勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

映画 手塚治虫の「ブッダ」が5月28日から全国ロードショーで

2011-02-28 22:42:25 | Weblog

今日は朝10時~夕方5時まで岡山市で開催された研修に参加。毎月28日は朝10時から護摩を修しているのだが、今朝は6時半から一座を務めた。

自坊へ帰山すると、家内から来客や電話の続いた1日だったと聞いた。不動明王のご縁日だからか、有難い内容が重なった。受験の合格祈願を受けられたご家族が無事合格のご挨拶にお見えになったり、昨日勝福寺で法事をされたご家族から有難い内容のメールを頂いたり、Gikoohの心も温かくなった。

さて、ご存知の方もおられるかも知れないが、今春5月28日(土)から手塚治虫の「ブッダ」-赤い砂漠よ!美しく-が全国のロードショーで放映される。これは仏教徒として本当に喜ばしいことで、映画を通してお釈迦さまのことが広まることは素晴らしい。原作は手塚治虫先生、声優も吉永小百合、吉岡秀隆、堺雅人など豪華で、更に主題歌はX JAPANというビックプロジェクトだ。

Gikoohは原作の漫画を子供の頃から幾度か読んでいるのだが、様々な角度からブッダを見事に捉えており、凄く面白い。映画がどんな内容になるのか興味深い。

今年はブッダ(お釈迦様)ブームが巻き起こるかも知れない。ブッダは仏教の開祖でもあり世界四聖人の1人でもあって、何と言っても母体が仏教という途轍もなく深いからブームは一過性ではなく、仏教再生の先がけになるのではとも期待している。

4月8日(月遅れの5月に行う所も多い)はブッダの生誕を祝う「花祭り」が全国の寺院で行われる。勝福寺は4月8日だ。花祭りを行っている近隣の寺院を調べられて、是非、1人でも多くの人に花祭りを体験して欲しい。そして映画を見ればブッダを何倍にも身近に感じ、人生観も大きくなるのではなかろうか。

と、いうわけで是非映画館へ行かれたい。勝福寺の映画上映会「シネマのお接待」でも、いずれ上映したいと思っている。
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表千家御家元の門前にて

2011-02-26 22:39:08 | Weblog
「時節流るるが如し」「歳月人を待たず」というけれど、あと2日で2月が終わる。

Gikoohは24日(木)に所用で家内を連れて京都へ出掛けてきた。所用は何件かあって、その1つにお稽古やお茶席で用いる道具に接して目を養うことと、棚を入手することだった。前々から計画していれば、どの店舗に行けば良いのかなど下調べをしたのだが今回は出発前日に思い立ったため、勝福寺が取引をさせて頂いている御香屋さんと法衣店さんにご紹介頂いた。

当日、一店のよく知る店員さんに直々案内頂けることとなり、お店から赴いた先は表千家家元、裏千家家元のある門前町だった。写真は表千家家元の門前だが、あまりに厳かな雰囲気で緊張した。その奥ゆかしい街並みに茶道具の老舗が何件か連なるなかで、Gikoohはある道具屋で足が止まった。道具の多くは目を見張るものばかりで、さすが本場だと感心した。お目当ての棚も品数が多く、店主さんから説明を受ける中でGikoohは扇面型の素朴な姿が気に入り持ち帰ることにした。この棚は、今春開催の第2回寳燈展のお茶席でお披露目したいと思っている。

25日(金)は来客の続く1日となった。26日(土)は午前中に畑仕事をし、午後からは仏教講話に備えて下調べをした。
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京都へ

2011-02-24 22:53:30 | Weblog
今日は所用で京都へ出掛けてきた。また落ち着いたらその時の様子を紹介しようと思っている。
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四君子の1つ、梅。

2011-02-23 21:38:14 | Weblog
如常の1日。昨日、境内の紅梅が一輪咲いた。梅は四君子の一花で高潔とされている。一か月は蕾を固く閉じていたが、寒さが少し和らいでくると「ぽっ」「ぽっ」と咲いてくる。何ともいえない優しい香り、色、花姿に心が洗われるような思いがする。
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日記

2011-02-22 21:36:32 | Weblog
今日は掃除、来客、茶道の稽古と如常の1日。ここのところ、少々の寝不足と多用な日々が続いていたので今夜はこの辺で。
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先祖供養はされるべき

2011-02-20 23:13:13 | Weblog
今日は今朝8時頃から寺の世話人さん達が集い、石垣や裏山の清掃作業が行われた。Gikoohは法事と集っていたので途中までの参加となったが、その後帰山すると物凄く綺麗になっており、とても有難かった。写真は休憩中の様子。

さて、近頃予定表や過去帳を見ながら法事をされる家と、そうでない家には1つの共通点のようなものを感じている。されない家には様々な理由があろうと思われるが、その家で育った子供はその親の行いに接しながら大人になるわけだから、各場面において出る影響は少なくなかろう。これはあくまで1つの例え話である。

Gikoohは膨大な数のご先祖達、そして祖父母や両親との縁を得て今の自分があるのだという当たり前のことを熟知している。更にGikoohは宗教家だから、数多く存在する生物の中で人間に生まれてきたことの尊さに畏怖の念も実感している。人間として生まれるには、その原因が自分自身の過去世にあるわけで、両親が関係を持ったから誕生したという単純なものではない。生命の根源が分かると、例えどのような親であろうとその恩は計り知れず、自分が生を受けた理由も分かるし、まして親が故人になった場合は、子が親の追善を務めることは自然な成り行きだろう。

Gikoohは常識人であれば最低限の務めとして、先祖の法事はされるべきだと思う。1周忌・3回忌・7回忌・13回忌・17回忌・25回忌・33回忌・50回忌と全8回なのだから、欠かさず務められたい。このような内容を法事の席でもお話出来ればと思っている。

日本が徐々に大変な状況になりつつあるから、Gikoohは色々な手法でメッセージを世間に投げかけ問いたいと思う。
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新築のお宅での法事

2011-02-19 22:37:19 | Weblog
今日は立春から15日目の「雨水」。雪が雨になる頃とされる。早朝は大霜で冷え込んだが、日中は良く晴れて過ごしやすい気候になった。

さて、朝には墓地供養がありその後法事があった。ご当家は母屋の建替工事が行われていて、今日の追善に間に合うように完成された。真新しい材木や建具、畳のい草、家全体から漂う心地良い香りが何とも言えなかった。新築のお家で法事が務められるなんて貴重で有難かった。そして近頃では珍しくなった土壁や欄間も良かった。伝統建築は本当に素晴らしいと思う。故人となられたご先祖様もきっと喜ばれていることだろう。

夕方はお茶の先生から、手打ちうどんを頂いた。前回実に美味しくて(また食べられる機会があればいいなぁ)と思っていたら本当に叶ったので、とても感動してしまった。今回は熱々の茹でたてに、生卵や生醤油、そして薬味やネギを入れる「釜玉」で戴いた。とても美味しかった。

今日は幸せな1日だった。
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日記

2011-02-17 21:52:03 | Weblog
午前中は1組の来客があり、午後からは平素より何かとお世話になっている近隣ご住職が所用でご来山、また、ある青年僧の会で会長を務められる方からのお電話、或いは菩薩道に励んでおられる僧侶で高校時代からの友人からの電話など、今日はお坊さん達に縁深い1日だった。

さて、今春も「勝福寺寳燈展」の開催を予定している。今月中から来月初旬位にはチラシを完成させたいと思っているのだが、原案がなかなか閃かないでいる。今夜は早く休んで、明朝も考えねば。
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2月15日は涅槃会

2011-02-15 23:17:24 | Weblog
2月15日。今日は仏教を開かれた釈迦牟尼世尊(お釈迦様)がご入滅された特別な日である。御年80歳の夜半のことであった。

この画は涅槃図といって、そのご入滅のご様子を描いている。舞台は、インドの北方「クシナーラ」。世尊は八本の沙羅双樹の中に床を設け、北を枕に静かにふせられた。この八本の沙羅双樹は四枯四栄といい、世尊最後の説法が終わると四本はすぐさま枯れ、四本は青々と栄えることから、世尊の肉体は入滅しても教えは後世に伝えられることを表している。

満月は世尊の教えに欠けたところがないことを表している。沙羅双樹の向こうを流れている河は跋提河(ばつだいが)といい、人間の生命は河の流れのように昼も夜も止まることがないことを表している。

画面右上の雲上から下向する天女は、世尊の母で摩耶夫人の一行である。道先案内をしているのは阿那律尊者という世尊の十大弟子の1人である。摩耶夫人は世尊を出産後7日目にこの世を去られたが、その功徳によって帝釈天の忉利天に生まれ変わっておられる。

沙羅の1本にぶら下がっている巾着袋は、摩耶夫人が息子である世尊のことを思って天から投じた「薬袋」という説がある。しかし途中で掛ってしまったので臨終に間に合わないという無常の教えを表している。

このように涅槃図を解説していくと沢山の話が展開されるが、今はこの辺にしておきたい。

「弟子達よ。私の終わりもすでに近づいた。別れることも遠くない。しかし、いたずらに悲しんではならぬ。世は無常である。会うものは必ず別れねばならぬのが、この世の約束なのである。私の亡き後、私の説き残した法と律とを受け保ち、これを行え。私の肉親は滅びても、悟りの智慧は永遠に教えと道に生きて滅ぶことはない。」(百華苑・仏陀参照)

Gikoohは涅槃図を拝しながら、世尊の一代を想い、自他諸共の生命の尊さを更に実感した。
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白銀の景色

2011-02-14 21:05:31 | Weblog
午前中は林鶴山さんのお宅を伺わせて頂いた。そこで過ごす時間はGikoohにとってあまりに貴重で、その空間をご一緒させて頂けることを毎回本当に有難く思っている。

さて、久代は朝から雪になり、昼過ぎから断続的に降り続いて夕方には3cmほどだが積もった。朝、子供が雪を見ながらお風呂へ入りたいと出掛けて行ったので、保育園から帰ってきて入れるように(家内が)沸かしてやった。こんな感性は大切にしてやりたいと思う。

保育園から帰ってくるのに合わせて、茶釜にも火を入れた。しばらく一緒に雪遊びをして風呂へ入った。窓を開けて白銀の景色を見ながら喜んでいた。その後、茶釜の湯もいい加減に沸いたので庭を見ながら一服。雪は多く降ると大変ながら、少しだと何とも言えない静かな気分になる。写真はその庭の1枚。

明日、2月15日は仏教を開いたお釈迦様がご入滅なされた特別な日だ。
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