勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

お大師様の日に想う

2018-11-21 22:45:51 | Weblog
毎月21日は弘法大師(お大師様)の御影供。お大師様を拝しながら、「(真言宗の僧侶は、皆同じことを願っていると思うけど)脈々と伝わってきた真言密教を、後世に繋いで行くために何をせねばならないのか…」など、漠然と想いを巡らせた。

真言密教の主要な伝承にGikoohが携わることなどおこがましくてないけれど、勝福寺周辺に限っていえば、先日の秘鍵大師もそうだが、例えば、きちっと請来された両界曼荼羅をこの地に伝えておくことなど、指を曲げて考えるだけでも、いくつも思いつく。

今年は何故だか分からないが、今日もそうだったのだが、お大師様に関連したことで各方面の方々と接したり、意見を求められたり、Gikooh自身の知らない見えない部分で何かが動いていることを実感することがすこぶる多い。だからこそ、神仏への畏敬の念を心から離さず、拝んで得た直感を世間への行動に移したいと思っている。
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柿食えば鐘が鳴るなり…

2018-11-20 22:12:47 | Weblog
今日は茶道の稽古がお休みになった為、25日の特別法話会への準備をしようと思っていたら、来客続きの1日になった。

ところで、今週木曜日の雨を境に、気温が一段と低くなるそうだ。着る物を調節して身体を冷やさないようにせねば。

写真は、このたびGikoohの恩師の先生よりご恵贈頂いた和歌山の「富有柿」。少し前には友人から早生の富有柿も頂き、更に地元の方々からも柿を沢山届けて頂いて、本当に有難く感じている。柿は総合ビタミン剤とも言われており、特にビタミンAは風邪の予防効果が期待され、その他の効能も多いという。Gikoohは柿好きが功を奏して、毎日戴くのだが今のところ風邪を引くことはない。そして何より、この艶やかな色と形。自然が作り出す美の姿に思わずうっとり…。

特別な理由がない限り、食べ物によって心身を維持しているわけだけど、なるべくなら野菜とか、茸とか、魚とか、自然が産み出す恵みを中心にして生活を営む方が健康にも良い。
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1つ1つ、心新たに

2018-11-19 21:36:53 | Weblog
先週はご寄進頂いた「秘鍵大師」の開眼供養並びに所祈願法要と一般公開、そして週末からは檀務続きで多用ながら、一件一件のお勤めを大事にしながら日々を送っている。

ご自宅で法事を営まれるには、それなりに前々からの掃除や準備が大変だと思う。けれども、法事当日には何とも言えぬ清浄な凛とした空気が満ち溢れ、施主様のご先祖や参列者様への想いが伝わってくる。

今週は、次の寺行事、25日(日)に第9回勝福寺仏教講話特別法話会を控えているので、また心新たに準備を進めていかねば。
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秘鍵大師公開終了

2018-11-16 22:19:11 | Weblog
14日(水)より3日間にわたって拝観頂いた「秘鍵大師」の公開を無事に終えることが出来た。ご来山頂いた多くの方々に心より感謝申し上げたい。弘仁9年(818)、嵯峨天皇様や宮様達がお大師様より般若心経のご進講をお受けになられている時に、お大師様が文殊菩薩と一体になられて利剣を持たれたお姿(秘鍵大師)を想像すると、当時の情景が目に浮かぶようで胸が熱くなる想いだ。

Gikoohは高野山高校時代に、高野山で施行されていた「真然大徳1100年御遠忌」という大法会にお手伝いで1週間ほど出仕させて頂いたことがある。とある場所で、御供物献上の為に厳重非公開のお大師様を拝させて頂いたことがある。物凄く古いのだがお大師様がまるで生きているように生々しくて、極限に緊張して硬直状態となったGikoohは、しばらくその場から動けなくなった体験があるのだが、実はその高野山のお大師様と、勝福寺の秘鍵大師のご尊顔と雰囲気が似ており、並々ならない法縁を感じている。

今回、その秘鍵大師をご覧になられた方々は、お大師様のお導きによるもので、きっと何らかのお加護をお受けになられると思う。次回の一般公開は考えていないが、秘仏として国の安寧を祈り続けたいと思う。

本堂でのお勤めの後は、客殿でお菓子とお抹茶と召し上がって頂いた。
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14日(水)~16日(金)は

2018-11-14 21:52:48 | Weblog
勝福寺では本日14日(水)~16日(金)までの3日間、秘鍵大師の公開を行っている。時間は午前9時より法話とお勤めを行い(所要時間約30分)、お大師様と仏縁深い皆様にお参り頂いている。Gikoohの檀務等の諸事情で、連日午前11時頃までの限定公開とさせて頂いているが、どなたでも拝観頂けるので勝福寺へお運びを。

話題は変わるが、25日(日)開催予定の特別法話会は、7月の西日本豪雨の影響で総社市と倉敷市へ建設された全仮設住宅の掲示板にご案内させて頂いていることもあり、日毎にお申込みが増えている状況だ。まだお席に余裕はあるものの、ご希望のお方はお早めにお申し込み頂ければと思う。

ただし勝福寺は施設が古いために、駐車場から山門に至るまでの道中の階段や、段差の多いことはご理解の程を。
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法要の様子

2018-11-13 22:13:19 | Weblog
昨日、次回の日替わり予告で触れていた「秘鍵大師開眼並所祈願供養」の様子。法要は秘鍵大師の開眼を中心に、般若心経秘鍵の講読と声明での編成とし、密度の濃い内容となった。
この日を迎えるに際して、勝福寺にご来山された方々に清々しく過ごして頂ければと、約1か月前から準備を進めてきたのだが、大勢の人の影の支えもあって無事に法要を終えることが出来た。法要というのは、内容も勿論さることながら、そこに至るまでの過程が更に重要だとGikoohは考えているので、客観的に見てもレベルの高いものになったのではと感じている。

そして、法要には色衆という配役があるのだが、色衆とは僧衆のことで、お一人お一人が本当に素晴らしい方達なのでをご紹介したいのだが、この度は割愛させて頂こうと思う。今後数年間の勝福寺は、様々の法要を織り成していく予定で、今回はお招き出来なかったGikoohの法友も、今後声掛けしたい方も複数おられるので、その際は宜しくお願い申し上げたい。

さて、今日は午前中に茶道の稽古があり、午後からは来客続きの1日となった。
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秘鍵大師開眼供養並所祈願法要を厳修

2018-11-12 18:53:43 | Weblog
Gikoohの日替わりで、弘仁9年(818)の戊戌年に都を中心に日本全土を甚大な大旱魃と疫病(伝染病)が襲ったこと、本年平成30年が弘仁9年(818)から20回目の戊戌年であること、更に1200年という大きな節目であることは既に何回か触れさせて頂いた。

今秋、とある御方から、「国の為に祈って下さい」と秘鍵大師の御影をご寄進頂く法縁を頂いた。次回の日替わりで、紹介させて頂こうと思うが、本日、6名の真言行者様と、Gikoohの計7名により勝福寺本堂において、「秘鍵大師開眼並所祈願供養」を厳修した。

秘鍵大師は、般若心経の真理を明かす姿として伝えられており、お大師様御自身が「般若心経」の内証である般若菩薩・文殊菩薩となって心経の教えを示され、「必ず衆生を救う」というご誓願の表れでもある。

Gikoohは日々の修法のなかで、天変地異の活動が活発になる現実を垣間見て、何とか被害を最小限に抑えたい、鎮護国家の為に祈りたいとの思いが膨らむなかで、ある日、本堂の何処かは分からなかったが、法要の内容と、〇〇〇〇の7名で修せと告げられたように感じた。勿論、自分の思い過ごしだったのかも知れないが、名前の挙がった方々と連絡を取らせて頂き、ご協力を仰いだ。

拝む上においては、神仏と(ラジオで言えば)周波数を合わせることが必要不可欠で、送信機と受信機が合致しなければ功を奏すことは困難だ。今日は常にも増してしっかりした手応えを感じ、無事に法要を追えることが出来て非常に有難かった。

勝福寺では本日の開眼供養を機縁に、国家や地域を護るべく、Gikoohが健康である限り更に精進していきたいと思う。
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法要では、どんな香木をたいておもてなしをしようかな…

2018-11-07 22:33:57 | Weblog
朝から日暮れまで、掃除の1日。Gikooh自身が出掛けることは少なくても相変わらず来客は多く、有難いことだと思う。

さて、勝福寺では、来週1週間は大切な行事が続く予定だ。その準備としての1つを。写真は、「常香盤」といって、御香を長時間くゆらせることの出来る「香炉」の灰台の部分。灰の上に「抹香」という粉末の火種になる香を敷き、その上に沈香などの香木を載せる。

この「香盛り」という所作は、上手な人がすれば見栄えもするが、Gikoohは不器用なので、雰囲気だけでも感じて頂ければと思う。

明日も朝から掃除をせねば。
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もう11月か

2018-11-01 22:02:19 | Weblog
今日は所用で県北の新見市へ出掛けてきたのだが、山々が随分と色付き始めていて、紅葉が本格化しそうな景色だった。

今年もいよいよ残すところ、2か月になった。1年が瞬く間に過ぎて行く…。
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