勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

李朝の薬研を花器に見立てる

2018-06-30 21:48:45 | Weblog
午前中は法事があり、午後は如常の1日。Gikoohは和花、洋花問わない花好きだけれども、花器も好きで、銅器、陶器、磁器、硝子、木材など色々とある。ただし、質素倹約を心掛けているので、作家物等は殆どなく、骨董屋で埃をかぶっているような物を掘り出すことが楽しかったりする。

これは、薬研(やげん)といって、本来は薬草などを処方する道具として珍重されていたと思う。Gikoohはこの古びた風合いに心惹かれ、花器に見立てている。時代は李朝期。生活空間に生きた花が少しあるだけで、部屋の雰囲気は格別になる。
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内藤理恵子先生(宗教学者)の講演を拝聴して

2018-06-29 22:21:15 | Weblog
今年も間もなく上半期が終わり、下半期へ折り返そうとしている。6月最後の1週間も、常の所用に加えて護摩供や本堂掃除、草刈りなど多用の日々だった。

それぞれの業種はそれぞれの向上を願って、様々な研修会やセミナーなどが開催されていると思うけど、僧職の世界も同じで、1年間には大河の如く、多くの情報が流れてくる。時間的な制約もあって、Gikoohの場合は、時間の浪費を避けたいこともあり、講義内容は事前に吟味することを心掛けている。

今日は、真言宗御室派の広島宗務支所による教学講習会が「高野山福山別院」で開催され、宗教思想の指針を提唱するエキスパートとして知名度を上げつつある宗教学者、内藤理恵子さんの講演を拝聴してきた。「葬送の激変と密教の次世代布教を考える」というテーマで話が展開されたが、葬送事情の最前線を踏まえて、家族葬や直葬の実態と、その裏側にある社会問題など、国内の様子をおよそ垣間見ることが出来た。そして何より、先生ご本人が信仰心篤く、真摯に次世代布教の具体論を多くお示し頂いたが、Gikoohは多く感化されるものがあって、今後応用出来ればと思っている。

今回、遠路、隣県まで足を運んでお話を拝聴しながら、聴くことが叶って良かったと何度も思ったのだが、Gikoohの分からないところで不思議な力が働いて、聴かせる環境を与えて下さったのかなとも思った。

最後に、素晴らしい教学講習会を企画・実行頂いた真言宗御室派の広島宗務支所の皆様、そして会場をご提供頂いた高野山福山別院様に感謝申し上げたい。南無大師遍照金剛
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沙羅双樹、開花。

2018-06-25 22:00:23 | Weblog
ブログ「日替わり法話」のことが気になりつつ、檀務と所用がすこぶる多くてまままらない。

今日も、午前中は青年僧侶が集っての勉強会があったけれど、午後からは小学生時代からの友人が仕事の合間に遊びに来てくれた。気心知れた幼馴染とうのは、何とも有難い存在だといつも思う。

さて、写真は境内にある夏椿。通称「沙羅双樹」。今夏も綺麗に咲いてくれた。
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拝む

2018-06-20 22:15:40 | Weblog
8日ぶりの日替わりになった。ここのところ、列島各地で地震が頻発しているが、18日には大阪北部を中心にマグニチュード6,1の震度6弱という大きな地震が発生。この地域にお住いの方々はあの瞬間の出来事や、今も余震に不安を抱かれておられると思う。大地が早く落ち着き、余震もなくなることを、ただただ念じている。

世界中にある全火山の10%が集中する日本だから、いつどこで大きな地震が起こっても自然現象なのだけれど、やはり地震は怖い。

明日21日は弘法大師(お大師さま)の報恩日、御影供。Gikoohは天地の神仏と、お大師さまに、被災された皆様の気持ちが少しでも和らぐように祈りたいと思う。お大師さまのお加護に肖りたい人は、心のなかでも構わないので「南無大師遍照金剛」と唱えられたい。
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昨日に続き

2018-06-12 22:08:33 | Weblog
昨日は紫陽花の話題で、岡山市北区にある「吉備津神社」のことを書いた。ここに鎮座される吉備津彦大神は、古来より吉備文化の基礎を造られたと伝えられており、吉備の国を開拓されて大祖神として尊崇される。また、あの有名な「桃太郎」伝説発祥と深い関係があるのでの、興味のある方は是非お調べを。

Gikoohは年間を通して、多くの神社仏閣へ参拝に行くけれど、吉備神社の霊気は特筆すべきものがあり、この神域がただならぬ聖地であることを感じ取ることが出来る。数多くの神社仏閣のなかで、あくまでGikoohの個人的な感想だけれど、思わず手を合わさずにはいられなくなるのは何故なのか。有難い雰囲気というのは、もともとの神仏の存在を根本として、その土地の事情、或いは神職、僧侶の日々の行動に尽きる。不器用でも不恰好でも、平素拝まれている神社仏閣は、境内全体に清浄さが滲み出ているのかも知れない。

勝福寺もそう感じて頂けるように務めたい。
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日々、自分の生命と役割を想う

2018-06-11 21:39:18 | Weblog
6月に入ると、久代地区ではそこここで田植えが始まり、鏡の如く清らかな澄んだ水面には小さな苗が縦横に行儀よく並ぶ。何て美しい風景なのだろう。

近年、総社市内でも田畑がいつの間にか宅地へと姿を変え、しばらくすると家が建つ。時代の流れとは言え、神仏から授かった天地の恵み、ご先祖様から受け継いだ田や畑が、簡単に売買される時代。

余程の天変地異が起こらない限り、少子高齢化の次の時代は人が減っていく。田畑だけではないが、今、自然を壊して利便を追うことが本当に必要なのだろうか…。

久代は、古代吉備王国の名残が色濃く残り、稲作が盛んで、恐らくこの田園風景は1000年以上前から殆ど変らないのだと想像出来る。この原風景が、いつまでも続きますように…。

さて、写真は「吉備津神社」の回廊から眺めた紫陽花畑。昨日の10日に訪ねたのだが、3割~4割といった開花状況だった。それでも見応えがあって良かった。Gikoohはこの御宮の雰囲気が好きで、沢山の人を案内させて頂いているが、その理由をいずれ書きたいと思う。

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今夜も蛍見に

2018-06-07 22:34:21 | Weblog
今日は草刈りや畑の除草など、殆ど1日を屋外で過ごした。

週末からまた雨になるらしいから、今夜、また蛍を見に行ってきた。今回は岡山市北区の足守という地区にある「ホタルの里」。勝福寺からは車で約30分の距離だ。足守のホタルは6月2日~3日が盛りだったようだが、それでも沢山飛んでいて綺麗だった。

それにしても、人・人・人…。皆、それぞれに初夏の風流を楽しんでいた。

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蛍の季節

2018-06-06 21:33:03 | Weblog
少し間が空いた。この10日間ほど檀務、法務、来客と所用が過密になっていたけど、今日は境内の雨景色に心を委ねて、静かに過ごした。

そんなGikoohではあるが、今年は各地で蛍観賞を楽しみたいと思い立ち、総社周辺にある蛍の名所を5か所ほど訪ねてきた。この写真は最新の1つ、6月4日(月)に小田郡矢掛町の宇内という地区にある蛍公園にて。さすがに素人のGikoohには写真撮影は難しかったれど、幻想的な雰囲気を存分に楽しむことが出来た。

今週中にもう1回、蛍観賞に行きたいと思う。
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