勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

大晦日

2020-12-31 18:50:01 | Weblog

今年は時勢柄、いつもとは違う年の瀬をお過ごしの方も大勢おられることだろう。この1年は、新型コロナウィルス感染症が社会を脅かし、Olympic・Paralympicsまで延期になるという非常事態になってしまった。更に来年は更に厳しくなっていくかも知れないけれど、何とか凌ぎたいものだ。

Gikoohは朝から鏡餅を供えたり、除夜の鐘に向けて境内のライトアップの準備をしたり…、それにしても今日は風が冷たくて寒かった。そうこうしていたら、植木屋さんがお見えになって手水舎の竹を交換して下さった。Gikoohが勝福寺に入山した頃は、親方が来られていたけれど、10程前から息子さんに引き継がれている。この作業は毎年大晦日の恒例行事ながら、ご奉仕が本当に有難い。

それでは皆さま、どうか良いお年を。

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Gikoohがお唱えする三陀羅尼

2020-12-30 22:20:21 | Weblog

新型コロナウィルス感染症が容赦なく猛威を振るっている。本年5月15日、動画サイトyoutubeにて、コロナが皆さまの不安な心を少しでも取り除き、心の拠り所になればと思い立ち、Gikoohがお唱えする三陀羅尼をupしている。

Gikoohは毎朝、新型コロナウィルス感染症の収束を願い、勝福寺檀家さまのことは勿論のこと、最前線で活動頂いている保健所、医療現場、介護施設、福祉施設等々をはじめ、更に私たちのライフラインを支えている方々の無事を祈り続けている。

この三陀羅尼が、御守となって役立て頂ければ有難い。これを再生する時のポイントだが、陀羅尼の功徳が、皆さまの細胞の1つ1つに行き渡り、身体の周囲に360℃結界を張るようなイメージをされても良いと思う。しかし既に感染していたならば、ウィルスが早く身体から消滅することをイメージされると良いと思う。

あとは、一般論になるが、皆さまの免疫力をあげておくことだ必至だと思う。その方法は巷に多くの情報があるのでここでは割愛する。

さて、いよいよ年の瀬を迎えた。Gikoohもやるべきこと、やりたいことが多すぎてバタバタしているけれど、今日は餅つき機で3升の餅をついた。だんだん正月気分になってきた。

年賀状はまだ1枚も書けていない。年明けには何とか…。

 

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追弔和讃

2020-12-27 22:07:42 | Weblog

午前中は市内のスーパーへ出掛け、しめ飾りと若松を買ってきた。歳神さまをお迎えする神聖な印なので、岡山県産に拘ってお祀りするようにしている。寺に帰山するやお飾りを付けたり、寺山へ登り、稲荷社の登山道(参道)を掃除したり、午後からは境内のお地蔵さまや観音さま、そして墓地の花筒を替える為にまた山へ入り、竹を引き、花筒や線香筒を30組程こしらえた。例年ならばこの後の雑仕事もGikoohが殆ど一人でするのだけど、今回は中2の娘が花筒の新旧を入れ替えや高野槇を生けたり、見違えるように手伝いが出来るようになった。

今年も余白が少なくなり、Gikoohも用事が多くなっている。昨日は檀家さまのご葬儀があった。常々滞りなく引導作法が行えるのは、目には見えないけれど確かな存在である御仏のお加護と、家族や親族、そして有縁の方々の故人様を無事お浄土へ送りたいと願う気持ち、そして葬儀会社の支援にも感謝申し上げたい。ちょうど飛行機が離陸から着陸するまで安全に運航出来るのは、パイロットの操縦はむろん、乗務員や整備士等々多くの力があってこそで、葬儀とて同じようなことが言える。Gikoohは、一旦儀式が始まると拝むことに集中しているので、会場の良い雰囲気というのは有難い。

さて、前回の日替わりブログでお知らせしていた「鈴鉦」の先端部分を見て頂こうと思う。一見、五鈷のような形に見えるけれど、爪の部分は三鈷の形になっており、内側の形等かなり特徴的である。黒檀は堅い木で、慎重に蚤を入れていかないと割れてしまうため相当苦労があったようだ。でもその甲斐あって、観賞用としても見応えのある見事な「鈴鉦」に仕上がったと思う。

御詠歌という言葉が耳馴染まない方も大勢おられると思われるので、Gikoohが何かお唱えしている動画でも良かったのだけど、せっかくならな本物の雰囲気を味わって頂ければと動画を検索していたら、清らかな動画を見つけたので紹介したい。題目は「追弔和讃」。

「追弔和讃」

 人の世は 永くして 

 変わらぬ春と想へども

 はかなき夢と なりにけり

 あつき涙の まごころを

 みたまのまえに ささげつつ

 おもかげしのぶも 悲しけれ

 然かはあれども み仏に

 救われて行く 身にあれば

 思いわずらう こともなく

 とこしえかけて やすからん

 南無大師遍照尊 南無大師遍照尊

大切な人がお亡くなりになった時にこの和讃を聴くと、有難くて胸が熱くなる。Gikoohは高校時代の御詠歌の授業でこの和讃を一番に習ったけれど、一番好きな和讃でもある。

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別誂法具「鈴鉦」

2020-12-24 18:56:39 | Weblog

12/12の日替わりで、御詠歌で用いる法具「鈴鉦」のことを書いた。チリン~チンンと鈴を鳴らして御詠歌をお唱えするのだが、Gikoohは魂に響くチリンを追求して、柄の部分に至るまで別誂で仕立て、後世に遺せるような鈴鉦を製作しておきたいと考えた。

当初漠然としていたGikoohの熱い想いに耳を傾け、製作会社さまに提案頂いたのが、勝福寺の本山である御室・仁和寺に伝えられていた、中国の元~明時代(14~17世紀)の銅製の「三鈷鈴」だった。

普通の独鈷・三鈷・五鈷などは常々見慣れているけれど、この三鈷鈴の造形に惹かれた。仁和寺のそれをそのまま写すことはさすがに畏れ多かったが、しかし雰囲気は大切に伝えることを心掛けた。

鈴の「鳴り物」部分の詳細は公開出来ないが、pianoのような繊細な音を奏でている。一個の完成品が出来るまでに何度も失敗があるけれど、ここは致し方ない。

柄の部分は華美な装飾はせず、黒檀に最小限の彫刻を施した。次回の日替わりブログで先端部分を紹介したいと思うが、柄の先端部分はかなり特徴的である。房には仁和寺の宗紋である「二引の桜」を純銀で誂えた。これら手掛けた職人さんは、想像以上に手間と時間が掛かり相当苦労されたらしいけれど、その甲斐あって見事な作品に仕上がった。

弘法大師諡号奉賛1100年記念として、可能な範囲内で仏具を何点か新調したけれど、素晴らしい「鈴鉦」が出来たと思う。

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皆が皆、自分の心に問う

2020-12-22 21:53:09 | Weblog

新型コロナウィルス感染症が猛威を振るっている。医療現場や介護施設等々の大変な実態がニュースで報じられるたび、保健所の皆さま、お医者さま、看護師の皆さま、介護士の皆々さまに深い敬意を感じる。

これほど大変な現状があるにも関わらず多くの人々は「自分は大丈夫だから…、自分が良ければ」と他人事のように、自由奔放に好きな場所へ出掛け、生活を楽しんでいる。これが人間の本性とは思いたくないけれど、今は特に行動を慎まなければならない。

数日前から変異型ウィルスのことが新たな問題になっている。Gikoohの大袈裟な妄想だが、仮に1か月にコロナウィルスが6回連鎖すると、半年で36種の変異型ウィルスが発生することなる。それらが合体して強烈なウィルスを生みだすことになる。結局のところ、変異型とはそんなものではないか。

来年は東京Olympic・Paralympicsが予定されているけれど、開催後には相当な代償も覚悟しておく必要がある。医療にすがることも難しくなるだろう。Olympicは国家は無論、多くの国々、組織、企業等々、複雑な事情が幾重にも絡み合っていると思うので判断は難しいだろう。しかし、今まさに、英断が求められているのではないか。

さて、写真は昨日御供え頂いた立派な「高野槇」。有難い。

 

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納めの大師(弘法大師御影供)

2020-12-21 22:41:30 | Weblog

午前7時。ここ数日に比べれば僅かに凌ぎやすい感じはしたけれども、それでも堂内の気温は2℃。凛とした空気のなか、檀家さまのご参詣も戴いて「お大師さま」の御影供を勤修した。(*御影とは絵画や、御尊像の肖像。)

行法については先日の日替わりブログで書いたけれど、今朝の行法内容は「大師法」の御次第により、供養の修法と般若心経秘鍵をお唱えし、新型コロナ感染症の収束や、様々な国難を乗り越えられるように心を込めた。(*般若心経秘鍵は、お大師さまが密教の観点から独自に般若心経を解釈された一大御文章。)

しかし一人の祈りの力は微々たるもので、寺や地域の周辺で何らかの形で神秘は生じているかも知れないけれど、国難を根本から収束させる術は、国家の支援のもと、天地の神々や諸仏の御加護が得られるような法会を営まなければならないと思う。

話題を変える。21日の未明、JNNドキュメンタリー「ザ・フォーカス」(毎月第1・第3日曜深夜放送)という番組があった。タイトルは「震災10年福島 ~非日常を撮り続けて~」制作:TBS

これは、民法公式テレビポータブル「TVer(ティーバー)」というネットで無料配信されているので是非視聴されたい。

勝福寺がかつて、ジャズピアニストの小曽根真さんと、ジャズベーシストの中村健吾さんをお迎えした際に、TBSの「NEWS23」で取り上げて下さり、その時お世話になったディレクターさんが今回のザ・フォーカスを担当されている。番組構成が物凄く深くて、恐らく多くの方の心を揺さぶることだろう。

2011年3月11日に起こった東日本大震災。多くの地域で尊い生命が奪われ、被害の甚大さも桁違いだった。そして、絶対あってはならないし、あってほしくなかった福島の原発事故。

あの日の出来事から、時は流れ10年を迎えようとしている。未だにGikoohの脳裏から映像が消去されることはないけれど、一方で知らないことも多く、現実を垣間見た気がして、心が揺さぶられた。

この番組の特徴は被写体の描写が実にリアルで、強烈なメッセージ性を持っている。

新型コロナウィルス感染症への対応もしかり、原発がかつて次々と誘致・建設された背景もしかり、岡山県においては水島コンビナートの誘致・建設もしかり、自然災害への対応もしかり、政府や各知事の初動が後々に国民に莫大な影響を及ぼすことになるから、先々のことをよく考えて、失敗を正当化しないで欲しいと切に願う。

ところで、今日は「冬至」。、浴槽にゆずを浮かべて、無病息災を祈った。

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岡山でも遂に100人超え(新型コロナ)

2020-12-20 22:18:05 | Weblog

新型コロナウィルス感染症が岡山県においても、遂に100人を超えた。ところが、今の施策のままでは、県内だけでもすぐに数百人…、いや千人規模で拡大して行くるかも知れない。自身の行動をよく慎んで、生活を心掛けねばならない。「感染症」を侮ってはならない。

Gikoohは美しいものを鑑賞するのが好きで、それは自然美だったり、茶道具だったり、料理、或いは食器類など何でも本物に触れると心が弾む。

今日は「サザンカの宿」を♫しながら、境内から「サザンカ」を一輪手折って生けた。たったこれだけでも、その場の空気感が一変し、心が豊かになる。

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外灯の追加設置叶う

2020-12-16 21:36:40 | Weblog

今朝、7時の本堂内の気温が1℃になった。昨日の朝は2℃、一昨日の朝は8℃だったから一気に急降下した。体調管理に留意せねば。

Gikoohは毎朝、行法といって「秘密教法の肝要を行ずる修行」を本堂の中央に据えた大壇前の半畳台に半跏座で坐し、様々な所作を通して御本尊さまや諸仏、そしてお大師さまと対峙。また拝む際は、檀信徒さまの安全と先祖供養、そして勝福寺周辺の地形を出きるだけイメージして、エリア内の人々、広げて社会全体の平穏を併せて祈願している。

さて、今日は予てから計画していた外灯を駐車場に1本追加新設した。以前は植木の影で暗くなってほしくない場所が暗くなって気になっていたのだけれど、ようやく解消出来た。夜に来寺される方々が駐車場に車を停めて、安心して玄関まで歩けるようになったので一安心だ。

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皆の力で国難を乗り切ろう!

2020-12-15 22:00:07 | Weblog

毎月15日は御本尊さまの「弥陀三尊」ご縁日。

今年8月に発行した勝福寺だより『徹林』のなかで、こんなことを書いた。故事(漢書・食貨志)に、「朝に下された命令が、夕方には変更されてしまうことで、法令が頻繁に出されてあてにならないこと」を『朝令暮改』という…。朝令暮改で国民が右往左往することのないように、政策を深く考えてしっかりと国難に立ち向かって頂けることを切に願っている。

今日は午前中は草刈り、午後からは来客や如常の1日。

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少し前に作った末子の工作「プテラノドン」

2020-12-14 21:50:13 | Weblog

今季一番の寒波の襲来と共に、総社市もこの時期らしく次第に手の悴む季節になってきた。夜8時には氷点下になったようで、電波時計の温度計がLoに表示していた。寒い。だけど凛とした空気が清らかで心地良くもある不思議な感覚。

さて、今日は約1週間ぶりに予定が空き、朝夕のお勤め以外は閑かな1日を過ごすことが出来て有難かった。

写真は、少し遡って7月のこと。6歳の末っ子がダンボールで工作した魚をくわえたプテラノドン。Gikoohがそれをモビールにして天井から吊ってみたら面白い絵になった。工作はとても好きなようで、今もほぼ毎日のように何かこしらえている。部屋がかなり散らかるのが気になるけれど、一時のことだから見守っている。

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