勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

部屋に野花を

2012-08-29 22:02:56 | Weblog
如常の1日。夕方に農協と郵便局へ行った他は外出をすることもなく、寺務仕事をして過ごした。朝、裏庭に咲いていた今年1番の野菊を摘み、秋桜や桔梗と合わせて花瓶に挿した。部屋に僅かでも花があるだけで雰囲気が一変し、清浄な気持ちになれる。
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尾道市瀬戸田の灯篭流しに参加

2012-08-28 22:17:30 | Weblog
午前中は護摩供を行い、午後からは本堂掃除や雑用をした。

今夏といっても既に初秋だが、Gikoohにしては珍しく出掛けることの多い夏だった。26日(日)には尾道市瀬戸田(生口島と高根島から成る)で行われた灯籠流しを見てきた。この祭りは島の中にある地蔵院さんの伝統行事だが、夏の風物詩として広く知られている。ご本尊は地蔵菩薩でご縁日は24日。縁日に一番近日の大潮で、瀬戸田水道が引き潮を迎える日を灯籠流しに定め、本年は26日だったというわけだ。潮の表記について、Gikoohは素人なので違えば是非ご一報を。

瀬戸田港前の広場では、毎年盆踊り等の関連行事が盛大に行われているが、この行事にGikoohはお寺本来の姿を見ているようで非常に感化される思いがした。このお祭りの様子はyoutubeからup(勝福寺HPのトップページからリンク)しているので、是非ご覧を。
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義父の7回忌に参加

2012-08-25 23:25:15 | Weblog
今日は家内の実家において、義父の7回忌法要が営まれた。6年前の8月25日、あの日の出来事は記憶に深く、法要の間様々な思い出が湧いた。

当然のことながら、人は生まれた以上は宿命を持っており、それが尽きると終焉を迎える。遺族は恩愛離別を体験することによって、悲しみの中で実に多くのことを学ぶこととなる。故人も自らの死を持って遺族に伝えようとしていることは少なくないはずだ。それを遺族が生かせるか生かせないかは、後の人生にも影響してこよう。

義父は温厚篤実で「人の和」を愛する人だったから、極楽から当家の様子を見守っているに違いないと思う。そして遺族は、故人の願いを叶うべく生活せねばならないし、自身の生命の尊さを再確認せねばならない。

夜は、勝福寺のすぐ近くにある「曙ブレーキ」で納涼祭があり、温羅太鼓や花火を家族で見に行ってきた。またyoutubeでupしたい。
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8月24日は地蔵盆。お地蔵さまのご縁日。

2012-08-24 22:22:36 | Weblog
如常の1日。毎月24日はお地蔵さまのご縁日。
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処暑

2012-08-23 22:11:37 | Weblog
8月23日、今日は二十四節気でいう「処暑」。神霊館の『大師御宝暦』によれば、「老陽日々に衰えて秋陰の気増大する即ち暑さがしりぞく意味で処暑という。鷹乃祭鳥天地始粛禾乃登とある如く、鷹が自らの鳥を食する前に神に供え暑気が去って天地は清く爽やかで稲の穂がみのるという意味」とある。先人の智慧と知識は本当に凄いと思う。

勝福寺の境内でも夜になるとすっかり秋虫達の音が響くようになっており、日中の残暑は厳しいながらも吹く風はどことなく涼しらしく、自然は着実に秋へと歩を進めているようだ。

暦の話になったので、ついでに明日24日は旧暦の「七夕」だ。新暦の7月7日は梅雨のさなかなので、天の川を望むことはなかなか難しいが、旧暦の七夕は時期的におそらく綺麗に望める場所が多いのでは。
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善通寺に想う

2012-08-21 22:18:43 | Weblog
毎月21日はお大師様の聖日で御影供(みえく)と称し、真言宗の各寺院では供養の法要が営まれている。勝福寺でも毎月の御影供には御膳を供えてお勤めをし、お大師様の有難さを思い、お大師様の一弟子として自分に与えられた立場を考える機会としている。

さて、4日ぶりの日替わりになった。Gikoohは基本的に世間でいう休息日は定めておらず、また自身には不要とも思っているのだけれども、実際には予定がなく時間が空いた時には世間でいう家族サービスなどもする。特に、お盆の一連の行事が終わった後は檀務も少なく良い機会なので、家族の父として父らしいこともせねばと思っている。

19日~20日は家族で四国遍路に出掛けてきた。参拝の旅も大詰めを迎え、88か所のうち残すところ5か寺院になった。車遍路で日帰りや泊りなど、その時の都合によって様々だ。
今回は第75番札所「善通寺」の境内にある「いろは会館」という宿坊へ宿泊させて頂いた。善通寺はお大師様の産所でもあり、真言宗善通寺派の総本山でもあるが、まずもって感じたことは境内全域がとても清浄で心洗われる思いがした。掃除も隅々まで行き届き、職員の方々も人柄よく、何だか嬉しい気分になった。

心が洗われるような感覚になれるのは、神社仏閣ならではの醍醐味だと思う。仏様がお住まいになり、僧侶など給仕をする人達の心構え一つで、そこはこの世の浄土と化す。

宿泊の翌朝5時半から御影堂で朝のお勤めがあり、管長猊下をはじめ総勢10名の坊様が左右に座した姿は清々しかった。Gikoohは旅先ではなるべく宿坊へ泊るようにしているが、高野山にしても、仁和寺にしても、その他各寺院にしても、早朝の勤行に参席しながら、全国寺院の津々浦々でこうしてお勤めがなされて、平和の祈りへの誠が捧げられている儀礼を誇りに思い、自身は日本という国に住ませて頂いていることに感謝している。だからこそ、報恩の日々を過ごさねばならない。
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8月15日の萬燈会

2012-08-16 22:31:06 | Weblog
6日ぶりの日替わりになった。お盆を迎える準備や、萬燈会の準備等とても多用な毎日だったけれど、お盆の関連行事はすべてひと段落した。

昨夜は第3回目となる萬燈会を行い、多くの方々にお参りを頂いた。設営に際し、お手伝い頂いた檀徒有志の方々、いのうえエヴァホールの方々、仏具のほうりんの方々のお蔭で良い萬燈会となった。大変に有難い。

今年は、新たにグリーンティのお接待や紙芝居の上演、そしてスーパーボールすくいコーナーを設けたところ、どちらも好評を頂き、子供さんの数が随分増えたように感じた。紙芝居は「小僧さんの地獄めぐり」(脚本・画/諸橋精光さん)という、古くからお寺に伝わる地獄絵図の絵解きを容易に再現し、生命の尊さを伝える素晴らしい構成となっている。紙芝居はテレビやDVDの一方的な多情報とは異なり、ゆっくりと場面展開をしながら視聴者に何かを感じてもらいながら情報を伝えていくというアナログ方式だ。近年Gikoohは、紙芝居が秘めた力のようなものに着目し、事あるごとに伝道していければと思っている。昨夜の紙芝居は家内の母に読み手をお願いした。台詞が聞きやすく、早さもとても良かったので、聞き手も場面が漠然と想像出来て良い雰囲気だった。

写真はスーパーボールすくい。意外なことに子供のみらならず、大人も楽しむことが出来たご様子だった。こういったことを少しずつ定着させて、やがては勝福寺で盆踊りをするのが夢だ。お盆に、萬燈で諸仏や先祖を供養し、帰省した先祖の精霊と共に盆踊りをするという本来の姿で、いつか復興させたい。盆踊りの由来である目連尊者のことは、またの機会にしたい。
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Gikoohの見聞記にて

2012-08-10 22:09:11 | Weblog
棚経は初盆を迎える御宅以外は無事に行程を終え、今日は勝福寺の歴代先師等をお祀りした墓地の掃除をしたり草を刈るなど、お盆の準備をした。1年のうちで最も多忙な時期であり、1年のうちで最も充実した期間でもあるのかも知れない。棚経は高校1年生時から初めているけれど、いずれにせよ今年も無事であったことは有難い。

Gikoohは地区内にお住まいで初盆を迎える御宅へはお盆にお伺いし、仏の仲間入りをしてまだ日の浅い故人の為にも一番良い時期に通常より長く拝ませて頂いている。本来は地区外においてもそうさせて頂きたいのだが、これは時間的な都合で叶わず致し方ない。

ところでGikoohの見聞記で「息子の得度式」をupしている。是非。
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思いやり

2012-08-07 21:56:36 | Weblog
棚経を400mのトラックに例えると第4コーナーを回って最後の直線に入った感じだ。郷の寺の棚経も含めると、15日間で約430件ほどの御宅へ伺っている。7月25日頃の早朝4時半は既に薄明るかったが、8月7日の今朝は5時でも薄暗い。2週間で随分違うものだ。

Gikoohが伺う御宅の多くではエアコンを入れて下さり、或いは扇風機を経机の横に置いて下さっていたり、本当に有難い環境で読経に集中出来ている。諸家の「思いやり」の心がまっすぐに伝わり重ねて有難い。

ところで毎年感じることだが、仏前に座すとその御宅のご先祖が平素いかように供養なされているかを感じ取ることが出来る。同じように拝んでいても各家での感じ方は様々だが、拝む中で波長のようなものを整えられれば棚経の意味は深い。

樹で例えると、先祖は根、幹は両親、枝葉は子孫というけれど、的を射た例えだと思う。

今日はお参りが終わった後、夕方から草刈をした。
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水棚

2012-08-06 21:41:47 | Weblog
5日ぶりの日替わりになった。棚経は順調に進み、そろそろ15日の夜に予定している「萬燈会」の準備も始めたいと思っている。

「盂蘭盆(うらぼん)」を略してお盆というが、勝福寺ではお盆が近くなると檀家の御宅を訪ね、仏壇や精霊棚、或いは水棚の前で精霊を供養するのが習わしとなっている。

Gikoohは仏壇や精霊棚以外に、近年風化傾向にある「水棚」という小さな棚を屋外に設けて餓鬼仏を供養されることを勧めているが、古来の慣習が見直されていることもあり増加傾向にある。有難いことだ。

勝福寺の萬燈会は境内に沢山の蝋燭を燈し、自身の滅罪生善、ご先祖の菩提、有縁無縁を問わずに万物を供養するものだ。当日お参りされた方の希望者様には1灯100円で蝋燭を求めて供えて頂き、様々なことを願って頂ければと思っている。それらの精霊の総供養も行わせて頂く予定だ。また、当日は小さな子供さんの思い出になってもらえるよう「小僧さんの地獄めぐり」という紙芝居の上演や、ヨーヨーすくいも出来ればと思っている。
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