勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

日記

2016-10-30 22:05:40 | Weblog
急な檀務のため、31日まで日替わりを休みます。
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毎月28日はお不動さまのご縁日

2016-10-28 22:02:03 | Weblog
午前中は護摩供を修した。その後は本堂の掃除や如常の1日。
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岡山県赤磐市が舞台 映画『種まく旅人』夢のつぎ木~

2016-10-27 21:28:26 | Weblog
如常の1日。写真はGikoohが最近古道具屋で求めた江戸後期の花入れ。作者は清風与平。与平氏は岡山藩の家老・伊木三猿斎(茶人でもある)に招かれて、虫明焼(岡山県)の指導にも当たっていたことがある岡山に縁の深い人だ。花は庭先で咲く野花を中心に入れだが、花入れが花をそっと受け入れる姿に、与平氏の美的感覚の高さを窺い知った。

さて、Gikoohは映画『種まく旅人(3)』~夢のつぎ木~を鑑賞してきた。このシリーズは大分や淡路島が舞台となり、農業や地域の人々をとりまくヒューマンドラマだ。今回は第3作目で、岡山県赤磐市が舞台となり、桃の兼業農家でヒロインの高梨臨が奮闘するストーリー。

赤磐市制10 周年を記念して赤磐市が誘致し、本市を舞台に製作されたという。Gikoohは恩人でもあり関係者様より招待券を頂き、観てきた。

キャストは高梨臨を主軸に、斉藤工、永島敏行、田中麗奈、井上順、池内博之など演技力が高く豪華な顔ぶれに感心した。監督は佐々部清氏。この映画を通して感じたことは、農業に従事される方々の現状や苦労、後継者不足の不安、農地の問題、一方で、将来への夢や期待といった熱い思いがよく伝わる深い内容だった。華美さはないものの、人間の心の底にある光が上手に描写されていると思う。

全国ロードショーは11月5日~だが、岡山県では10月22日より先行で0.Aされている。この映画をご覧になられる方々に農業の大切さを想う心の種がまかれ、やがてその想いの1つ1つがいつか大きな形となって実を結び、進展して日本全土の農業発展に寄与することをGikoohは願っている。まずもって、ロケ地が赤磐に誘致されたことを同じ岡山県人として誇りに思う。
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日記

2016-10-26 22:12:41 | Weblog
如常の1日。今週のGikoohは畑仕事をしたり、掃除をしたり、日常の生活に戻っている。境内の選定作業は5日目、日ごとに見違えて綺麗になる景観は何とも言えない。

今月も残すところ5日ほどと余白が少なくなったが、10月は来客多く、その中から印象深い出来事を1つ。

(過去に何度も書いているが)Gikoohは勝福寺住職へ着任する17年前まで、奈良と和歌山の智辯学園で宗教の授業を担当していたことがある。中学生から高校生まで大勢の生徒さんとの縁を得た。学園を退職してからも、年賀状を頂いたり、寺に遊びに来たり、或いはfacebookで友リクを頂いたりと、有難いことだなと思う。

先月、智辯和歌山校の卒業生さんから電話があり、色々な話をするうちに遠路、勝福寺へ来山することになった。今月14日~23日までの10日間、寺での生活を中心に気分をリフレッシュしてもらった。勝福寺は観光地でも宿坊でもないので、誰でも受け入れられるような環境ではないけれど、かつての教え子さんということもあり、Gikoohは何かしら力になりたいと思った。

今の時期は朝6時起床。6時半からお勤めというスタイルで、Gikoohは壇上で行法(ぎょうぼう)という所作を通して神仏を崇拝し、卒業生さんには月輪観(がちりんかん)や阿字観という真言宗の瞑想方法を実修して頂いた。瞑想の内容には触れないが、心を調える1つの方法として、この瞑想はとても効果的だ。

滞在10日間は行事も多く、また、勝福寺は人の出入りが多いので、卒業生さんも人と接する機会が多かった。茶道でお稽古を共にしているご婦人に手作りの昼食を提供頂いたり、旦那様には倉敷美観地区でランチをご馳走になったり、幅広い年齢層の方々と話をするなかで、何かしら掴んでもらえたのではと思う。最終日、Gikoohは「幸多き人生になりますように」と心から念じ、卒業生さんと別れた。

住職とは、住む職というだけに、その場に深く根を張り、檀務を通して人々の安寧を祈る職だ。身の回りで何か起こった時にいつでも訪ねられる心の拠り所、勝福寺はコミュニティの中でそんな寺でありたい。
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限られた時間

2016-10-24 22:19:01 | Weblog
朝から快晴となり、布団を干したり、清々しい1日になった。

午前中は心の師、林鶴山さんのお宅へ伺い、貴重なひと時を過ごさせて頂いた。林さんは数えの90歳。ご高齢である故に、1回1回の一期一会がGikoohにとって特別な意味を持ってきている。

写真は庫裡(寺の住居部分)の神棚。十分なお祀りは出来ていないかも知れないが、清潔を保つよう心掛けている。そんな神棚に先日、備前焼の狛犬を向い入れる縁を頂いた。狛犬が安置されると神棚が一層神域になった感を受けた。
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備中神楽の鑑賞

2016-10-22 21:59:43 | Weblog
昨日は鳥取県中部で大地震が発生し、甚大な被害に見舞われた様子だ。映像を見れば心が苦しくなり、全国で勃発する地震には一抹の不安を抱いている。しかし天災は起こるべく時にはどうにも回避出来ないので、遭遇した時の事を常日頃から考えておくことは重要だと思う。とにかく全国で被災されている方々の復興を心よりお祈り申し上げたい。

話題を変える。

午前中は子供茶道の稽古があり、午後からは如常の1日。境内庭木の剪定作業開始。

写真は、昨晩21日に地元の横田神社で奉納された備中神楽。同社では毎年10月21日に神楽が奉納されており、Gikoohもよく観覧させて頂いている。神楽が奉納されるのは氏子の皆様の協賛と支持があればこそで、大勢の力で実現される舞台を観るたびに本当に胸が熱くなる想いがする。

昨晩から娘(小4)と同級生4人によるお泊り会が勝福寺であり、賑やかな一夜になった。十分なもてなしは何も出来ないけれど、簡単な夕飯をとり、皆で神楽の観賞に行ったり、大黒様に福の種(御菓子)を沢山貰い喜んで帰ってきた。何とも微笑ましい光景だった。

地域に伝わる伝統行事、いつまでも末永く栄えて欲しい。
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眼明らかな人生を送るために

2016-10-20 22:57:56 | Weblog
午前中は年忌の法事があった。今週は平日に檀務で出掛けることもしばしば。

近々の法話は、弘法大師の性霊集から「心暗きときは即ち遇う所悉く禍なり。眼明らかなるときは即ち途に觸れて皆宝なり」という言葉についてお話をさせて頂いている。

私達は、その時の心境によって様々な物事の捉え方をしている。落ち込んでいる時や暗い気持ちの時には悲観的になりやすいし、心が満月のように満たされていれば円満に物事を捉え、事象の本当の姿を観ている。常に円満でありたいが、実際は人間関係や社会現象に翻弄されることもあり、そんな時は心が幾重にも閉ざされて明るい気持ちにはなれないだろう。

やはり常日頃からの心を整理する習慣が必要で、自分自身と向き合う時間を持つことが大事になってくると思う。真言宗には心を整理する1つの方法として、ある瞑想法が伝えられている。その実修が可能か否かは各寺院に確認をする必要があるが、暗い気持から抜け出す方法があるということを知っておいて頂きたいと思う。

心眼で世の中を観ることが出来れば、すべては宝のように映るようになる。せっかくならば満たされた人生を送って欲しい。
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今夜の総社は雨しぐれ

2016-10-16 22:38:47 | Weblog
3日ぶりの更新。昨晩の仏教講話にご参加頂いたお方が「備前焼祭り2016」(15日~16日)に行かれたそうだ。その中で印象深かったのが陶工・山本雄一氏のギャラリー。作品は勿論、庭も素晴らしく、時間があれば是非にとのお勧めを頂き、Gikoohも興味深かったので今日訪ねてきた。

山本雄一氏は岡山県重要無形文化財保持者で、御尊父は人間国宝の山本陶秀氏だ。お二人に共通する作風として、静と動が見事に融合した清潔感は茶道の世界においても重厚な印象を与える。

Gikoohは備前焼祭りへは幾度か訪ねているものの、山本雄一氏のギャラリーを拝見するのは初めてで緊張しながらも座敷へ上がらせて頂いた。掌に入る小さなお道具から、壺に至るまで大小秀逸の作品群に圧倒された。良いお道具を直に観るという機会はとても貴重な体験となった。

伊部駅の中心街は大勢の人で活気に満ち溢れ、朗らかな雰囲気がとても良かった。

写真は不老川の畔で昼食のカキオコを食べるGikoohファミリーと、現在、勝福寺にお迎えしている大切なゲスト。お客様のことはまた日を改めて。
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和歌山の種なし柿

2016-10-13 22:09:49 | Weblog
檀務が続き多用な日々になっている。1件1件がとても大切なご家庭なので、Gikoohも確実に事を進めるように務めさせて頂いている。

さて本日、高校時代の友人から、「和歌山の種なし柿」を恵贈頂いた。毎年この時期になると、立派な柿を頂いているが何とも言えない温かい心遣いに恐縮している。岡山の桃や葡萄が広く知られているように、和歌山の冬柿はとても有名で、その味はもはやスイーツの横綱だ。

すぐにご本尊様にお供えして事の次第を報告し、友人とご家族のご多幸をお祈りさせて頂いた。
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備中国分寺へサイクリング

2016-10-10 22:31:54 | Weblog
10月10日、体育の日。朝、快晴の元で国旗を掲げ、古来より「10月の中(なか)10日」といって10月11日~20日までの10日間は1年の中でも最高の時候と言われる。

禅語にも「秋聲金気流」(しゅうせいきんきながれる)と言って、稲穂が垂れる今頃の時期(彼岸頃から)は風の音、自然の景色、気温など、何とも言えない穏やかな空気が流れ、清浄な気持ちになれる頃だ。

10月の中10日を意識して生活してみれば、きっと新たな自分の生命に思いを馳せることだろう。

さて、今日は法事もなく、Gikoohファミリーは恒例の行事となって久しい「備中・国分寺」へサイクリングに出掛けてきた。勝福寺からは片道約12,5kmで約1時間の距離だ。都合で行けない年もあったが、かれこれ10年位は続いているだろうか。道中に掛かった新たな橋(新総社大橋)を渡ったり、洒落たパン屋さんがopenしていたりと、寄り道をしながら方々に広がる秋の声を満喫してきた。そして何より、今回から2歳のは末っ子が加わり、娘が弁当作りを手伝うなど、成長ぶりも見ることが出来た。

時間があれば、先日の観音旅も含め見聞記でupしたいのだが、いずれ…。
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