blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

2011年6月11日 大震災から3ヶ月

2011-06-12 | 農作業

[作業内容]
・農機具(三角鍬)、ほうきの補修
・シャッター小屋の整理

本日作業は13時すぎに切り上げました。

雨が降っていましたので、普段やらない作業を中心に。
また、先日の代表のメールも踏まえながらながら、
あるいは震災から3ヶ月という節目も踏まえながら、
どう農園を続けていくか、
 

安全を考えていくか、について話をしました。
早く作業をきり上げた後、
代表と石井さんと共に、
場所を変えて引き続き今後の農園について話をしました。
3ヶ月経って尚不安定で油断できない状況である中、
農園を続けると決断した我々が、
ではどうやって確実に続けていくのか。
放射能時代というフェーズにおいていかに
情報を収集し考えて動いていくか。
私はひたすら黙って話を聞く事ばかりでしたが、
ただ20年30年先まで範囲に含めて構想していたことに、
やはり放射能と根深く付き合っていかなければならないと思うばかりでした。
by 諒

福祉農園の土壌は黒ボク土 
黒ボク土は一般に当てはまるCECの高さ
→セシウムを土壌鉱物に吸着させ、
植物への移行を抑止する腐植の多さ
→同様にセシウムの植物移行を抑止する。 
地下の(汚染されていない)有機物の多さ
→外部からのバイオマスを入れなくても、それが貯金となる。
→天地返しによる農業土木的方法も使える。
※もちろんストックなので補充が必要ですが。
などを考えると福祉農園は周辺台地部の土壌に比べて、
対放射能の中で農業をしやすい環境にあると思われました。
土壌中の粘土及び腐植などは、マイナスに荷電しており、
陽イオンを引き付ける力がある。
そのため、陽イオン(カルシウム、マグネシウム、カリウム、
ナトリウム、アンモニウム、水素など)を吸着し保持する。
一般的に、この容量が大きいほど養分の保持力が大きいといわれ、
肥沃土の高い土壌である。
土壌ごとの値
砂丘未熟土:数cmol(+)・kg-1程度
灰色低地土:10~20cmol(+)・kg-1程度  
黒ボク土:20~50cmol(+)・kg-1程度
褐色森林土:20cmol(+)・kg-1程度
ラテライト:数cmol(+)・kg-1以下
単位:以前は、meq/100gが使われていたが、
現在はSI基本単位とSI接頭辞により表すことになったため、
cmol(+)・kg-1となった。
石灰の施用: 石灰の施用は、土壌pHが低い場合に行われるが、
CECの値が大きい場合には多量に施用しないとなかなかpHが上がらないが、
CECが低い場合には少量でpHが上昇するので注意が必要である。
CEC(Cation Exchange Capacity)=陽イオン交換容量とは、
一定量の土壌が保持できる陽イオンの量。
Cation【名詞:化学】 カチオン,陽イオン


代表からのメール
震災後、
タイから帰国した事務局長などと


サバイバルキャンプ2011の開催に関して
中止も含めて検討した。
放射能土壌汚染への懸念。
東電福島原発の動向を見ながら開催に踏み切った。


6月4日のプレキャンプの勉強会で


今後予想される余震や本震、それによる社会混乱。
放射能土壌汚染や福島第1原発の事態に対する検討をしないのは何故か。
「想定外のこと」は検討する必要がないと云うことなのか。
想定外の事態を乗り越える力を発揮することが出来るかが
サバイバルキャンプを行う意味だと思ってきた。
大地震も大津波も、原発の事故も想定されていた、
政治家・役人・学者・経済人ように
それを「想定外」として責任逃れをすることは私たちには出来ない。

だだわらす子のひとり言