勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

毎月28日は不動明王のご縁日

2015-09-28 22:22:52 | Weblog
午前中は月例の護摩供を修した。毎月参拝なさる信心な方、参拝は叶わないけれど護摩札を依頼される方、初めて参拝なさる方など様々だけれど、お不動様の御加護が皆様にありますように…。

その後は葬儀があった。棚経などの際にはいつも朗らかな笑顔で出迎えて下さる上品なご婦人だった。寂しくはあるけれども、菩提寺の住職として弘法大師より伝えられし密教の法により、即身成仏の秘印をお授けし懇ろに供養させて頂いた。

昨日27日は仲秋の名月だった。Gikoohは檀務の合間に月見をしてきた。また落ち着いたら見聞記にでも上げたいと思っている。
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スズメバチにご用心

2015-09-25 21:41:32 | Weblog
3日ぶりの日替わりになった。Silver Weekの最終日以外は檀務が続き、今日も平日ではあるが午前中は法事があった。故人様を懇ろに供養される姿勢は尊いと思う。

さて、写真はスズメバチを駆除している場面。最近になって、スズメバチを頻繁に見かけるようになり、この付近へ近づけば「ブーン」とやって来るようになっていた。寺は来客も多いから万が一に備え、獲って頂くことに。切株の土根部分にドッジボールほどの巣を作っていたらしく駆除に手間を要したが、事故なく無事に作業が終了した。専門職の人はさすがだと感心した。皆さまも、蜂にご用心を。
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備前瀬戸内「呼松太鼓」15周年記念公演へ

2015-09-22 21:53:52 | Weblog
昨日は早朝に弘法大師の御影供を修し、午前中は法事、そして夜は倉敷芸文館で開催された「備前瀬戸内呼松太鼓」の15周年記念コンサートに出掛けてきた。呼松太鼓はGikoohの故郷である倉敷市呼松が「町興し事業」の一環として結成され、兄も結成時から所属させて頂いている。地元を主軸に、遠くはニューヨークまで約60ヵ所にも及ぶ公演を実行するなど活動の場は広い。
Gikoohが勝福寺住職に晋山した平成11年に、結成当初の呼松太鼓をお招きしたことがあるが、あの時、本堂で繰り広げられた迫力の演奏はまだ記憶に新しい。結成以来、呼松太鼓の音色は聴く人を虜にする魅力があるが、これは打ち手の人柄が多分に影響しているのだと思う。昨晩も心地良い鼓動を堪能させてもらった。

今日は昼前後に近隣寺院様の助法に出仕、午後からは手作りのおはぎを持って勝福寺の墓参や身内の墓参をしてきた。
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秋の彼岸を迎えて

2015-09-20 22:14:42 | Weblog
9/20日(日)~26日(土)まで秋の彼岸。彼岸らしい好季を迎えているが、お盆が過ぎてからの1ヵ月は全国で自然災害が相次ぎ、国民の半数以上が懸念を抱いていた安保関連法も強引に成立、いずれにせよ日本の根幹が揺らぐ時代に入ったのだと思う。

Gikoohは生きとし生けるものの平和を切に祈りたい。和を以て尊しとなす…だ。

さて、皆様はSilver Weekをいかがお過ごしだろうか。Gikoohはほぼ連日檀務が入って多用にしているが、お蔭で元気に過ごしている。明日明後日も檀務なので今夜はこの辺で。
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勝福寺スーパーライヴ開催決定!!

2015-09-17 22:30:56 | Weblog
2週間ぶりの日替わりになった。この2週間は総社市仏教会の総会、それに伴う雑務、檀務、来客、墓地清掃、秋野菜の種を撒くための準備等々、Gikooh自身「少し休まねば…」と思うほど多用になっていた。今は少し落ちついているが、またすぐに繁多な毎日になると思う。とはいえ、今後は在寺の時間が多くなるから、いつもの平素に戻れそうだ。Gikoohは外部に楽しみを求めるのではなくて、寺で花を愛でたり、香を焚いたり、お茶を飲む質素な生活が好きなので、静かな時間は有難い。

ところで、今秋11月3日(火)の文化の日に、第14回勝福寺ザ・スーパーライヴ・シリーズを開催する運びとなった。詳細は勝福寺WEBにて。
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お大師様の御教えから「安全保障関連法案」を考える

2015-09-03 22:25:53 | Weblog
相好の報は六度等に在り 衆生を利せずして但し自性に住するは二乗の人に同じ 
何ぞ仏道と称せん              弘法大師(雑問答より)
(*相好の報…立派な容姿。*六度…布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)

【意味】立派な容姿は六度の仏道に励んでいるからである。人々に利益を与えずに自分だけのことを考えるのは二乗(声聞や縁覚)と同じで真の仏道者ではない。

毎日のメディアから現在の総裁や政府の動向を観察しながら、お大師さまのこの言葉が思い浮かぶ。政府と民意にここまで温度差がありながら、一部の正義感が平和主義の根底を揺るがそうとしているように思えてならない。子供の喧嘩でもそうだが、相手が挑発行為に及ぶと大小の反感があるものだから、憲法を変える際には慎重に慎重を議論を重ねて欲しいと切に願う。日本国民の殆どは平和主義だから。

安倍総理には、自心を一度ニュートラルにして世間の意見に耳を傾け、真のリーダーになって頂きたい。亡くなられたご尊父もそう願っているのではなかろうか。Gikoohは職柄、かつて戦争時代に生きてきた男女々から体験談を多く聞いてきたが、やはり今の法案に疑問を呈す人も何人もおられる。

ここ勝福寺の檀家からも若い人が戦地に赴き、16歳から42歳まで50人を超える尊い生命が犠牲になっている。戦後、帰省された方々からGikoohは当時の本心を伺うことが多々あった。国の教育とは裏腹に、内心は戦争など行きたくはなく、平和を願っていた。願っていても当時の雰囲気は異常で、激しい葛藤をしながら毎日を過ごしていたという。これ以上は日替わりでは控える。

当時、政府は多角方面から内外情勢を垣間見ず、一部の政治家達によって国勢は一気に悪化した。今の政治家と共通する部分があるように思え、危惧を感じている。内閣はそんなことはないと繰り返すが、民意の大半はそう感じていない。そうである以上、法案は一端止めるべきなのが筋ではなかろうか。それが民主主義なのではなかろうか。

日本は身構えるよりも、平和主義を流布すべきだと思う。争いは悲しい。平和が良い。因みに世間で話題になっている選挙権の年齢引き下げの件だが18歳でなくて20歳で良いと思う。何故早々に18歳を大人と見なすのか、近い将来に政府が何を行おうとしているのか想像に難くない。

日本の豊かな国土は、祖先代々から繋いできたもので、今を生きる人だけのものではない。後世に伝えていくために、すべての人が平和を願い、六度の行に励まねばならない。
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萩焼作家「カネコツカサ」さん

2015-09-02 21:15:42 | Weblog
如常の1日。昼前後に小学時代からの幼馴染が仕事の合間に来山、その後総社市内の割烹にてランチを囲み、しばし世間話で沸いた。彼は福祉関係の職で、活動の場を全国に展開していることもあり、多角的な観点から話を聞けて有意義なひと時になった。

さて、写真は萩焼のペーパーウエイト。(寸法…幅4cm角、高さ5cm)

作者は『工房カネコツカサ』(萩市三見)の金子司さん。萩焼は約400年前に萩藩主の命により築窯されたのが始まりで、自然美豊かな和らな風合いが特徴だ。「一楽、二萩、三唐津」というように、茶陶文化においても重要な役目を担っている。現在では100以上もの窯元があるそうだ。

茶陶から生活雑器まで魅力的な作品の多い萩焼だが、今回Gikoohが訪ねたのは同工房。勝福寺に萩焼は結構あって、その多くは正当の伝統的な萩焼きだ。

伝統を継承することを重んずるGikoohだが、この度の観音旅では、マーブル文様やこのペーパーウェイトのように幾何学文様のデザインを数多く手掛ける「カネコツカサ」という作家さんに妙に惹かれた。職人の気質を満々と溢れさせながら、温かな人柄は作品にも影響している。

Gikoohは縦・横ピチッと整った作風も好きだが、カネコツカサさんのような自由な作風も好きだ。斬新な萩焼でありながら、伝統の茶陶精神にも通じる面白さを感じている。
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