blog 福祉農園通信・龍神伝心

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社会的排除の位相

2008-03-28 | 風の備忘録 
福祉農園メンバーの「わらじの会」山下さんから以下のメールが届いた。

こんばんは。
県立玉川工業高校の欠員補充で、
吉井英樹君が14名募集のところただ1人だけの出願だったのに、
不合格にさせられました。


中学までずっと近所の子供たちと一緒のクラスで学び・育ってきた英樹くんが
当然のこととして高校の門をたたいてから3年目の春も
きびしく寂しい状況のまま、年度末を迎えます。


母・真寿美さんからの高校長との話し合いメモを転送します。
皆様 へ
坂戸市の吉井です、これまで英樹の受検に際しご支援ありがとうございました。
残念ながら本日、県立玉川工業高校の欠員募集も不合格となりました。
皆様のご支援に応えることができなくて、申し訳なく思っています。
今後のことは、少し休んで冷静になってからゆっくり考えていきたいと思っています。


今朝は9時に発表がありました、英樹の受検した情報管理科は14名募集のとろこ
英樹のみの出願でしたが、「該当者なし」の張り紙でした。

他電気科1名 建築科2名 は合格でした。

結果が出てから何を言っても後の祭りですが、
一応 校長と1時間ほど話をしてきました。

〔内容〕
・ 3月24日の選抜会議で調査書・作文・面接を選抜要領にしたがって選抜した。
今回はABC領域は設定していない、3つを点数化してとても悪かった本校の教育を受けるには厳しいと判断した。
・ 工業高校は、もの作りをとおして人づくり、実体験を伴って出来るもの。
・ 安全が必要、息子は危険を予知する、回避する、知らせることができない。
・ 工業高校の情報科は商業高校と違って機械を動かす、ソフトとハード面の勉強をする。
・ 世の中はバーチャルに頼ってしまう、体や手を使って学ぶことが少なくなった本校はそこをやっている。
・ 県教委指導主席からは、学校生活の介助は吉井のほうで付けると言っている、設備の面では県でも配慮すると言われた。
 しかし、介助者どこまで介助できるかわからない。(ハンダ付けなど)
・ インターンシップをやっているが受け入れに支障があると思う。(想定、確認したわけではない)
・ 安全面など、手足を使ってものづくりを覚える、繰り返し学習に支障がある。
・ 進級・単位認定が難しいと職員から意見が出た。
それは入学後の話で、選抜には関係ないと職員には伝えた。


・ 障害児を受け入れるには、職員の教育力、環境(色々と)が厳しい
・ 移動が大変、ホームルーム棟と実習棟が遠い
・ 主席から強い指導を受けた、定員内不合格は認められないと言われた
・ 24日午前11時30分頃、県教委主席に不合格を伝えるため電話をした
 県教委主席からは校長として責任ある行動をとってくれと言われた。

校長として責任をどう考えているか?の質問に対して
処分を覚悟している、「懲戒」を覚悟している。(一番厳しいのは「免職」)

それは県教委からの処分で、自分で責任をどうとるつもりか?の質問に対して
今後インクルージョンを推進していこうと思っている。
教職員の意識を高めていく。校内組織を一部変える「特別支援教育委員会」を設置(3/24)
障害のある子のために分校(?)をつくる構想がある。
以上、私がメモッたものです。
矛盾だらけの理由でした。最後の分校か特学の設置は県ではなく現場の声だと言っていました。

ここでも流れが私たの思いとは逆に行っていると実感しました。
季節の変わり目です、皆様くれぐれもご自愛ください。     よしい