でご住職に島ランチ(昼食)をご馳走になり、お互いの近況や様々なお話をさせて頂いた。密教学院を卒業して20年、活動の場所はそれぞれ異なるけれど、このご住職は地域にしっかり密着しておられ、まさにコミュニティーの中心として役目を担っておられる様子に感動し、帰途についた。

かつての村上水軍とも縁の深い大島(面積41.89km2)は、現在、潮流体験の観光船に乗船出来たり、漁師町だから魚はまさに絶品、また洒落たカフェも新たに何ヵ所かopenしていて、とても魅力的な島だと思った。皆さまも是非、しまなみ海道へ!
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弘法大師の御教えに学ぶ

2017-11-02 22:20:08 | Weblog
如常の1日。午後からは来客が続いたが、手隙に季節の掛軸を入れ替えたり、寺務所の火鉢に炭を熾した。炭火のある部屋はホンノリの暖かくて何とも居心地が良い。

今日は弘法大師の『十住心論』からお言葉を1つ。「魔に繋属(けいぞく)すれば生死の過あり。三宝に帰向(きこう)して仏教に違せざれば魔繋属することなし」

これを読み解けば、人は邪悪に走れば人生に過失が生じるが、仏教に従い、三宝(仏・法・僧)に帰依していれば魔に憑りつかれることはない」という意味だ。

世間は相変わらず目まぐるしく動き、政界の混乱や凶悪な事件も後を絶たないのが現状だ。人は幸せになりたいのであれば、目先の逃避ではなくて、心の安寧を願って、ちゃんとした宗教に従い、道標を失わないようにしなければならない。
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日記

2017-11-01 22:17:07 | Weblog
如常の1日。午前中は仏壇のご本尊様を新調された檀家様宅にて開眼作法。お値段の高低に関わらず、篤信家のもとへは、不思議と表情豊かなご本尊様が安置される傾向にあるが、この度も素晴らしいご本尊様だった。

帰山後は、正午過ぎまで畑で玉葱の苗を植え付けるための土づくりを行った。午後からは醤油の買い出しに倉敷方面へ。味噌、塩、醤油、酒などは特に個々によって好みの分かれるところだが、Gikoohも味噌は〇〇商店、塩は〇〇産というように、食する物はほぼ決まっている。勝福寺の昼食は、うどんか蕎麦などの麺類が中心なので醤油には拘るかも知れない。

それにしてももう11月になった。10月はとにかく多用だったが、11月も既に前半部分は予定が詰んでいる。風邪を引かないようにせねば。
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