勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

星供の準備

2013-01-30 22:18:57 | Weblog
勝福寺では毎年2月3日に「星供」を修しているが、それは堂内に北斗七星や二十八宿を配した星供曼荼羅を掲げ、星に除災求福を祈る法要だ。

人の一生を司るのには七星が関係し、そのうち当年星という星だけは一年ごとに替わって各人に吉凶禍福を与えるとされる。その巡り合わせによって欲に言う前厄・本厄・後厄と向かい合うことになるわけで、もし災いを齎される運命にあるのであれば大難は小難に、小難は無難に転じさせねばならない。それと、家族の誰かが厄年の場合、その影響を他の家族が受けるかも知れないから、Gikoohは出来れば全員、少なくとも本人は御祈祷を受けて置く方が望ましいと思う。

この写真は、祈願札の一部。今年は過去にないほど多数のお申し込みがあり大変に有難く感じている。ご覧のように手書きなので時間はそれなりに要するが、毎年このスタイルを変えていない。準備の都合上、お申し込みは既に締め切らせて頂いている。

どうぞ、厄年を迎えられる人、家族が厄年を迎えられる人、或いは厄年ではないけれども開運させたい人、縁のあるところで星供を受けられることをお勧めしたい。
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日替わり休

2013-01-28 22:54:24 | Weblog
急な檀務につき、本日、明日と日替わりを休みます。
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かもがた「麺蔵人」

2013-01-27 21:24:18 | Weblog
今日は檀務がなく、少し時間も空いたので、家族で浅口郡鴨方にある「かも川手延べ素麺直営」の「麺蔵人」という店舗でうどんを食べてきた。ここは大きな水車が目印で、以前にも訪れたことがある。Gikoohはセット、家内は釜揚げ、息子はカレーうどん、娘はお子様うどんとバラバラだが、麺はとても特徴的で、ツルツルアツアツで美味しい。また行こう。
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うちの「ぬか床」

2013-01-26 22:36:18 | Weblog
夜の仏教講話以外は、如常の1日。

写真はGikoohファミリーの「ぬか床」。ぬか床に挑戦しようと思って始めたのが昨年の11月、まだまだ初心者だけれど、この量と大きさは手頃で、尚且つ冷蔵庫で管理出来るから手入れも簡単。今の時期は大根や人参など、食べる分ずつを漬け込んでいる。何でも手作りが一番と実感する今日この頃だ。
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祖母の17回忌

2013-01-25 22:18:08 | Weblog
写真は寺務所の外側から撮ってみた。勝福寺では例年通り2月3日に星供、並びに厄除け開運祈願祭を行うので、〆切の20日以降少しずつ準備を始めている。今年は過去最高となる多くのお申し込みを頂き、とても有難く思っている。祈願札と御守の中札は手書きをし、各人の本命星や当年星をすべて調べるので相当な時間を要すが、的確に拝むためには欠かせない作業となる。

厄の期間というのは9年間で3年間訪れるが、何か身の回りで起こるのにこの3年間が関わっている場合は多く、残りの6年間に大小の影響を及ぼすわけだから、3年間は縁のある神社・仏閣等で御祈祷を受けられておくことをお勧めしたい。何か起こってしまえば、それが善因であっても悪因であっても芽が出てしまっているわけだから、どんな展開になるか分からない。善因の成長は歓迎されるけれど、悪因は芽を出さないうちに摘んでおきたいから、星供を受けられる機会があれば、受けておく方が無難だと思う。

ところで、今日はGikoohの祖母の17回忌法要が生家で執り行われ、参席してきた。祥月命日に濃い親族が集って追善が出来、安堵感に包まれたような気がした。今日はずっと祖母のことを思い出しながら過ごした。
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寒牡丹

2013-01-23 21:52:35 | Weblog
写真は勝福寺の玄関を飾る「寒牡丹」。玄関は気温がとても低く葉の勢いが今一つだけれど、ようやく綺麗に開花してきた。ご来山者に花姿を愛でて頂ければと思う。

今日は石塔の供養、近隣寺院さんの助法など、多用な1日となった。
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筆の練習

2013-01-22 22:23:05 | Weblog
家内が御朱印帳を書けるようにする為の練習1枚目。

最近、勝福寺のような地方寺院でも「御朱印帳」を持参されてお参りに来られる方が微増傾向にある。一応、勝福寺はこの地方の「吉備四国八十八カ所第七十五番札所」に指定されているから巡礼者は時にある。吉備四国の札所は寺院や町の御堂、そして道端のお地蔵さんなど規模は様々だ。

参詣者の中心層は地元の方々で、「自分が住んでいる町のお寺巡り」がその主な理由という。そう言われれば、総社市内に60件近くもの寺院があるけれどGikooh自身すべてを知らないから、今の時代において「地元のお寺探訪」は新鮮に映るのかも知れない。

そして、参詣者は、「朱印帳」とか「納経帳」といって、ご本尊様等にお経を納めた印を朱印する為の帳面を持ち歩いていることが少なくない。Gikoohが在寺の時は書かせて頂いているが、不在の時はご希望に添えていなかった。

今日も朱印帳を書き終えた後で、「不在の時は家内でも書けないだろうか」と今更ながら思いつき、練習することに。この写真は1枚目だが、この後しばらく練習したら今は何とか大丈夫そうな雰囲気になった。

皆さまがお住まいの地域にも、訪ねたことのないお寺やお宮がたくさんあると思うで是非。

また、今日は有難いご縁で知り合わせて頂いた業者の方がお見えになった、この話はまた機会をみてしたいと思う。
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初大師の日に、地域の伝統行事「お講」を紹介

2013-01-21 10:13:52 | Weblog
先週末から勝福寺の役員会、寺報「徹林」の制作、そして昨晩は地区住民が寄り集まって毎月開催される「お講」など少々多用になっていた。

写真は勝福寺の客殿。今月のお講は勝福寺が当番だったので雰囲気を感じてもらえればと思う。

この「お講」という言葉には様々な意味があるが、ここで話題にするお講とは「神仏の信仰者が集まって結ぶ団体」を指し、そのことについて書きたいと思う。お講という言葉が耳馴染まない人にとっては新鮮な響きかも知れないが、町内会とか自治会といえば想像してもらえるだろう。しかし、お講と町内会の本質は異なるから是非ご一読を。

勝福寺のある久代地域は、藤原、別所、横田、押木田、折神、山口、田広木等々多くの小字に分かれており、その多くで「講」「組合」といった集団がある。因みに勝福寺は別所地区の「東講」という24世帯からなる講の一世帯だ。

集団ごとに様々な慣習があるが、一般的に久代地区のお講とは、輪番制で各家を巡ってきた当番が「弘法大師」の御影をお床に掛け、祭壇に供物を飾り、そこへ人々が集まってお大師様を拝むというものだ。お大師様は承和2年3月21日に高野山でご入定され、以来毎月21日を御影供(みえく)といい、特に3月21日の正当日を正御影供(しょうみえく)というが、真言末徒は21日を「報恩日」としてそれなりの心得で生活せねばならない。

さて、その前夜20日に「お講」があり、お大師様を中心にして人々が集まり、心を一味和合させる素晴らし会合だ。お大師様の御前で、お勤めの他に意見交換や地区の相談事などが行われるわけだが、お大師様が我々を見ておられると思うと争いは起きず、人情的なひと時となり、言葉を超えた人と人との繋がりが再確認される。

久代地区は真言宗信徒の多い地域なのでお大師様となるわけだが、Gikoohは「偉大な聖者」ということが大事なことであって、お大師様に限ったことでなくても良いと思う。これが町内会や自治会と、大きく意味の異なる点だ。そして、真言宗でなくとも大らかな気持ちで参加されれば良い。

しかし、近年は諸事情から20日という本義から外れ、都合の良い日に変更されたり、2か月に一度の開催だったり、或いはお講自体が消滅した地区もある。日程が変わるのは時代に合わせて仕方ないかも知れないが、消滅というのは、これは世の世相を反映したものでありGikoohはとても寂しく感じている。

近隣と疎遠になるということは、結果として個人主義が強くなる傾向になり、個人主義は家族にも広がり、何ごとも良い方向へは進みにくくなるのではないか。

Gikoohは宗旨に関係なく古来から伝わる「お講」の意義をよく考えて、この日替わり法話を読まれた人は後世の為にも、伝統行事は引き継いで欲しいと心から願う。戦後から現在に至るまで、祖先の精神を蔑にした結果の多くが、超少子高齢化の一因となっているわけだから、何とかせねばと思う。日本国の総理大臣さえも頻繁に変わる異常な時代だから、地域のことは地域で護る心得が必要だろう。
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NHKのEテレ番組「100分de名著」がお勧め

2013-01-17 22:12:28 | Weblog
14日の日替わりでご紹介させて頂いたNHKのEテレ番組「100分de名著」の般若心経(全4回)シリーズはご覧頂いているだろうか。昨夜は第2回目が放映され、「空」についての内容だったが、Gikoohの思っていた以上に興味深く構成されていた。次回は23日(水)の予定なので、皆さまお見逃しなく。

さて、昨日は茶道の稽古は「初釜」だった。先生の社中と先生の先生(大先生)の計5名で行い、とても清々しいひと時になった。女性は着物を着衣されるのだが、空間が雅になり、日本文化の美は本当に素晴らしと思う。

今週末に勝福寺の新春役員会を予定しているが、それに加え「勝福寺だより」も制作しているので、今夜はこの辺で。
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成人の日

2013-01-14 21:48:22 | Weblog
今日は成人の日。20歳を迎えられた皆さま方に心よりお慶び申し上げたい。

さて、昨日の法事で施主様の御子息から興味深いテレビ番組の情報を教えて頂いた。NHKのEテレ番組「100分de名著」で、般若心経が全4回にわたって取り上げられ、既に第1回目は終わっているのだが、再放送は16日(水)に初回が見られるので、皆さま是非テレビリモコンの番組表でチェックを。

新成人の皆さまも、激動の社会で生きて行く上において何かしら示唆があるかも知れないので是非。
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