勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

歳をとったと思う瞬間

2009-02-27 21:46:42 | Weblog
朝は寺務、昼前から歯科医院へ行った。歯医者さんへ行くと、1回の治療で何回もうがいをすることになる。その都度、電動椅子が背を起こしたり倒したりしてくれる。Gikoohが20代の頃は電動椅子が作動するその瞬間に、椅子よりも先に起き上がってうがいをしていたのだけど、ふと今日椅子に起こされるままに起き上がる自分自身に「歳を取ったな」と噛み締めた。

午後からは来客や、作務や、寺務など如常の1日。明日は石塔の開眼と仏教講話等があるので多用になりそうだ。
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雛御膳

2009-02-26 21:55:13 | Weblog
Gikoohの両家の親と、家内の甥、そして我が家の家族の計7人で、少々早めの「ひな祭り」をした。ひな祭りについては、来月のBlue Record3月号で少しだが内容を触れている。
古来は、平安貴族の子女達による人形遊びだったり、ひとがたの紙人形を流す厄除の祓だったり、或いは桃の花びらを浮かばせた盃を川上から流して、川下に漂着する間に和歌を詠って宴を楽しむなど由来は多い。江戸時代の天正年間になって、雛遊びと上巳の節句(桃の節句)など様々な習俗が結びついて、ひな祭りという行事として定着し盛んに行われるようになった。雛人形は季節の飾り物として、そしてその子の一生の災難を人形に身代わりさせるなど祓神事の意味合いも多い。
勝福寺の雛人形は、現在、web内にある「義空写真館」で掲載中だ。画像で見ると大きく映るけど、実際は七段飾りのなかで最も小さいサイズ(幅75cm、高さ90cm、奥行き100cm)だ。省スペースで置けて重宝している。この雛人形は3年前に義母から贈られたものだが、小さいながら着物は「龍村」製で、その雅な繊細さは非常に見応えがある。

写真は、家内が作った今日の料理。我が家は食器類が好きなのだが、食器が良いと料理はシンプルでもご馳走に見える。実はGikoohは、もともと食器に関しては殆ど無関心だったのだけど、付き合う人の多くが食器好きなため自然と感化されていった。卵焼き1つでも、磁器・陶器・色・時代などで雰囲気は随分と違う。
雛人形のもとで、ひな祭りが出来るという喜びは素朴だけど有難い。

ところで、昨日の日替わりで書いた「Flip video」について近々このブログで動画を初upしたいと思っている。upするに際しては「youtube」を利用させて頂くのだが、どうしても自分では解決出来ない疑問点を先日から幾度も当ブログサイトの「goo」さんに問い合わせを重ねながら、感動していることがある。それは、Gikoohのような初歩的な質問に対しても、とにかく丁寧に快くアドバイス頂けるのだ。普通は「ヘルプコーナー」を参照下さいとか適当に扱われそうなものだけど、大企業ながらとにかく人情味があって嬉しい。ブログを提供しているサイトは沢山あるけれど、Gikoohは一層「goo」の深いファンになっている。

お陰で本日すべての疑問が解決し、いつでも動画をup出来る状態になっている。どんな場面でも、人情味に勝るものは無い。
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段々と本調子に

2009-02-25 22:17:24 | Weblog
写真は勝福寺で飼っている「鶏(うこっけい)の親子」。先週、6羽の雛が生まれた。ピーピーと本当に和ませてくれる。雌が白色で雄が黒色なのだけど、全部黒で生まれた。白と白でも黒が生まれることもあるし、黒と黒でも白が生まれることもある。これは親の遺伝子と関係していることで、ごく普通のことらしい。黒でも白でも可愛い。

今日は、疲れが取れてきて色々な仕事が捗った。疲れや寝不足が重なると、1日中だるいこともあるけれど、元気でさえあれば頭もよく回るし有難いことだ。

明日は少し早目の「ひな祭り」を予定している。そして、もし余裕が出来たらupしようと思っているこのとの1つに、Gikoohは最近Made in U・S・Aの「Flip video」という携帯電話と同じサイズくらいの小さなvideoがとてもお気に入りで、出掛ける際には殆ど持ち歩いている。Flip videoは、高画質ではないものの驚くほどシンプルで使いやすく、必要にして十分なのが特徴だ。

このFlip videoは、家内の従姉妹が使っていたことがきっかけとなり、Gikoohも1台お世話して頂いた。昨年12月のブログで書いたことがあるけれど、家内の従姉妹の旦那さんがアメリカの方で、このFlip videoは母国で流行していることを知った。日本では殆ど見る機会はないけれど、近々デザインを紹介したいと思っている。

そして、その画像を「YouTube」にupし、このブログで載せたいと思っている。
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雑用に追われる日々

2009-02-24 21:36:32 | Weblog
週末から多用な毎日になっていた。22日(日)は早朝より勝福寺のお世話人約20名の方が裏山の掃除に来られた。1人ではなかなか捗らない作業も、大勢だと下草狩に雑木の伐採と半日足らずで凄く綺麗になった。大変に有難い。

23日、24日は雑用の1日になった。することが次から次へと重なっているけれど、用事の多いことは有難いことだと思う。
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4日ぶりに

2009-02-20 23:47:07 | Weblog
この1週間は、多くの用事が一遍に重なって日替わりの更新もままならないでいる。ずっと気になっていた「ブルレコード」の連載コラム用の原稿をたった今書き終え、編集事務所にupすることが出来た。文章は上手くまとまらないけれど、最終回の今回は「人間の内面から滲み出る美しい心」について書いている。3月号をお楽しみに。

さて、ここ4,5日を概略すると、17日は法事、18日-19日は法儀の一流伝授で京都・仁和寺へ出掛けてきた。そして今日は、お檀家にご不幸があったため葬儀の段取りをしている。いつもお寺の行事に熱心にご参加くださる方のご家族の訃報。今は明日の葬儀に向けて、全精神を集中させている。来週までは落ち着けそうにない。
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Gikooh docomoショップへ

2009-02-16 20:49:47 | Weblog
午前中は、docomoのショップと檀参旅行に関する打合せのため旅行会社へ行った。

Gikoohは3ヶ月前に携帯電話の老朽に伴う機種変更をした。その際オプションで諸々の機能を最低3ヶ月間付加するという条件で購入費用がぐんと安くなった。機種変更といっても、最新機種に憧れながら節約のため型遅れの機種にした。それでも今どきのことだから、ワンセグも見られるし、お財布ケータイにもなるし、ネットは出来るしで何ら申し分ない。でも契約から3ヶ月を超えた今日、すべてのオプションをすべて解約した。Gikoohにはたくさんの機能は必要ないから。

旅行会社は、バスのこと、人数のことなど細かい部分の打ち合わせをしてきた。

午後からは、掃除と寺務をしていた。夜はブルレコの原稿を書いている。
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涅槃会

2009-02-15 22:26:29 | Weblog
2月15日。途轍もなく偉大なお釈迦さまがお涅槃された特別な日。全国にある仏教寺院の多くでは、涅槃会というお釈迦さまの威徳を偲ぶ法会が開かれたことだろう。

「修行者たちよ、別れを告げよう。すべて存在するものは変化してゆくものである。汝らは怠ることなく努力せよ」(涅槃経)

これはお釈迦さまが弟子達に説かれた最後の遺告として非常に有名な一説である。

現在、世の中は暗澹たる空気が万延しつつ傾向にある。他人事として捉える人は漠然としか不安さを感じない。しかし先行きの見えない不況、少子高齢化、政界の混沌、人材育成の低下、治安の悪化など、やがて我々の生活に影響してくるのだということを知っておかねばならない。原因は色々だけれども、第一の原因が何なのか、最近になって答えがはっきりと分かった。Gikoohはもう何年かしたら、メッセージを発しようと今は思っている。
Gikoohは、このお釈迦さまの最後の言葉の意味を多くの人に知ってほしいと願っている。例えば企業の経営陣の方々、「お月さまと一緒で、満ちたら必ず欠ける」ということを肝に銘じておけば、この度のような不況は招いていないと少なからず感じている。人間は調子が良いときは「まだいける、まだ大丈夫」と一層欲深くなるけれど、下がり調子になった時のことを視野に入れておけば、欲深くはならないはずである。

「そんなことなら三歳の幼児でも知っている」
「三歳の幼児も知っているが、80歳の老人も実行することが出来ないではないか」

これは「白楽天」と「道林」という和尚の会話だが、人間は妙に賢くならずにもっとシンプルであっていいのかも知れないと感じている。

Gikoohが先日の日替わりで「人生の頂点は42歳」と書いたけれど、人生全般にわたり、満ち欠けがある。年齢と共に満ち欠けの調子は違うだろうけれども、「すべてのものは変化する」のだということを知っておけば、人生は分厚く価値ある生涯になるのではなかろうか。

さて、今日は早朝に勝福寺本堂でお釈迦さまを拝んだ後、Gikoohの生家「倉敷・安楽院」の涅槃会に参列してきた。約70人という大勢の檀家さんお参りされ、共にお釈迦さまの涅槃を偲び、ご先祖の供養を厳粛に執り行った。

Gikoohはすべての行事を終え、夜8時過ぎに勝福寺に帰山した。多用ながら、充実した良い1日だった。
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バレンタイン

2009-02-14 22:14:52 | Weblog
午前中は法事があった。法事の帰りしなに、お家の奥様より豪華なチョコを頂いた。世間はバレンタイン、何だか照れてしまったけれど嬉しかった。

午後からは来客、夜には仏教講話など今日の出来事を書こうと思いつつ、ブルレコの原稿を急がないといけないので、今夜はこの辺で。
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歯医者へ

2009-02-13 21:27:34 | Weblog
毎月13日は「虚空蔵菩薩」のご縁日。Gikoohは虚空蔵菩薩を深く信仰しているからか、ご縁日には特別な空気というか想いを感じている。

さて、今日は何年ぶりかに歯科医院に行った。大分以前から、左側で物を噛むと違和感があったのだけど、診察を受けることはなかなか勇気がいるので延び延びになっていた。でも先日、「水戸黄門」の再放送で食いしん坊が原因で虫歯になった「八兵衛」が「助さん」と「格さん」に抜歯される場面に、「ひどくなる前に診てもらおう」と思い予約の電話を入れた。

そして当日。診察の結果、虫歯が2本あって1本ずつ治療することになった。何年かぶりの麻酔…。この感覚は何年間が開こうとも忘れることはない。チクッ、チクッと最初の何回かを我慢すれば後は楽なのだけど…。でも、来て良かった。完治するまでに何回か治療に通わなければならないけれど、気持はすでに明るい。歯は大切にしなくては。
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「同仁斎」という空間

2009-02-12 21:44:18 | Weblog
起床→沐浴→炭熾し→お勤め→煎茶でいっぷく→朝食(8:00)→本堂掃除→煎茶でいっぷく→原稿執筆→煎茶でいっぷく→連載コラム用写真撮影→煎茶でいっぷく→めだかの鉢の掃除→近所のお堂へ参拝→昼食(昨晩の残り)→原稿執筆→煎茶でいっぷく→お花の稽古→夕勤(17:30)→夕食→原稿執筆→入浴→施餓鬼供養(21:00)→煎茶でいっぷく→現在

今日の出来事を連ねてみた。この間に、来客があったり雑用をするのだけど、大体こんな感じで1日が過ぎてゆく。ところで、原稿用の写真を2枚撮った。1枚目は「雛人形」で、2枚目は勝福寺の庫裡に設けられた4,5畳の東向き「書院」だ。この書院は京都・銀閣寺の東求堂「同仁斎」を可能な範囲でうつした、粋な空間になっている。この部屋が出来上がるまでの過程には多くの思い出があるけれど、書き出すと長いのでこの辺で。来月号のブルレコをお楽しみに。
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