勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

日記

2012-05-31 22:37:50 | Weblog
実に1週間ぶりの日替わりになった。檀務、護摩供、仏教講話、子供の運動会、高野山へ家族揃っての参拝など多用だった影響で、夜は早く床に就く毎日を過ごしていた。山羊小屋や自転車小屋の建設は順調に進んでいる。明晩に工事の様子写真をupしようかな。

さて、大飯原発(関電)の再稼働への動きが高まっているとニュースで知った。現況はとても再稼働出来る状況にないと思う。しかし、政府はともかく、あれほど再稼働に関して慎重姿勢だった大阪の橋下市長までが容認したり、安全性の確認を無視してまで再稼働せざるを得ないのは、何か動かさないといけない理由があるのではと思っている。国民もメディアも国会議員の殆ども、地方の役人も知らないところで一体何が起こっているのか。どうか、良い方向へ進みますように。。。

明日から6月になる。最近、少々多用気味なので日替わりも不定期になるかも知れないが時間に余裕があれば高野山での出来事や山羊小屋等のことをupしたいと思っている。
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菖蒲

2012-05-24 22:06:19 | Weblog
如常の1日。さて、今日も寺務所兼客間を何気に撮った。今は特に花数が多くて、4畳半の和室には芍薬やら山ぼうしやら、7つの挿し花がある。花に囲まれているとちょっとした花見の気分になり楽しい。この菖蒲は頂き物で、1週間前には蕾も小さかったのだけど満開になった。自然が作り出す美の姿は何でこんなに凄いのだろうと、いつも思う。一昨日開業した「東京スカイツリー」の設計背景には「高野槇」等がモデルになっているらしいけれど、自然の美を設計に取り込んだ監修者で彫刻家の澄川喜一氏(島根出身)はさすがだと思った。

Gikoohは昨夜工芸品が好きと書いたけれど、必ずしも工芸品=高級品ということではなく、Gikoohの場合は特に有名無名は一切拘らずに作品のみの素材や造形等で物の価値を見出していることが多い。良い物というのは、素材は勿論、デザインも自然の産物(植物や果物)にヒントを得ていることが多く、僅かな曲線でも雰囲気が大きく左右する。腕があり、自然の姿をよく観察する作家の作品は良い物が多い。

明日は寺で法事があるので、早朝から掃除をせねば。
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日記

2012-05-23 22:12:19 | Weblog
(将来のための)山羊小屋、自転車置場を設置するために昨日は鶏舎を移動させた。今日はブロックで囲いを作り土間コンを打つ工事が行われた。文章にすると大工事のような感じがするが、実質は(また写真でup予定)小規模である。

さて、写真は4畳半の寺務所兼応接室を何気に撮ってみた。Gikoohは工芸品といわれる道具類がとても好きなので、狭い部屋に色々なお気に入りの道具を並べてはお茶を飲み香を焚いて楽しんでいる。一杯のお茶を飲むにしても、ペットボトルだと便利だけど急須や茶卓や茶碗を使わないことが常習すると、美意識はかけ離れてしまう。工芸品でなくても良いから、手間をかけてお茶を淹れるという所作を是非楽しんで欲しい。無駄のなかにこそ自分を磨くヒントがあるかも知れない。
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日記

2012-05-22 23:00:04 | Weblog
昨日、今日は来客が多く多用な日々になっている。それではまた明日に。
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お大師様の御影「御入定大師」

2012-05-21 22:04:18 | Weblog
今日は日本では25年ぶりとなる金環日食があった。勝福寺のある総社市からも専用メガネを使って十分に望むことが出来た。勝福寺のホームページ(表紙)にもGikoohが撮影した写真があるのでどうぞ。明るい空がだんだんと薄暗くなる光景は神秘そのものだった。

毎月21日のお大師様のご縁日を御影供という。そして3月21日の正当日を正御影供という。勝福寺もそうだが、全国の真言寺院では毎月21日、供養の法要が厳修されていることだろう。

今日はこの画を拝しながら御影(みえ)の話を。

弘法大師の御尊像には21種あり、この御影は「御入定大師」という。稚児大師や修行大師と同様に真言宗檀信徒に広く知られるお姿である。

お大師様が高野山にて御入定間近の砌、高弟の真如法親王(平城天皇の第2皇子)がお大師様のお姿を後世に残しておかねばならないと、禅定姿のお大師様を襖の陰からお書きになられた。従って、少し右向きになっておられる。この時お気づきになられたお大師様は、自ら筆を取って眼をお書きになられたという。その御影は現在高野山の御影堂に安置されている。

右の手に五鈷杵(ごこしょ)を、左の手には念誦を持しておられる。五鈷杵は金剛界大日如来の五智(意味はインターネット等で調べられたい)を表し、念誦は胎蔵界曼荼羅の慈悲深い代表諸尊108尊を繋いでいることを意味している。お大師様は、金剛界・胎蔵界両部諸尊の「智慧」と「慈悲」を一身に受けた尊いお姿で、私達衆生を永遠に加持護念して下さっているから有難い。

Gikoohは高野山高校の在学中に、当時盛大に営まれた真然大徳御遠忌大法会のお手伝いをさせて頂いたことがある。大法会がある年に在学していることは縁深かったと今更思うけれど、緊張を通り越して震えた体験をしたことがある。それは非常に貴重で、Gikoohにとってまさしく一生に二度とない出来事だったが、御影堂に安置されているお大師様の御影を直接拝させて頂いたことがある。平素は御影堂の中にさえ入ることは難しいが、御堂の中は外陣・内陣・内々陣とあり、その一番奥にお大師様の御影が安置されている。大変長い歴史があるので御影そのものは全体的に黒ずんでいるのだが、お姿は十分に拝することが出来た。特に眼の部分は仏画を通り越して、この身このまま禅定しておられることを実感するほど生々しいものだった。20年以上前に体験したあの感動は未だ色あせることなく脳裏に焼き付き、Gikoohの大師信仰を燈し続けている。

今もこうしているうちに時は刻々と流れるけれど、お大師様は私達衆生を加持御念するために高野山にて永遠の禅定を続けられている。それは高野山ならずともお大師様をお祀りされている環境であればいつでもそのお姿を拝せるので有難い。南無大師遍照金剛。
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日記

2012-05-20 22:18:42 | Weblog
如常の1日。今夜はPCを開くものの、早めに寝るとするかな。
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今夜は取り込み中につき

2012-05-18 22:25:51 | Weblog
午前中は法事で午後からは寺務という如常の1日。今夜は依頼者様の姓名鑑定中につきこの辺で。但しGikoohは、面識がない人の鑑定には基本的に応じていない。悪しからず。
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来客続きの1日

2012-05-17 21:52:00 | Weblog
午前中は仏壇の撥遣(はっけん…お性根抜き)作法があり、寺に帰山後来客があった。午後からは岡山県立美術館の学芸員さんが来山された。近年、様々な学芸員さんとお話をさせて頂く機会に恵まれているが大変有難い。

先日(4月5日-5月13日)までは倉敷市立美術館で「偏刀彫の名手である平賀石泉氏とその周辺」という作品展が開催され、今月(5月22日-7月1日)は岡山県立美術館で「知られざる名工と現代の匠たち」という木工芸の作品展が開催される。この展覧会についてGikooh自身も非常に興味深いので色々書きたいと思いながら、取り込んでいることが多々あり行事の紹介しか出来ないけれど、是非美術館へ足を運ばれたい。

いずれも郷土・岡山に由来する素晴らしい木工芸家達なので、岡山県民の皆様は知っておかれても良いのではなかろうか。

ところで写真は今日来山されたお客さんから頂いたお花。花の名前を聞いておきながら忘れてしまったのだけど、このお花が部屋にあるだけで空間全体が生き活きとしている。因みにホーム―ページの御室流のコーナーで掲載している菖蒲も同じお方から頂いたものだ。花好きなGikoohは花を見ると心が躍る♪
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立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花

2012-05-16 21:29:56 | Weblog
花材百科という書籍によれば、芍薬は中国では紀元前から薬草として栽培し、その優雅な花姿から園芸植物として発展した。徳川時代には既に多くの品種があったという。牡丹の「百花の王」に対し、芍薬は(花の宰相)といわれるが、誠に上品である。因みに薬効は、白花の根を乾燥させて煎じたものが腹痛、下痢、婦人病らしい。

ところで、今日は動物達を飼育する一角を整地するための基礎工事が始まった。鶏に加えて山羊を飼えれば飼いたいと思っているが、何か名称を考えようかな。

それから、第3回勝福寺寳燈展「いけばなの美」もホームページにしてupしているので、是非ご覧を。
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ごっつぉー

2012-05-15 21:55:54 | Weblog
午前中は茶道の稽古があり、午後からは如常の1日。4月の寳燈展、そして先日の献花式と多用だったので、心身ともにようやく落ち着いた感じがした。寳燈展の様子は近日中に、献花式の様子は写真が届き次第upしたいと思っている。

ところで、この写真は今夜の夕食。Gikooh Familyではあり得ないほどの御馳走だ。因みに岡山では「ごっつぉー」という。方言といえば、近頃は以前ほど方言を聞く機会が少なくなったような気がする。だからGikoohはあえて、日常は方言をよく使うようにしている。

話を戻して、郷から「鰆」(さわら)が届けられた。毎年この時期になると母が送ってくれるのだが、平素が精進系なGikooh Familyにとっては特別な出来事なので、部屋も別室なら器も選ぶことにしている。刺身も天麩羅も器が良ければ、料理は上品に映るものだ。子供達も面白いもので、いつもと違う雰囲気に何故か行儀が良い。

Gikoohは子供達に、器のことよりもお婆ちゃんの気持ちに感謝することの大切さを聞かせた。感受性というのは、日々の積み重ねの中で育まれるものだが、たまにこんな出来事があると急成長するものだ。
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