先週20日が二十四節気の「大寒」。ここしばらくは総社においても寒いが続いている。20年程前に亡くなったGikoohの祖母は明治生まれだが、よく「寒の水は滋養に良い」と聞かされた。寒の水は、寒入り(小寒から大寒の間)、1年間のうちで水質が最も良く、味も柔らかいとされる。特に午前3時頃から5時頃の水は空気も澄んでいるので、水道水であっても実際に美味しいと感じられ、五郎六腑に沁み渡る。
現代は文明が進んでいるお蔭で、インフルエンザやノロに感染してもすぐ病院に掛かれる恵まれた時代になった。昔は自然の治癒力に大きく頼る部分があったであろうから、Gikoohも先人の智慧を素直に受け入れて、健康維持に努めている。
ところで今日の写真は、愛用の茶缶と茶合(匙)。茶葉は湿気が加わると風味が早く変化するので、密閉度の高い容器は欠かせない。
Gikoohは煎茶のことをよく書くが、栄西禅師は「茶は養生の仙薬なり」(喫茶養生記)と言われた。趣向品としての煎茶や抹茶を長年飲んでいて実感するのは、「身体への滋養は勿論の事、様々な風邪菌やノロウィルス菌が蔓延する今の時期においては、体内の殺菌にも一役かっているような」感じがする。
お金の掛からない健康方法として、是非、今の時期ならではの寒の水を生活に取り入れてみられてはいかがだろうか?人間が健康に生きて行く上において、水はとても大事だから意味はあると思う。「灯台下暗し…」、幸せは遠くに求めなくても、あなたの生活空間にも沢山存在すると思う。