勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

20日は大寒

2014-01-19 21:53:26 | Weblog
8日ぶりの日替わりになった。早いもので、七草、鏡開き、小正月も過ぎて20日の「大寒」を迎えようとしている。昨日18日に勝福寺の役員会(総会)があり、また寺便り「徹林」の作成もあり少々多用になっていたが、ようやくひと段落した。とは言え、次は2月3日の「星供」があり、4月にある寳燈展の開催に向けてしばらくはバタバタすると思う。

午前中に子供達と「自然と茶道文化を楽しむ会」があり、今年の「初釜」となる今回は客殿に釜を据えた。以前にここで稽古をした折には、10畳という広間がもたらす空間は良かったものの、各々が発する気が散ってしまい何となく落ち着かない雰囲気になった。かといって人数が多ければ6畳の茶室では狭いからGikoohは一つ試みた。

屏風を立て、毛氈を半畳分(90cm)前に出してみた。子供達(小1~小5)に前回と今回の感想を訪ねてみると、殆ど「今回が良い!」と回答するという興味深い結果が出た。ざわざわした感はなくなり、部屋を鳳凰が舞っているかのような穏やかな空間になった。林鶴山さんの屏風(竹林の図)を眺め、そして様々な道具と自然美に囲まれて一服の茶を楽しんだ。林さんの画は「南画」というが、南画の魅力は見る人がその世界に入り込めるから、竹林に入って森林浴を楽しんだ子もいれば、風炉先屏風の「富士山」に入り込んで日の出を拝んだ子など、いるかどうかは分からないがGikoohはそう思った。茶文化を通して感性が深くなり、世界観と人生観を広げ、そして情感豊かに成長してもらえたら…、それが願いだ。

20日は大寒。総社も冷え込みが増してきたが、ノロウィルスやインフルエンザには十分ご注意を。
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