昨日は午前中に護摩供、そして満中陰の法事があった。故人の奥さんは、とても淑やかで気品に満ち溢れていた。毎夏の棚経で頂いた桃は早朝の身体に優しく、桃をお茶菓子にその年の天候のことや色々なことをお話したことが印象に残っている。平素から周囲への気遣いや思いやりを大切にされた素敵な奥様だった。寺付近で、自転車に乗られている姿をよくお見かけしていたので、今、無常を感じている。
満中陰まで1週間毎に次々と変わり行く七尊仏、そして1週間毎に次々と変わり行く遺族の気持ち、位牌のこと、重ね餅のことなどをお話しさせて頂いた。近頃では、出棺の際に釘を打たない場合もあるけれど、勝福寺では古来からの形式を重んじている。
午後からは倉敷市街地の各所で開催された御茶席へ行って来た。綺麗な会場、綺麗な着物、綺麗な所作、美味しい抹茶とお菓子、素敵な茶席だった。
さて、写真は今日の勝福寺客殿。畳の表替のため、畳屋さんが持って帰られた。南側の客間が23畳、北側の客間が16畳ある。畳を上げたら、座板が凄く汚れていたので何回も拭いた。座板まで拭く必要はないのだけど、何年も陽が当たることなく重みに耐えてきた板を見ていると愛おしくなり掃除をしようと思った。
花祭り、寶燈展、特別法話会、先代の13回忌法要と上半期だけでも今年は行事が多い。人の出入りが多くなる前に畳の表替、そして先日の玄関周りの修繕と、檀信徒には本当に有難いという念がたえない。
更に今日は、畳屋の社長が「この1つは、私が寄付させてもらう」と、本堂でGikoohが毎朝座ってお勤めをする「礼盤」という半畳台の仏具を新調して頂けることになった。ずっと経年に伴う傷みが気になりつつも高価な仏具ということと、自分が我慢すれば良いことなので思い切りがつかなかった。思いがけない社長の言葉が非常に嬉しかった。これで益々拝むことに集中出来て有難い。
明日は、お茶の稽古、そしてある新聞社を訪ねることになっている。様々な職種の方が、様々な得意な分野で協力して頂けるのでこれも有難い。
更にもう1つ、寶燈展当日に大人に連れられて子供さんが来てくれた場合に備え、竹馬も登場する予定だ。竹馬はご近所の檀家さんに作って頂ける。子供達にも思い出になるかな。