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blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

2006年5月 龍神伝心 盗難被害あり

2008-05-15 | 龍神伝心
見沼田んぼ福祉農園盗難被害
2001年頃から、第2農園のビニールハウスの引き戸が破られ盗難が頻発し、農具のメンテナンス用の工具やガソリン、ガソリンの携行缶が盗まれた
県に被害報告を持って行くと
「盗難の報告は受け取っておくが、民民問題だから県(=官)は関与しない。余計なものを置くからそうゆうことになる。
報告を受けたからと言って県が警察に働きかけるようなことしない」と当時の野沢見沼担当主幹にいわれた。

農具のメンテナンスための工具やガソリン、ガソリンの携行缶は余計なものなのだろうか? ガソリンが無ければ耕耘機は動かない。
その後の盗難や颱風による被害も報告し、改善の要望書を出し続けているが防犯や防災に関して、県は一切対応しいない。

昨年1月に40万円相当の盗難事故があり発電機、芝刈り機、刈払機等が盗まれた。芝刈り機、刈払機が再び貸与されのは8月下旬だった。
芝や雑草が勢いを増す春から真夏までの間、草刈や芝刈りに必要な機器はHONDA汎用事業部が緊急に貸し出してしてくれたから乗切れたのだ。
この時も埼玉県は防犯対策を一切講じていない。


5月14日(日)小山主幹(当時)と農園事務局長とのや取りの記録
14日の午後、事務局長が盗難事件の厄払いに訪れた南部領辻の獅子舞の会場で小山主幹と会う。
盗難事件のことを告げると「それはこまったね」と小山主幹(当時)。
昨年、県から貸与されている芝刈り機も盗まれたと告げると「それはまずい」という。
「農園に来てください」といったが、「プライベートなので」と言い、「明日、県庁に被害届けを出してください」というだけで、
直線で200メートルのところにある福祉農園に立ち寄ることは無かった。
15日月曜日の段階で代表・事務局長も事件の対応に追われ多忙のため
被害報告は「翌日(1日)来園する約束になっている副課長に農園で渡す」旨を連絡。
県庁側は担当主査が対応。
事務局長が、「いますぐ農園に来てくれれば対応できるのだが」と言うと、担当は「今日は監査なので」と応えた。
15日事務局長が担当主査に確認したところ、
小山主幹は14日で「プライベート」で南部領辻を訪れたのではなく、「業務」としていったとのことであった。


5月16日火曜日福祉農園にて、

私と県の担当者とのやり取り(抜粋)。
担当主査:報告がでるより前に新聞に載っちゃいまして、うちの部長からもっと早く報告ができなかったのかと怒られました。
まことに申し訳ないのですが、こういう新聞発表する前にうちのほうに正式な話がいただきたいのですが」
猪瀬代表:事件当日に、事務局長が小山主幹に、『公用ですか私用ですか』と鷲神社で聞いたら、『私用です』と小山主幹が答えたそうです。
その時、公用だったら重大だと思ったんですよ。
報告をした、しないの話じゃないし、こちらは県庁にわざわざ出向くそんな状況ではなかった。
以前なら、何かあたら、すっ飛んでできましたよ担当は、日曜日でも休日でも。

担当主査:対応に忙殺されていることは分かるのですが、まず内の方にお電話ください」
担当副課長:読売新聞の記事に、「収益」という言葉があったんですが、「収益」があがっているなら、委託金をさげろと言われかねない。
猪瀬代表:農園には収益ありません。

担当副課長:一般的な話としては「収益」あがっているなら、管理運営委託費を下げろという議論があるんで・・。
担当主査:あの表現をされてしまうのは、無用な議論になってまう。実際は、収入あげるのはやむを得ない部分があると思うんですよ。こういう状態ですから。
猪瀬代表:ここでいくら売り上げあげて、年百万円くらいにしかならないんですよ。
会員組織はそれぞれ農園担当スタッフを雇って給料払って保険に入れて、車はガソリン代、駐車料、それに車検代とか考えると、マイナスですよ。
担当主査:それは分かりますよ。ただ収益と書かれてしまうと・・。
担当副課長:新聞の影響力は強いんですよ。
担当主査:要は猪瀬さんのことをよくなく思っている人が、言葉尻をとらえて突っ込んでくるんですよ。

月16日その場で、知事への「要望書」と「事故・災害報告」を長谷川副課長に手渡した。
 
要望書 
埼玉県知事 上田 清司 殿
見沼田んぼ福祉農園 代表 猪瀬 良一

5月14日、見沼田んぼ福祉農園で盗難があり、発電機3台、発電機運搬用台車、耕耘機、動力付き芝刈り機、チェーンソー、番線カターどが盗まれました。
シャッター倉庫のシリンダーの部分だけすっぽり抜くという、プロの犯行のようす。
これで、畑の耕耘作業。水中ポンプを使った暗渠による排水改善工事。電動ドリル、サンダー等、電気を使った農機具のメンテナンスや環境保全活動。
芝生広場保全のための芝刈り作業。
エネルギー確保のための薪割りなどの基本的な作業ができなくなるとともに、全ての農園活動に支障がでてきます。
調査研究活動や収穫祭「見沼の新米を食べる会」、農的若衆宿、サバイバルキャンプなどのイベントの開催も
現状のままだと開催自体が難しい状況になってきます。
シャッターの修理費をめれば、被害総額は100万円を超えます。
福祉農園自体の年間の収入は会費や管理運営委託費を合わせと150万円に過ぎない、
そして運営経費が2百万円を超える福祉農園にとって致命的な損害です。

それとともに、今まで愛着を持って使ってきた、自分たちの仲間のような道具が、奪われてしまったことが残念でなりません。
私たち見沼田んぼ福祉農園は8年間『食の安全と作業安全』心がけ、人身事故のない農園として活動を続けてきました。
安心は私たちが確保します。
見沼田んぼ福祉農園の設置者である埼玉県に対して、今、強く要望することは県民の財産である福祉農園の「安心の確保」のことす。

要望事項
1、障害あるものないもの、老若男女が共に安心して農作業が出来る福祉農園に戻してください。
2、環境保全活動や研究調査活動が安心してできる福祉農園に戻してください。
3、見沼田んぼの治安を守てください。
4、見沼の川、芝川や加田屋川、そして見沼用水を清流に戻してください。


Subject: 知事への提言
はじめまして、見沼田んぼ福祉農園推進協議会事務局長の猪瀬浩平と申します。
見沼田んぼ福祉農園は、埼玉県の「見沼田圃公有地推進事業」を受託し、障害者団体を中心とする6つの団体が運営推進協議会をつくり、
日々の営農活動を通じて見沼田圃保全活用に貢献しています。
現在、障害の有無や、年齢を超えて、200人以上のメンバーが活動に参加しています。
すでに読売、朝日、毎日、日本農業新聞、埼玉新聞等で報道がなされていますが、
5月14日に、この農園で盗難事件が起こり、シャッター倉庫に保管されていた耕運機、芝刈り機、発電機(3台)、チェーンソーなどの農機具が盗まれました。
これらの農機具は、一ヘクタールにも及ぶ管理地を畑にしていく上で必要不可欠な道具です。
芝刈り機は県がリースしていただいたものですが、そのの道具は協議会の自主的な努力で購入したもの、
活動が認られ本田技研工業などの企業に提供いただいたもの、
そしてサイサン環境基金などから助成金をいただいて購入したものです。
保管場所になっていたシャッター倉庫は、農園開園時に埼玉県に立てていただいものです。

開園後、既に複数回にわたって、
ビニールハウスに保管していた農機具や農機具に入れられたガソリンが盗まれるなどの事件が起こっています。
そのため、一番強固なシャッター倉庫に農機具を集める、チェーンで支柱に括りつける、
ビニールハウスの一部を鉄柱で補強するなどの自主的な努力は取って来ました。
しかし、シリンダー錠を抜き取るようなプの窃盗団には何の影響もなかったようです。
専従職員をおいていない福祉農園では、協議会に加盟するそれぞれの障害者団体、
そして特に多数のボランティアの方々の力によって日常活動が成り立っております。
そのため、農園以外の場所に農具を管理し、必要時だけ持ってくるというのは難しく、農園の中で安全に保管する体制がどうしても必要です。
これまで盗難事件が起きるたびに県に要請してきましたが、何の対応もしていただけず、今回百万円にも及ぶ被害が生まれてしまいました。
以上の盗難事件をめぐり、今や県民の財産ともいえる福祉農園での安全な農作業の体制をつくるため、以下の点につて要望・質問いたします。
・要望書をめぐって 知事宛の要望書を作成し、被害届と併せて5月16日に土地水政策課の副課長を通じて提出いたしました。
要望項目についての知事のお答えを聞かせてください。

・土地水政策課の対応をめぐって 盗難事件の当日の午後、土地水政策課の見沼担当主幹に辻の獅子舞の会場で会いました。
盗難事件のことをつげると、「それはこまったねえ」という他人事のように話をしました。
昨年買った芝刈り機もなくなった旨も告げると、初めて深刻そうに「それはまずい」という反応をしていました。
しかし現場を見て欲しいと要望しても、「明日、県庁に被害届けを出してください」いうだけ、
農園のすぐ近くなのに立ち寄ることなく、獅子舞が終わるとそそくさと立ち去っていきました。
「プライベート」といっていたが、今日県に確認したら、「プライベート」ではなく、
南部領辻の方に招かれ、「業務」として来ていたそうです。

事件発生直後、事件発生と再犯防止協力を求めるメールを、土地水政策課を含めた農園関係者、支援者の方に送りました。
マスコミ各社も14日昼頃から取材を開始し、取材記事が地元1紙、全国紙地方版に記事とし掲載され、
記事の反響が大きく、カンパや農機具の提供の申し出が相次ぎました。
しかし、設置者の県の担当者が、農園の近くに業務でいたにもかかわず、事件現場を見にもこないのは何故なのでしょうか?
これに関連し、
新聞報道後、土地水政策課に、「こちらが困るので、県へ被害届けを出すまでは、マスコミにリークしないでくれ」
とまるで口封じのように要求されました。
担当主幹の方に事件当日に直接説明をしまた発生直後に報告のメルを送っているにもかかわらず、このような発言をするのは、
県民の安全よりも、自らの保身のための発言のように思えてなりません。
県民の側にたって、県庁職員のサービス精神をたかめようとする、上田知事の努力をいつも頼もしく思っておりました。
しかし、県庁職員にこのような対応をされてしまうと、知事の思いもまだ職員には伝わっていないのか、とても悲しい気持ちになります。

・福祉農園への来園のお願い 見沼田んぼ福祉農園は、
環境保全をしながら、それに関わるひとたちの生活の質を高める「環境福祉」の先進事例として、全国的に評価されています。
大学の研究者や他の地域や国の行政関係者などからの視察も多数受けています。
ここまで来られたのは、埼玉県と県民とのパートナーシップによるものだ、と考えております。
しかし、今回の盗難事件で明らかになったように、安全面の確保や、専従の確保といった問題を解決していく上では、
このパートナーシップをより一層強固なものにする必要があます。

このままでは、農機具の提供をいただいても、また同じような犯罪が起こってしまう危険性もあります。
これから青空の綺麗な季節になり、沼の緑も力を増してきます。玉ねぎやジャガイモの収穫ももうすぐです。
大変お忙しい中の無理なお願いかとは思いますが、是非知事にご来園いただき、私たちの土にかける想いに耳を傾けていただき、
県としてのバックアップをどのように図れるのか、考えていただければ幸いです。     猪瀬浩平

上田知事から届いた「知事への提言」への返信。
猪瀬浩平様
平成18年5月2日 埼玉県知事 上田清司 

私てに提言をお寄せいただき、ありがとうございます。
また、日頃から農作業を通して障害を持つ方ちの社会参加を図るとともに、
首都圏に残る貴重な見沼の保全活動に熱心に取り組まれていることに改めて感謝申し上げます。
さて、5月16日付けでいただいた要望の件については、
早速、管轄する浦和東警察署に担当課である土地水政策課から見沼田んぼの治安・パトロールの強化を申し入れいたしました。
保管場所のさらなる安全対策など皆様が安心して農作業に取り組まれるよう、県としてもできる限り相談に応じてまいります。
また、水質改善についても、き続き、河川浄化団体の育成、浄化槽の整備促進などの生活排水対策、
不法投棄などに対する監視パトロール強化に取り組んでまいります。
なお、土地水政策課の対応について疑念を持たれたことは、私も残念です。
職員も見沼を守る気持ちは熱く、猪瀬さんと同じだと思っています。
ただ、念のため今回の職員の対応について事実関係を調査の上、改めて返事をしたいと思います。
なお、倉庫の安全管理や農器具等については、土地水政策課から猪瀬さんに連絡を取らさせますので、
具体的な対策について、お互いに知恵を出し合って解決していきたいと思います。
見沼田んぼは、埼玉県の財産のならず首都圏あるいは全国に残された財産です。
治水機能を保持しながら、人間の営みと自然が調和する広大な緑地空間として、
次の世代に引き継ぐことができるよう県としても取り組んでまいります。
機会があれば是非お会いしたいです。よろしくお願いします。


平成18年5月25日     埼玉県総合政策部土地水政策課長小島敏幸
日頃より、見沼田圃公有地化推進事業にご協力、ご尽カをいただき、大変感謝申し上げます。
また、この度は、農機具の盗難に遭われましたことに関しまして、心からお見舞い申し上げます。
知事から指示を受けて、事実関係を確認しましたので、お手紙させていただきます。
5月14日の小山主幹の対応につきましては、
猪瀬事務局長との現場での意思の疎通がうまく図れずに、
盗難事件発生後の対応にご心配及びご迷感をおかけしたことお詫び申し上げます。
また、5月16日の担当副課長、主査の発言につきましては、盗難等があった場合は、
事故報告書を速やかに県に提出して欲しい旨お願いしたものですが、
猪瀬代表との現場での意思の疎通がうまく図れずに、ご心配及びご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
5月16日にいただいた要望につきましては、
早速、地元の浦和東警察署に見沼田んぼ福祉農園周辺を含めパトロールの強化を依頼いたしました。
県から貸与した芝刈り機については、早急に代替機を手配いたしますとともに、
盗難の際に破損された物置の鍵については急ぎ修理するなど対応させていただきたいと考えております。
土地水政策課としては、可能な範囲でご要望に沿うよう引き続き努めてまいります。
今回の件を契機といたしまして、
見沼田んぼ福祉農園推進協議会とより良いコミュニケーションをとってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

小島課長の手紙に「事故報告書速やかに県に提出して欲しい旨お願いしたものですが」とある。
「対応に忙殺されていることは分かるのですが、まず内の方にお電話ください」と担当は言っているが、
事件当日、現場近くで担当主幹と会い報告している。
翌日事務局長は担当主査に「翌日(16日)来園する約束になっている副課長に農園で渡す。
今すぐ農園に来てくれれば対応できるのだが」と連絡している。
公器である新聞が広く県民に記事として掲載し報道した以上これは新聞社の公的な見解である。
新聞社が盗難事故を報じたことを県が非とするのなら、県は新聞社を訴えるべきで、
事件の被害者で県政への無償の協力者を現場で取り囲み脅すようなことはすべきではない。
読売新聞の記事に「収益」の記述があることに、県の担当者たちは不快を示しているが、
そもそも非営利活動である福祉農園に「収益」などありえない
会員組織も農園ボランティアの方々も夫々リスクを負って見沼を、福祉農園を守り育ててきたのだ。
そのことすら県の担当者は知らない、だからこのような発言が出るのだろう。

写真は事件後、福祉農園に来園し小島課長に福祉農園の状況説明する農園代表

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