勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

栄西禅師800回忌の特別展へ

2013-04-29 21:26:31 | Weblog
今日は「栄西禅師800回忌記念事業平成25年度特別展」を観覧するため、岡山県立博物館(岡山後楽園に隣接)へGikooh Familyで出掛けてきた。栄西禅師(1141-1215)は岡山県生まれの日本臨済宗の租で、鎌倉幕府の篤い庇護を受けた最初の禅僧。

昨日は岡山後楽園において盛大に開催された栄西茶会には行くことが出来なかったけれど、今日は時間にゆとりがあったため行くことが出来た。栄西禅師は岡山と深いゆかりのある偉大な禅僧で、滅多とない本物の世界を一目見ておきたかったし、子供達にも知っておいてもらいたかったので良い機会となった。

現代は自分に興味のない分野には無関心さを露呈する時代かも知れないが、ある程度の郷土の歴史は知っておいた方が良く、岡山県民共有の財産でもあるので、多くの人に是非ご観覧頂ければと思う。会期は4月19日-5月19日まで。
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GikoohのGW2日目

2013-04-28 22:26:44 | Weblog
午前中は寺で法事があった。地元を始め、遠方は大阪や京都方面から来山されて、和やかな雰囲気のなか勤めさせて頂いた。またGikooh Familyにとっても、平素から何かとお世話になっている方々なので貴重な一会となった。

午後からは畑仕事をした。注文した夏野菜の苗が届く前に土づくりをせねばと気楽に思っていたら、今朝届いたので慌てて肥を打ち込み下準備をした。今日は息子も辛抱強く草取りを手伝ってくれたので随分助かった。

Gikoohが野菜作りを始めて13年ほどになるけれど、連作のこととか10年以上経験してみても分からないことは多く、毎年少しずつ知識が増えているといった感じだ。野菜も手を加えれば加えるほど成長も良いので、奥が深いと思う。
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お茶の時間

2013-04-27 22:02:23 | Weblog
午前中は法事があった。多くの場合、お勤めの後は「御斎」(おとき)といって施主様のご厚意で食事をご用意されるのだが、近年は自宅から店舗へと移動し、時代の流れを感じる。Gikoohは自宅外での場合は勝手ながら遠慮させて頂いているが、今日は自宅での御斎となり久々に同席させて頂いた。

祭壇の前で、故人を思いながら食事と次々に勧められるお酒を頂く。一同に会するこの空気感は落ち着いており、法事本来の姿なのではと思う。とはいえ、お家の方や、株内、講中、或いはご親族の方々は早朝から大変なご苦労をなされたと思う。でもきっと、故人様は祭壇からこの景色をご覧になり、目を細められておられることだろう。

今日はお酒を少し飲み過ぎて、寺に帰山した後は夕方まで横になっていたが、夕方は娘と2人だったので廊下から中庭を望みながら煎茶を飲んだ。散水した庭はとても心地良く、いい季節になったなと思った。
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筍堀が旬

2013-04-26 22:10:34 | Weblog
朝、護摩供を修した。勝福寺では、毎月28日のお不動様の縁日にあわせて護摩を焚くのだが、今月は檀務と重なったので本日に。

写真は今朝のGikooh。筍というには大きくなり過ぎたが、このように2日に1回は山へ入り掘っていないとすぐ竹になるから、今の時期は筍が主菜になっている。
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我が国における香りの文化

2013-04-24 21:34:13 | Weblog
早朝、本堂でいつもより少々上々な沈香を薫じた。香りの世界は実に奥深く、いつも以上に精神が研ぎ澄まされる感じがした。

昨日、檀家さんが「一緒に戴こうと」とLUPICIAの新茶をご持参された。LUPICIA といえばGikoohは紅茶の老舗と思っていたところが何と緑茶で、しかも2013年の新茶というパッケージに驚くと共に気分が高揚してしまった。

LUPICIA「種子島新茶 松寿2013」。今年になって新茶は勿論初めてで、例年ならば毎年5月-6月に一番茶ならではの荒々しさというか若葉特有の風味を楽しむだが、岡山から遠く離れた種子島では4月には既に茶摘みが行われていることを初めて知った。因みにお値段は50g缶入りで1730円。この価格帯の茶葉ではかなりの高級品だ。

では早速。炭で沸かした湯を70℃前後まで冷まし、寳瓶の茶葉に注ぐ。待つこと2分。凝縮した茶葉が開けば檀家さんとGikoohを至極の世界へ誘う合図だ。熱湯では苦みと渋みが先に出てしまってもともこもないけれど、適温で抽出すれば旨味と香りがいい加減で出てくるから温度には気を配らねばならない。格別な新茶の香りは、間もなく訪れる初夏を感じさせた。

今日は香りのことを書いているけれど、昨今日本人が大切にしてきた香りの文化は文明社会に翻弄され、本物を知らない人が多くなったような気がする。

先日の寳燈展では「香りの世界」と「香道具などの工芸品」を特集したけれど、お客様のなかに子供連れの親御さん達の姿も多く見かけた。子供時代の感性豊かな時に本物の世界に触れさせておきたいと思う親の判断は実に的を射ており、こういったことを経験した子供さんは将来伸びる糸口になるのではと思う。

お茶にしても季節で表情を変える茶葉の香りを知っているだろうか。季節の移ろいと共に熟成されていく茶葉の変化を知っているだろうか。現在、日本の食卓から急須が激減しているという。ペットボトルのお茶では茶の本当の風味は分からないのではないか。

食べ物にしても旬を食べて、季節感を楽しんでおられるだろうか。人間の五感が鈍感になれば感性は鈍り、結果今日の社会の姿と関連性があるのではと思えてならない。今は例えば総社では筍が旬を迎えている。

様々な香りの文化を大切にすることを心がけるだけで、生活は随分豊かになると思う。

ところで、総社市長・片岡聡一さんのブログで勝福寺寳燈展のことが紹介されている。是非ご覧を。
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第4回勝福寺寳燈展「香の世界」無事終了

2013-04-23 10:02:33 | Weblog
約10日ぶりの日替わりになった。勝福寺では先日20日に開催された第4回寳燈展の準備のため、連日多用になっていたが一連の行事も無事に終わり、Gikoohもようやく自分のdeskに座れる時間が戻るようになった。

写真は総社市長、片岡聡一氏との談話。ご公務多用のなか、寳燈展開催前日にご来山頂いた。大変有難かった。

このたびの寳燈展は「香の世界」を取り上げ、香木や香原料、香炉、香合、香道具を約50点ほど展示し、香りの文化を楽しんで頂いた。文化講演では世界遺産高野山から、高野山大師堂の店主、高梨晃瑞氏を講師にお迎えし、満席の中、香木に関する話題を中心に約1時間ほど興味深いお話を伺った。

本物の香の世界に触れるのは初めてという人、道具類に造詣の深い人、香りの世界に魅了されている人など様々だが、Gikoohのような僧侶にとって香は毎日欠かせないものなのでとても勉強になった。毎日仏様に薫香している香の内容がよく分かっていないというのは仏様に給仕する者としての資質を問われることもなるから、このたびの講演は意義深いものになった。

また時間がある時に見聞記で様子をupしたいと思っているが、もうしばらく後片付けや所用が多いのでまたの機会に。
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平成25年度仏教講話開講

2013-04-13 23:13:15 | Weblog
日中は檀家さんの葬儀があった。定年退職をされた後はよく庭の手入れをされているお姿をお見かけしていた。お会いすればいつも穏やかに接して下さり、とても人徳者だっただけに悲しみの1日となった。「諸行無常」というお釈迦さまの教えは意味が深い。Gikoohは葬儀等の際に必ず自分で調合した香を焚くようにしている。人は天寿を全うされると臨終を迎えるわけで、寺の住職は引導作法を修し故人の菩提を願う。儀式が進行するなかで様々な印と真言を用いるのだが、それらは香煙と共に届いていくわけだから香がしっかりしていれば必然と精神も高まり、式そのものが質の高いものとなる。これは葬儀に限ったことではないが。

夜は仏教講話があった。平成12年に始まった勝福寺仏教講話も今年で13年目に入った。途中とても参加者様の少ない時期もあり、しかしずっとずっとご参加頂いた方達のお蔭で講話の燈火を絶やすことなく今日を迎えることが出来ている。

今年は般若心経を1年間のテーマに取り上げ、内容を学ぶことを中心に、生きる上において大事なことを感じ取れる糸口になればと思っている。先行き不透明な世の中だからこそ、心の在り方を問い、般若心経に説く波羅蜜多の実際の生活に生かせて頂けたならとても有難い。
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多用につき

2013-04-11 19:04:31 | Weblog
昨日は娘の入学式があり、また一方で急な檀務が続いており、また一方で仏教講話の準備をすすめるなど多用な毎日となっている。講話は地元の広告に掲載したこともあり、ほぼ満員御礼となった。日替わりも落ち着き次第upしたい。
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今日はお釈迦様のご生誕日

2013-04-08 22:49:46 | Weblog
今日は朝から「花まつり」を行った。天候にも恵まれ、また多くの方々にお参り頂いて有難かった。また見聞記で様子をupしたい。
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4月8日は花まつり

2013-04-06 23:03:41 | Weblog
4月8日は花まつり。灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)など様々な呼称があるが、いずれもお釈迦さまのお誕生をお祝いする伝統行事だ。

インド、カピラ城の浄飯王の后、マーヤ夫人は4月8日の朝、無憂樹の下でお釈迦さまをお産みになられた。天の龍王はこのことを大変喜んで、甘露の雨を灌いだと云われている。お釈迦さまは生まれるとすぐに東の方向へ7歩歩まれて、右手で天を、左手で地を指してこの世に人間として生まれたことの生命の尊さを宣言されたという伝承がある。

花御堂というのは無憂樹の花園を再現したもので、花御堂に安置されたお釈迦さまに小さな柄杓で甘茶を掛けるのは、天の龍王は降らせた甘露の雨を意味している。花まつりは当時の情景を再現して、お釈迦さまのお誕生をお祝いすると共に、自身の生命の尊さも自覚されたい。

勝福寺では、4月8日(月)の朝8時半頃から昼過ぎまで花まつりを行う予定にしている。参拝者様にはお釈迦さまのご生誕をお祝いされた後、甘茶のお接待をさせて頂く予定だ。子供さんには紙芝居もあるので是非、多くの方にお参り頂ければと思う。

それから、勝福寺WEBを色々と更新しているので是非。
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