blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

復興構想に「脱原発」 福島県検討委 姿勢明示へ

2011-06-16 | 風の備忘録 

2011年5月19日福島相馬釣師浜海水浴場
 

福島県復興ビジョン検討委員会は15日、
復興計画の前提となる復興ビジョンに「脱原発」の文言を盛り込み、
原子力に依存しない持続可能な社会への転換を目指す姿勢を打ち出した。
7月初めに基本理念と主な施策を盛り込むビジョン素案をまとめ、
県民から意見を募った上で、7月末に佐藤雄平知事が正式決定する。
 同日県庁であった第5回会合で委員10人の意見が一致した。
福島第1原発事故の収束の兆しが見えない中、
3項目の基本理念の筆頭に「原子力に依存しない、
安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」を提示。
政策的には「『脱原発』という考え方」に立ち、
自然エネルギーの飛躍的な推進、省エネ、リサイクルの強化を目指す。
 委員に異論はなく「脱原発の分かりやすいスローガンを作るといい」
「国の責任も明示するべきだ」などの意見が出た。

2011年5月19日福島 相馬港

 委員の福井邦顕日本全薬工業会長は
「首都圏に電力を供給してきたメリットもあった」と指摘。
「自然エネルギーや医療福祉の分野で、
東京電力と良好な関係を築けないか」と述べた。
 座長の鈴木浩福島大名誉教授は閉会後の取材に対し
「スタンスを明確にしないと福島の復興は始まらない。
(県として東京電力に強く廃炉を求める)意思を表明した。
世界に発信し、事故収束に向けた英知を福島に結集させたい」と語った。

2011年5月19日福島 相馬市

 復興ビジョンは、
具体的な施策を盛り込む復興計画(計画期間10年)の方向性を示す。
検討委は5月13日の初会合から内容を議論してきたが、
原発事故収束の見通しが立たず、
完全な脱原発を目指すかどうかで委員の間に温度差があった。
2011年06月16日木曜日
河北新報 東北のニュース/復興構想に「脱原発」 福島県検討委 姿勢明示へ

2011年6月11日 福島飯館村 水のない水田