勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

大型連休

2023-04-29 22:47:26 | Weblog

大型連休が始まり皆様はいかがお過ごしだろうか。勝福寺の大型連休はその年によって様々だけど、今年については檀務で埋まっている。一件一件の法事がとても大切なので、健康に留意して頑張らねば。

夜は中高生による子ども茶道のお稽古があった。今春、小学生から中学生になられたお子さんも揃ってお稽古を続けられることとなり本当に有難いことだと思う。中高時代は学習面も次第にハードになっていき、人によっては部活動や塾など多用になる時期なので、つい世間の荒波にのまれがちだけど、多感なこの時期の体験や行動、そして思考はその後の人生への影響が小さくないだろう。お稽古の時間と空間は日常とはまるで打って変るひと時なので、とても良いと思う。人生は長いようで短く、短いようで長いものだから、日本の伝統に触れる体験を通して人間育成の糧になればと願っている。

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脚立を立てて

2023-04-28 22:08:26 | Weblog

毎月28日は不動明王のご縁日。穏やかな好天にも恵まれ、朝9時から護摩供を勤修した。毎月同じ護摩木を用いて同じ所作でも、火焔の上がり方は毎回異なる。気温や湿度なども勿論関係するけれど、それらを超えた次元で不思議な感覚になることがしばしばある。今回は勢いのある護摩供になった。

護摩供が終われば直ちに道場(本堂)の掃除を開始するのがGikoohの心得だ。天井までは拭けないけれど、手の届く範囲はこうしている。

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牡丹が盛ん

2023-04-24 22:04:11 | Weblog

境内の牡丹が花盛りになり、何とも言えない高貴な匂いが辺り一面を覆っている。

昨日はお檀家の法事があった。ご親族の中に、ご年配で白髪の和装姿のご婦人がいらして、日本の伝統美を代表するような美しい光景に思わず感動した。

現代は衣食住の欧米化に伴い、沢山の日本らしさが消滅しつつある。一旦壊れた文化は簡単に元には戻らないだろうけれど、せめてGikoohは古来からの思想を誇りたいと思う。

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3年ぶりに仏教講話を再開

2023-04-21 09:52:58 | Weblog

今日は弘法大師(お大師さま)の御影供。毎月21日の御聖日にはお大師さまの御尊像の前で供養の法会を行う日。勝福寺でもお膳をこしらえて、朝7時から御影供を勤修させて頂いた。

さて、勝福寺では5月から3年ぶりとなる仏教講話を再開することになった。総社市周辺に発行されている今朝の折り込みチラシで告知をさせて頂いたので、宜しければお運びを。

「井の蛙」の生活を自ら好んでいるGikoohではあるけれど、ここのところは訪ねて来て下さる方も多く、パソコンの前に着席する時間もまままらない。いまだにスマホも持たず、世の中の出来事にも疎いけれど、畑で作物を育てたり、草刈りや草取りをしたり、花を活けて煎茶を飲んでいると何ら不自由さは感じない。自然体でいることを心掛けていると、見える景色が澄んでいるので気持ちも明るくなるものだ。

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ツツジ

2023-04-13 21:36:04 | Weblog

10日にサツキを植樹して、今度はツツジと書いていたけれど、予想よりも早く苗が届けられたようで昨日11日に霧島ツツジを植樹頂いた。

場所が石段の両脇なので、今夏は水やりを怠らないようしなければ。

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牡丹が開花

2023-04-11 22:12:27 | Weblog

今朝、境内にある牡丹のうち一株が開花した。例年よりも随分早いと思う。自然環境の変化になかなか体調が慣れないけれど、Gikoohも早く順応せねばと思う。それにしても牡丹は百花の王といわれるだけに見事だ。

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ツツジの植え替え

2023-04-10 22:36:12 | Weblog

勝福寺山門の石段の両脇には、ツツジとツゲの植栽があるのだが、近年は経年に伴う枯れ枝が相当目立つようになっていた。そこで今年は、全体(約20本)をいっぺんに植え替えて頂けることになり、先日3月28日に木の根元から掘り起こす作業が行われた。今まではツツジとツゲだったのだけれど、今回はツツジとサツキにした。深い意味はないけれど、Gikoohは京都の「詩仙堂」が好きなので、名園にわずかでも肖れればと思ったのだ。そして、今日10日はサツキを植樹していただいた。今度ツツジを植樹するときには画像をupしたいと思う。

今日は午後から草刈りと、畑の草取りを黙々と行った。3月から何かと多用になっているけれど、所要の合間に例え30分でも草刈りや草取り等の作務をせねばと、自分に言い聞かせている。

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週末

2023-04-09 22:14:35 | Weblog

昨日4月8日はお釈迦様のご生誕を祝う「花まつり」。この日は大気が多少不安定気味で一時的にしぐれ模様になったりしたけれど、それでもお陰様で多くの方々にご来寺いただき誕生仏である釈迦像に甘茶を灌いでいただいた。

さて、Gikoohの高2の娘は吹奏楽部に所属させて頂いているのだが、今日は合唱と吹奏の「定期演奏会」があると聞き、久々に予定に余裕があったので出掛けてきた。実は校内に入るのは初めてのGikoohだったけれど、大きな敷地や校舎に圧巻された。

演奏は約2時間で、内容が工夫されていて、とても充実したひと時を共有させていただいた。特に最後に披露された校歌は、校長先生がチェロで参加されたその光景が厳かで感銘を受けた。

心のこもった音楽というものはやはり良い。心が活性し、よし頑張ろうという気持ちにさせてくれる。

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光明

2023-04-06 21:24:42 | Weblog

9日ぶりの日替わりになった。春先は何かと多用な日々を過ごしている。境内のソメイヨシは次第に葉桜となって季節は夏へ向かおうとしている。今年は提灯を飾っていたことも影響したのだろう、花見に訪れられる方々が多く見受けられた。因みに、寺山の老木の山桜はこれから見頃になる。

さて、画像は勝福寺の御本尊様である弥陀三尊。十二種の光明を放って様々な方法で衆生を救済される如来様は、一般的には人が逝く時にお迎えに来てくださる有難い仏様としてもよく知られている。

真言宗の僧侶が葬儀の際に行う所作を引導作法というけれど、お大師様はこのことについて、「引導をもって大日世尊、本覚の蓮(はちす)を開き、即身自仏の果を開く」(大日経開題)と説かれ、『高野山真言宗檀信徒必』を引用すれば、引導とは迷える人々に本来備わっている覚りを開かしめ、自ら仏に成ることを導くものが、いわゆる引導であり、葬儀の主旨と記されている。真言宗の檀信徒は、臨終を迎えると弥勒菩薩様とお大師様の来迎を頂いて曼荼羅の浄土へ帰ると考えられているが、阿弥陀様も弥勒菩薩様も表現の違いこそあれ、しっかりした作法を施すことにより必ず安寧の世界へ旅立つことが出来るとGikoohは思っている。だからこそ僧侶は平素から常に心を清めて拝む力を養っておかねばならない。

何だか今夜は、思わぬ方向へ話題が展開したようだ。今週末、4月8日はお釈迦様の御誕生をお祝いする花まつり(灌仏会)を予定している。誕生仏に甘茶を灌いで、各人自身の生命の尊さも再確認されたい。

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