blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

見沼田んぼ愛する会の戦い

2019-06-19 | 龍神伝心

 

 

素堀の頃の見沼代用水

http://minumafarm.la.coocan.jp/index.htm

子どもたに残そう見沼田んぼ

見沼田んぼ近隣の農家の暮らしは農的諸条件を活かし、自然との共存の中で営まれていました。
田んぼと周辺の里山(=斜面林)、代用水や沼、ため池、小川などからなる見沼田んぼの景観は、
見沼田んぼに生きる人々が歴史を重ねて生み出してきたものです。
それは、「田んぼ」と言う言葉に表されるように、
稲作農業の「自然と協調しながら利益を獲得する」というあり方が自然との共存を可能にしたのです。
戦後のいわゆる近代化の波は、見沼田んぼにも例外なく訪れ、農村社会の伝統的構造に変化をもたらしました。
見沼田んぼの田んぼと、その周りの里山に生息する生物との共存関係が失われ始めたのは、
周辺の急激な都市化と、それに伴う農村社会の崩壊が始まりです。
急増する都市住民の飲料水等を確保するために、
農業用水として掘られた見沼代用水を都市用水に転用するため、
見沼代用水はコンクリートの三面護岸化がなされ、
この代用水の三面護岸化が見沼田んぼの水辺と里山の自然を急激に衰退に導きました。
また、都市化により見沼田んぼ周辺の新興住宅地などから、生活排水が見沼田んぼを流れる河川に流入し、
加えて生活ゴミや産業廃棄物や建築廃材の不法投棄、
農薬の散布等が見沼田んぼの環境を変容させました。
1979年春。利根大堰で始まった見沼代用水の三面コンクリート舗装工事は、その後南下して、
見沼田圃の西縁・東縁へと迫っていた。
田園景観と食卓が絆で結ばれる日を夢見て見沼田んぼを愛する会結成
首都圏25キロ圏内で、埼玉県東部や千葉県南西部にも、
まとまった水田はありますが、里山=を伴ったものはありません。
見沼田んぼは里山=斜面林・代用水・田んぼが存在する珍しいところです。
1984年、
旧浦和市は最も見沼らしい所でもある現在のトラスト一号地に、市営墓地を計画しました。
これに反対した市民が結成したのが「見沼田んぼを愛する会」です。
 「見沼田んぼを愛する会」が見沼田んぼの保全運動の始まりです。
 見沼田んぼを愛する会は、墓地計画を中止に追い込みました。
市営墓地予定地だった里山=斜面林は県のトラスト1号地に指定され公有地となり、
今では見沼田んぼの中で、最も人が訪れる所となっています。
985年12月13日。
見沼田んぼを愛する会、40、408人の署名を添え埼玉県知事に要請を行う。

1.農地、斜面林、用水、河川等
見沼田んぼを特色づけている環境・景観の有機的一体性を損なわないこと
2.都市の中のみどりの空間としての自然度を現況より低めないこと
3.見沼代用水の未改修部分、
さぎ山付近、国昌寺付近、差間付近、氷川女体神社付近
を原形保存すること


1986年。開発の動き
乱開発案というべき企画(見沼田圃土地利用基本計画)が動きだしていた。 

見沼田んぼを愛する会は1986年11月に乱開発案を阻止すべく、
再度、埼玉県に緊急の申入れを行っている。
見沼田んぼを愛する会「申し入れ」―抜粋
見沼田圃の土地利用計画策定にあっては、優良農地と自然環境の保全及び地元農家の一方的負担の軽減を図ることを基本とし、
田園景観を生かしたビジョンに基づく計画とすべきこと。
見沼田圃全体の将来像、ビジョンと一体でない土地利用計画の策定は、
乱開発の引き金となるので、まず将来構想を確定すること。

見沼田圃への自然系ないしは農的活用以外の公共、公益施設の建設は、
公共機関自らが農地及び自然の破壊を招いていることを考慮し、現状凍結する必要があること

9月県議会において県より見沼田圃にゴルフ場建設の可能性がある旨の発言をしているが
ゴルフ場は見沼の土地利用としてふさわしくなく、
現実的可能性も少ないと考えるのでその点を明確にすべきこと。

農地の保全については、農業基盤整備事業を行った優良農地を中心に、
収益性を高めた農業への支援を行うとともに、
都市住民と農業との触れ合いの場づくりについて積極的にとりくむこと。

自然環境。湿地、用水、斜面林等の保全については、自然環境を重視した事業の導入し、
県市による土地の買い取り等により保全を推進すべきこと。

見沼代用水東縁1,1㎞の流域については、市民団体等の意見を充分聞いたうえで、自然的歴史的文化的価値を踏まえた保全策をこうじること


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