勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

総社は今日も梅雨模様

2009-06-30 21:58:48 | Weblog
如常の1日。午後から1組の来客があった。3時間ほどお話をし、内容は多岐に及んだ。遠くから勝福寺まで来山頂き、本当に有難いことだと思う。勝福寺という寺院名の如く、お二人に「福が勝りますよう」願っている。

総社は今日も1日、梅雨空となり、今もしとしとと雨が降り続いている。

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小学1年時にお世話になったクラス担任の先生が

2009-06-29 23:34:56 | Weblog
午前中は林鶴山さんのお宅へお邪魔させて頂いてきた。苔むした庭と植木と野花、屋敷を流れる清流、文人を存分に感じさせる建物、慈悲に満ちたご夫妻、掛け軸、道具、煎茶…、すべてに接して心が洗われるような気分になる。

午後からは如常。ようやく梅雨空が戻ってきた。農作物には本当に恵みの雨となり、蒸し暑いのだけど、妙に安心している。

ところで最近、子供ともよく見るお気に入りサイトに「若田光一の宇宙ブログ」というのがある。昨日28日(日)に若田さんの出演された「情熱大陸」(TBS)は見れなかったけど、ブログは春先からよく閲覧させて頂いている。宇宙から見た地球や月の神秘的な写真、YouTubeの動画もあり、宇宙での食事風景や生活の様子など興味深くて面白い。ほかにNASAのホームページからも色々な星を楽しませて頂いているのだが、Gikoohもいつか宇宙へ行ってみたい。宇宙飛行士って凄い。

もう1つ、こんな話題を。今日、Gikoohの実家(倉敷・安楽院)に、Gikoohの小学1年生の時にお世話になったクラス担任の先生が訪ねて来て下さったそうだ。

小学1年以来30年の年月を経て、わざわざ訪ねて下さるなんて非常に嬉しくて有難く、Gikoohは先ほど早々に1通の手紙を書いた。明日投函して、届くのは水曜日か木曜日。このご縁を大切にし、早めに先生と再会したいと思っている。
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毎月28日は不動明王のご縁日

2009-06-28 15:14:51 | Weblog
毎月28日は不動明王のご縁日。お不動さまの剣は迷いと恐怖心を切り離し、索は迷いの世界から救いあげる。

Gikoohは24歳の時、高校時代の恩師から「お不動さまには足止めの力がある、物事が悪い方向へ行かせない力がある」と教わった。ある捜索願の届けられた若い少女のために、Gikoohは恩師から教わったばかりの方法で一心に拝んだ。弘法大師も「開口発声(かいくほっしょう)の真言 罪を滅ぼす」という言葉を残されており、真言を一心に唱えれば救われるという教えを実践しお不動さまの真言を繰り続けた翌朝、警察に無事保護されたという話がある。偶然と見るか、功徳と捉えるかはそれぞれであって良いと思う。

朝、護摩を修法した。今日は護摩の炎が物凄く高く上がり、参拝者の方々が少し驚いておられたが、Gikoohは浄火を見ながらお不動さまといつもより心が通っている証のような気がして有難かった。

午後からも、四国方面から参拝御一行があるなど、活気のある1日となった。

ところで阪神タイガースの金本選手も、とある寺院で護摩供養を受けられていると聞く。あれだけ凄い実力者が更に護摩の煙にあたり、お不動さまの御加護を受けたいと思う信仰心は素晴らしいことだと思う。神仏を敬える人は、世の中を広く見ることの出来る人だと思う。
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十善戒

2009-06-27 22:52:29 | Weblog
夜に仏教講話があったので、朝から用意をしたり勉強をしながら過ごした。今回は仏前勤行次第(この辺りでは「おかんき」という)の中から十善戒を学習した。

十善戒
① 不殺生
② 不偸盗
③ 不邪淫
④ 不妄語
⑤ 不綺語
⑥ 不悪口
⑦ 不両舌
⑧ 不慳貪
⑨ 不瞋恚
⑩ 不邪見

それぞれの意味は、ネットでも多く検索出来るのでここでは触れないが、やはり一番目の不殺生戒の持つ意味は大きく、しかし平素は殆ど意識されることがないのではないか。

この日替わりの読者様もGikoohも、生きていく上においては凄い数の生命が犠牲になっていることは知っている。肉、魚、野菜などどれも生命あるものばかりだが、人間ほど好き勝手に自分の欲望で多くの品種を口にする動物はいない。ところが、実際は何も感じることなく年を重ねている人が多いのではないだろうか。そんな心持の人が増えると、社会も環境も変わってしまうのではないか。このような現実に、懺悔と感謝を出来る人か、何も感じることなく日々を過ごして人なのとでは精神状態は違う。これは心を養う根幹の部分でもあると思うので、無関心でないことを願っている。

次回の食事が和食か洋食かは各々だけれども、それを目前にされて、生命の尊さに愛おしさを感じて欲しいと願っている。「戴きます」の意味は深い。

これしてはだめ、あれしてはだめというよりも、十善戒を守ることが結局、自分が幸福になり、周囲の環境も良くなることだと思う。
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小曽根真さんのアルバム「ジャングル」Good!

2009-06-26 22:36:20 | Weblog
朝、護摩供を修法した。勝福寺ではよほどの用事が入らない限り、今年2月から毎月28日に護摩焚いているが、それ以外にも今日のように独りで不動明王に向かっていることがよくある。Gikoohは仏さまが好きだから、本堂や仏壇の前にいるだけで心が活性化する。

護摩のあとは1時間半ほどかけて掃除をする。8年前に小曽根真さんと中村健吾さんによるDUOLiveを開催した折に、TBSのNEWS23で20分以上もの特集として取り上げて頂いたことがある。その折に草野満代キャスターが「勝福寺は普段からこうして音楽が流れているそうですが」と言われたことがあるが、それは現在もほとんど変わっていない。さすがに24時間ではないけれど、音楽が流れる時間は多い。

本堂にはラジカセを置いてある。ラジカセ自体は量販店の普通の物ながら、本堂という空間が良い音響を醸し出し、Liveな感じがするので気に入っている。最近は本堂でも寺務所でも車でも小曽根真さん率いるビッグバンド、No Name Horsesの「Jungle」というアルバムをよく聴いている。メロディアスで音階の幅が豊か、メンバーの技術も素晴らしい。メンバーの中村健吾(b.)さんや池田篤(sax.)さんは勝福寺にも来られたことがあるが、上手いというレベルを超越している。こんな凄いアーティストが全部で16人揃っているのだから大迫力だ。それに録音が恐ろしいほど良く、エンジニアの腕も特筆ものである。

本堂の仏さま達は、朝夕の勤行に加え、護摩、法事、そしてJazzを聞かされたり、時には生でシタールの奉納演奏があったり、結構賑やかなことが多いけど、たぶんお喜びになられているのではと思っている。

午後からは来客があった他は如常の1日。
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生活を楽しむ

2009-06-25 22:13:30 | Weblog
午前中は草刈りや畑作業をした。今の季節は山の竹が次々と生えてくるので、度々草刈機で刈っていないと、あっという間に荒れてしまう。

今、全国的に荒れている山は実に多い。昔は村内の人達が寄って手入れをしていたことと、釜戸や風呂などの焚き物が必要だったことから自然と、美観を保っていたと聞く。時代と共に手をつけられなくなった山に、山神様は何を想われていることだろう。

午後からは華道の稽古があった。夜は家内の母を招き、家の中の一等地(二坪台)で夕食を食べた。(6/23のブログに二坪台の写真)ご飯の内容はシンプルながら、外の空気を感じながら食べるのは美味しい。皆で食べるから美味しいというともあるけれど、Gikoohはここで独りだけ、抹茶を点てたり珈琲を飲むことも好きだ。

どんな環境に住んでいても、お金を掛けずに生活を楽しむ工夫を考えることは良いことだと思う。難しいと思われたら、まずは弁当(おにぎりと卵焼きと漬物とお茶)持って、家の中ではなく、外で食べてみることをお勧めしたい。生活してて「楽しい」ということを実感出来なければ、どんなに贅沢な暮しをしていても常に不満がつきまとうだろう。

風流を楽しむことに、年齢も貧富の差もない。お金を使わないと幸せになれないかのような誤解は改めるべきで、もっと心を解放させたら良いと思う。その余裕がとても大切だから。

と、今夜は舵のきかない船のような文章になってしまった。
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風流を楽しむ

2009-06-24 21:33:02 | Weblog
掃除中心になりつつも、今日は1日中、寺内の掛軸、色紙、道具類の入れ替えや整理をした。勝福寺は昔ながらの伝統建築様式なので、床の間、和室、土間の玄関など和の空間で構成されている。その和文化を楽しむか、無関心の人になるかはそれぞれだけど、道具類や書画、花などを見ればそこに住む者の感性が伝わるものだ。これは和風建築に限らずすべてに言えることだと思う。

Gikoohは勝福寺が職場であり、生活の場であり、風流を楽しむ場でもあるから、掛軸や道具を入れ替えることは凄く楽しい作業だし、多くのお客様にも喜んで頂ける。

今夜はそんな中から、寺務所の床の間付近の写真を撮ってみた。掛軸の画は、林鶴山さんの「海老の図」だ。
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家のなかの一等地(二坪台)

2009-06-23 22:48:39 | Weblog
写真は、庫裡の土間テラス。そこへ持ち運びの楽な薄い畳を敷けるようにしてある。新畳はもったいないから、よく知る畳店に古畳や製作途中に失敗したので構わないからと4畳分ほど作ってもらった。大きさも重さもはそれぞれ個性があるけれど、厚さ調節と表替えをしているので見た目は綺麗で気に入っている。

勝福寺では早朝にここへ畳を敷き、お茶を飲むことがよくある。半分外のような中のような中途半端な加減が心地よく、だからといって庭からは若干高いので庭が一望出来る家の中では一等地だ。

さて、今日は久々にゆっくりした。ここ数日多用だったからまったりと。明日からは掃除や寺務を再開しよう。
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倉敷ケーブルテレビ番組「朝ぶら」来る

2009-06-22 22:46:01 | Weblog
倉敷ケーブルテレビ(KCT)に「おっちゃんの朝からぶらぶら行ってみよう!」(通称:朝ぶら)という7年間続く人気番組がある。リポーターのおっちゃんこと辻信行さんが早朝に県下(主に県南)の各地に出向き、ぶらぶらしながら街行く人にインタビューをしたり、地域の様子を紹介するというユニークな内容だ。

今朝6時半、玄関のチャイムが鳴った。玄関の戸を開けてみると、「お早うございます、朝ぶらです」とマイクを持ったおっちゃんが現れた。うわっ!そしてカメラは既にRECモード。本当に突然で驚いたけれど、取材先に勝福寺を選んで頂けたことが有難く嬉しかったので、緊張しつつも楽しくインタビューに答えることが出来た。因みに勝福寺に来られる前に地元の方を取材中、勝福寺を推薦されたのだそうだ。

実はおっちゃんとは以前からの知人で、一緒に食事をしたり、華燭の式典(結婚披露宴)にお招きするほどの仲だったりする。出逢いはブルーレコードの編集長、米田一さんにご紹介頂いたのがきっかけだった。今回の取材のliveな感じは良かった。事前に色々と打ち合わせをしたり、構えたりするよりも、自然な方が映像的には楽しいから。live同様、寺同様、番組も生き物なのである。

放送は、来週7月1日(水)からの予定らしい。KCTなので、放送開始から1週間ほど?は何度も繰り返し再放送があると思う。KCTがご覧になられるお方は、是非総社市久代地区の人々、小学校の子供達、そして勝福寺等をご覧下さい。

今日は、来客の続いた1日になった。義母と義姉の旦那のご両親が初来山され、楽しいひと時になった。午後からはご近所の方から、すももを沢山頂いた。すごく沢山あったので、食べ様と、すももシロップを作ることにした。写真はその一場面。

それから勝福寺webのGikoohの見聞記Ⅳでは、昨日の日替わりで書いた手摺の様子をupしました。
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山形のさくらんぼ

2009-06-21 23:12:34 | Weblog
毎月21日は弘法大師(お大師様)のご縁日。早朝、報恩謝徳の行法を修し、世の色々な移り行きに思いを巡らせ平穏を祈った。

その後大工さんが来られ(13日に関連記事)、客殿の玄関と寺務所兼応接室を繋ぐ階段2段の部分へ手摺をつけて頂いた。また、明日時間があれば見聞記でupしようと思う。

午前中は法事があった。約50名、とても多くのご親族や知人の方達が参列され無事に満中陰の法事を営むことが出来た。故人も残された方達の健康や活躍を念じながら、心安らかに旅立たれるだろう。

法事のあとは、結集寺院の伴僧に出掛けるなど今日は法務の続く1日となった。

さて、写真は大学時代の友人より頂いた山形の「さくらんぼ」。彼の奥さんのお父様が栽培されている。毎年夏季にはさくらんぼ、冬季には蜜いっぱいの林檎が贈られてきている。彼は大分以前に、勝福寺で何週間も生活を共にしたことがあるけれど、本当に有難く、何よりも変わらぬ情感深い人間性が嬉しい。山形のさくらんぼは、岡山で例えたら桃やピオーネくらい有名で、その高級な味は舌鼓ものだ。

Gikoohの先輩、友人には結構長期滞在された経験のある人が何人もおられる。またいづれあるかな。
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