勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

寺山の遊歩道(さんぽ道)

2013-02-28 22:02:37 | Weblog
3日ぶりの日替わりになった。急な檀務や来客続きで多用になっていた。そして今日は午前中に護摩供を、午後からは本堂掃除と寺務をした。

さて、写真は先日の寺山掃除の時に出来上がった遊歩道。勾配の急な場所もあるけれど、Gikooh的には雑木と竹で茂る自然の森が気に入っている。4月中旬頃には山桜や山つつじが咲くので、お抹茶とお菓子を持ち込んで茶の湯を楽しみたいと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山掃除

2013-02-25 22:11:13 | Weblog
山掃除の1日。朝8時半から夕方4時頃までGikoohを含め5人で整地作業を行った。Gikooh以外の人は皆、山仕事に慣れておりチェーンソーも使われるので1日で大分捗った。勝福寺奥の院(稲荷社)までは見違えるほど綺麗になり、更に周辺の雑木を倒して簡単な遊歩道まで出来た。有志の方々に感謝である。

夕方、息子の友人が4人ほど遊びにきて、整地したばかりの遊歩道を探検して喜んでいた。山へ一歩足を踏み入れると、俗世間とは景色も空気も一変する。人間が作った人間だけの社会とはまったく違う雰囲気に、子供達も活き活きしていたようだ。機会があれば、多くの人に足を運んでほしいと思う。ただし、勝福寺の寺山はマムシがいるので、夏前に。

次回は遊歩道の写真をupしたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山掃除

2013-02-24 22:57:53 | Weblog
昨日23日の日中は勝福寺の役員さん達約20名と共に山裾の清掃作業を行った。毎年この時期に作業を行うのだが、人出が多いと時間も早く美しい景観になった。本当に有難い。夜は仏教講話。

今日は午前中に法事があり、午後からは如常の1日。

明日はまた寺山の掃除を行う。以前当ブログで少し触れたが、山頂付近にお稲荷さんを祀るお社があって、その参道を整備し松林にしたいという構想を持っている。戦後のガスや電気の普及と共に山々は荒れ、倒木が多いのは当地だけではないと思う。これを綺麗にしたいと思っていたところ、有志の方々に手伝って頂ける展開となった。写真が撮れたらupしたいと思っている。有難い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日記

2013-02-22 23:14:35 | Weblog
3日ぶりの日替わりになった。今朝の新聞折り込み広告「総社暮らしのニュース」(総社・山手・清音・足守・高松・真備地方)に、勝福寺仏教講話の案内を掲載して頂いた。当山の仏教講話は今年で13周年を迎えるが、平成25年度は「般若心経」を取り上げ、人生のテーマについて考えてみたいと思っている。先行き不透明な社会と直面する一方で、精神面においても心の在り方が問われる時代。心静かに過ごす時間を作ることによって智慧が働き、物事は好転していく。申込期日は3月末、ただし、定員30名になり次第締め切らせて頂くので興味のある人はお早めにお申し込みを。

昨日は「第4回勝福寺寳燈展」(香の世界)の案内文を作成し、入稿してきた。来月の中頃にはチラシが刷り上がる予定だが、香の世界は奥深いので開催日当日まで手探りの状態が続きそうだ。同展では文化講演も開催予定で、今年は世界遺産・高野山にある香老舗「大師堂」様から店主様を講師にお迎えし、香に関するお話を頂くことになっている。また京都の香老舗様からは思いがけない協賛を頂けることとなり、小規模ではあるけれども全国的にも珍しい展覧会になりそうな予感がしている。

写真は古黄瀬戸の天拝獅子香炉(江戸期)。香を焚くと、口から香煙が立ち昇る景色は見事なものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日記

2013-02-19 22:16:04 | Weblog
午前中は茶道の稽古、午後からは如常の1日。今週は寳燈展用の案内文を作成したり、法事、そして山掃除など行事続きになりそうなので、日替わりも落ち着き次第upしたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の勝福寺仏教講話は般若心経

2013-02-18 21:57:03 | Weblog
2月18日は二十四節気で第2番目にあたる「雨水」。雪が雨に変わる頃とされ、草木も芽を出す準備を始める。

今日は朝に来客があり、その後林鶴山さんの御宅へ伺った。Gikoohの訪問に合わせて、林さんと懇意な付き合いをされている方々を招いて下さり、昼食を御馳走になった。雰囲気は和やかで、静謐で、貴重なひと時だった。

Gikoohが父に連れられて林さんの御宅へ通うようになってから36年になる。成人してからは心の師として仰ぐようになり、Gikoohの人生の基盤を築いて下さった大恩師でもある。林さんは今年満86歳、Gikoohは満40歳を迎えるが、父が既に他界したことも加わって、ここ数年は言葉1つ1つがとても身に染みるようになり、お会いする度に感謝の念に堪えない。

話は変わって、勝福寺の仏教講話は今年13周年を迎える。先行き不透明な社会と直面する一方で、健康を害する人も多く、また、人としての心の在り方が問われる時代にもなった。今年は年間を通して般若心経を取り上げ、人生のテーマを見つめたいと思っている。そして、今年は講話案内を勝福寺だより(寺新聞)やWEB以外にも、新聞の折込広告に掲載することを決めている。広告は総社とその周辺地域に限られるが、宗旨や年齢は問わず広く参加して欲しいと願っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香煙が立ち昇る景色

2013-02-17 22:13:43 | Weblog
週末から多用だったけれど、今日はゆっくり過ごすことが出来た。

勝福寺の涅槃会、そしてGikoohの生家の涅槃会も無事に終わり、今度は4月の第4回寶燈展に向けて準備を始めたいと思っている。第1回と第2回は木工芸家、林鶴山さんの作品展を、第3回は華道展を、そしてこの度は「お香の世界」(香木系)を取り上げて、香の魅力とその精神に着目したいと思っている。本堂など凛とした空間は勿論のことだが、生活空間においても香は心を和ませ、何ともいえない安堵感に包まれる。

先週、京都・清水寺への道中、産寧坂にある御香屋へ立ち寄った。参詣者がまだ少ない午前9時頃、店内あちらこちらの香炉から香煙が立ち昇る景色には「清め」の精神があり、さすが老舗だなと感動した。そして店先の壺には早春を感じさせる木瓜が颯爽と活けられており、日本文化の伝統を感じた。

ここまで心の行き届いた展開は出来ないと思うけれど、勝福寺寳燈展では、各種の香と、それらの周辺道具を広く取り上げて、香が持つ奥ゆかしい世界を1人でも多くの人に知って頂けばと思う。またこの度は、長年ご縁のある御香屋の社長様にご来山頂き、香に関する記念講演をして頂けることにもなっている。寳燈展のことは、何か決まり次第紹介していきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月15日は涅槃会

2013-02-14 22:31:22 | Weblog
この画はお釈迦さまのご入滅の様子が描かれた「涅槃図」(勝福寺蔵)。

ここは北方クシナーラー。沙羅双樹の下に床を設けられ、北を枕に右脇を下に両足を重ねて横臥されている。最後の臨終を迎え、沙羅双樹は時ならぬ花を開いた。お釈迦さまの母上「マーヤー」も我が子を心配して天界から降臨されている。弟子たちは悲しみ泣きむせり、また多くの動物たちも寄り集った。きっと言葉にならぬ凄い光景だったに違いない。

お釈迦さまは最後の訓戒
「自らを灯とし、自らに帰依して、他に帰依することなかれ。法を灯とし、法に帰依して、他に帰依することなかれ。諸行は衰滅の法である。皆は不放逸にして目的を達成せよ。」

2月15日の夜半(深夜0時)、御年80歳にして大いなる生涯の幕は下ろされた。

仏教徒の皆さま、2月15日は心静かに過ごされたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身近に花を

2013-02-13 21:59:01 | Weblog
如常の1日。午前中は建具屋さんが来山され、本堂の板戸で穴の開いた部分の埋め木や、補充をして頂いた。午後からはGikoohの先輩で、近隣寺院のご住職が来山されるなどあっという間に夜になった。

さて、写真はGikoohの机上。この花器が最近のお気に入りで、今日は本立ての一部として飾ってみた。机上回りというのはパソコンや書類、モデムやルーターなど物が多いので、普通の花瓶だと転倒を心配しなければならない。でもこれだと、気兼ねなく花が楽しめて良い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都国立博物館を訪ねる

2013-02-12 22:29:57 | Weblog
3日ぶりの日替わりになった。Gikoohは10日-11日と家族と母と共に京都へ出掛けてきた。先日の星供で、先輩のご住職から京都国立博物館で昨日まで開催されていた「国宝十二天像と密教法会の世界」という展覧会(1/8-2/11)のことを聞き、これも何かのご縁と観覧することにした。最終日ということもあるかも知れないが、大変な盛況ぶりで人々の同展への関心の高さに驚かされた。息子曰く、約11?もの区域割がなされ、次から次へと繰り広げられる仏教美術の極地な世界にGikoohも圧巻された。国宝の十二天像は勿論だが、初公開の秘鍵大師などとても貴重な御影も展示され、想像を遥かに超える見応えがあった。

今回の旅は予定が直前まで立てられず、宿泊も前夜にインターネットで探して清水寺周辺の民宿でお世話になった。清水寺もこれまた凄い人出で驚いたけれど、宿の女将さん曰く「昔は信仰でお参りする人が多かったが、近頃は観光化している」と寂しそうに話されたのが印象的だった。信仰と観光という言葉を比べながら、色々なことを思った。

そして、清水寺参道の産寧坂とか二年坂、或いは茶碗坂など店の軒並みも壮観で、朝夕2度の散歩を楽しんできた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする