2003年12月9日。
見沼田圃野沢担当主幹(当時)は、福祉農園の障害者用トイレの更新工事を突如中止しました。
そして、一方的に、我々との話し合いを拒絶した。
行政が制裁措置を行うためには、
当事者に説明責任と証拠を示す義務がありますが何の説明もありませんでした。
障害者用トイレの問題は福祉農園を利用する身体障害者にとっては深刻な問題です。
福祉農園として障害者の人権に関わる問題を放置することは出来ないので、
桶川の北村市議や白石県議の尽力で2004年1月23日の話し合いを行い、以下の三点を確認しました。
・障害者用トイレに関しては、無条件で即急に設置する。
・福祉農園の土地利用のあり方について、
県と福祉農園関係者が現地で前向きな話し合いをする。
・総合政策部、農林部が協議し福祉農園の持続可能な方策を示す。
3月19日にトイレの更新工事が終わり、県が約束したことのうち一つが実現しました。
ここで問題になるのが、障害者用トイレの更新工事が中止になった理由が、さいたま市農政課が県に対して行った「福祉農園は違法」という指摘です。
この指摘に合せるように、2004年1月6日。県を訪れた見沼・風の学校のスタッフに見沼担当の野沢主幹が(当時)が、
「福祉農園をなくすというわけではないが、法律を犯してしまった場合には存続は難しい」と県の担当者は発言しています。
市農政課が「違法」と問題にしていた「強固な構造物」は、県知事が1999年3月都市計画法に基づいて
相川旧浦和市長に計画通知を行い設置したもので『違法』なものではありません。
福祉農園は農地法上問題があるとも言っています。
確かに農地法上、農家資格のないものが農地で耕作を持続的に行うことは問題になります。
これは福祉農園だけでなく、非農家の市民が継続して農芸活動することを前提にした公有地化事業も問題になります。
このことを以前、農水省の審議官に聞いたことがあります。
審議官は、新・農基法と農地法の整合性が諮られていないことによる矛盾があることを認めていました。
「農業に対する理解には、市民の農業への参加は欠かせない。福祉農園の実践は農業の多面的機能を示す試みとして注目している。
角を矯めて牛を殺すようになってはならないので、関係機関に弾力的に法を運用するように伝える」とのことでした。
福祉農園は畑作が中心ですから、一年中休みなく何らかの形で農業が行われています。
このため、農機具が常時、傍になければ農作業は出来ません。
現在、福祉農園には耕運機が5台、ハンマーナイフモアーや、動力付運搬車が1台、刈払い機が5台、鎌、鍬30、スコップ20、一輪車が8台、発電機、
風力発電機、寒冷紗が数百メートル、苦土石灰が二トン、堆肥が常時四トン、バケツ、チェンソー、サンダー、
電気ドリル等の農具のメンテナンス用工具類など多くの農具や工具があります。
開園当初、
これらの農具や工具を収める農具小屋が農園にはなく、このため県と協議しながら農具小屋や日陰小屋を作りました。
福祉農園は農業振興地区にありますから、農業に必要な施設の設置は奨励されている。
私たちは、県の農業振興地域整備基本計画と、見沼田圃公有地化事業の基本方針と整合するよう福祉農園作りをすすめてます。
さいたま市の農政担当は農業関連法や見沼田圃公有地化事業をあまり理解していないため、県の基本計画や方針と整合性が諮られていない。
この間の混乱は、この辺に問題があるように思います。
以下は土屋前知事の議会における発言です。
「私はこの首都近郊に残されました貴重な大規模の緑地空間を保全し、次の世代へ引き継いで参りますため見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針を定めて、
農地・公園・緑地等として活用を図るとともに、さいたま環境創造基金を活用した公有地化事業等の施策を推進して参りました。
見沼田圃の福祉農園も、この公有地化事業により借り受けました農地の活用方策の一つでございます。
これは障害者の方々に作物を育て収穫する喜びを味わっていただくとともに、
その交流の場となるよう開設したものでございまして、大きな成果をあげていると聞いております。
私も農園の行事におじゃまをいたしまして、農園での楽しかったお話や苦労話をお聞きしながら利用者の皆さん方の生き生きとした様子、
喜んで頂いておる様子に大変感動をいたした次第でございます。
福祉農園の支援に関するご要望につきましては、関係部局に対しまして農作業に対する技術的支援や、付帯施設の整備改善、
新たな農機具の貸与など、出来るところ取り組ませて頂きますとともに、係部が一体となって相談をお受けする場を設置させたいと思っています。
私は、これからも生き生きとした笑顔にあふれる福祉農園として利用していただけますよう、全力で支援して参りたいと考えております」。
議会における前県知事の発言が福祉農園の原点です。
一月初旬、さいたま市の農政担当から電話があり、福祉農園に関する県への指摘は「政治の問題」であると話していた。
政治の問題の中身については話してくれませんでしたが、福祉農園に関して「違法」と圧力をかける政治家がいるようです。
見沼田圃野沢担当主幹(当時)は、福祉農園の障害者用トイレの更新工事を突如中止しました。
そして、一方的に、我々との話し合いを拒絶した。
行政が制裁措置を行うためには、
当事者に説明責任と証拠を示す義務がありますが何の説明もありませんでした。
障害者用トイレの問題は福祉農園を利用する身体障害者にとっては深刻な問題です。
福祉農園として障害者の人権に関わる問題を放置することは出来ないので、
桶川の北村市議や白石県議の尽力で2004年1月23日の話し合いを行い、以下の三点を確認しました。
・障害者用トイレに関しては、無条件で即急に設置する。
・福祉農園の土地利用のあり方について、
県と福祉農園関係者が現地で前向きな話し合いをする。
・総合政策部、農林部が協議し福祉農園の持続可能な方策を示す。
3月19日にトイレの更新工事が終わり、県が約束したことのうち一つが実現しました。
ここで問題になるのが、障害者用トイレの更新工事が中止になった理由が、さいたま市農政課が県に対して行った「福祉農園は違法」という指摘です。
この指摘に合せるように、2004年1月6日。県を訪れた見沼・風の学校のスタッフに見沼担当の野沢主幹が(当時)が、
「福祉農園をなくすというわけではないが、法律を犯してしまった場合には存続は難しい」と県の担当者は発言しています。
市農政課が「違法」と問題にしていた「強固な構造物」は、県知事が1999年3月都市計画法に基づいて
相川旧浦和市長に計画通知を行い設置したもので『違法』なものではありません。
福祉農園は農地法上問題があるとも言っています。
確かに農地法上、農家資格のないものが農地で耕作を持続的に行うことは問題になります。
これは福祉農園だけでなく、非農家の市民が継続して農芸活動することを前提にした公有地化事業も問題になります。
このことを以前、農水省の審議官に聞いたことがあります。
審議官は、新・農基法と農地法の整合性が諮られていないことによる矛盾があることを認めていました。
「農業に対する理解には、市民の農業への参加は欠かせない。福祉農園の実践は農業の多面的機能を示す試みとして注目している。
角を矯めて牛を殺すようになってはならないので、関係機関に弾力的に法を運用するように伝える」とのことでした。
福祉農園は畑作が中心ですから、一年中休みなく何らかの形で農業が行われています。
このため、農機具が常時、傍になければ農作業は出来ません。
現在、福祉農園には耕運機が5台、ハンマーナイフモアーや、動力付運搬車が1台、刈払い機が5台、鎌、鍬30、スコップ20、一輪車が8台、発電機、
風力発電機、寒冷紗が数百メートル、苦土石灰が二トン、堆肥が常時四トン、バケツ、チェンソー、サンダー、
電気ドリル等の農具のメンテナンス用工具類など多くの農具や工具があります。
開園当初、
これらの農具や工具を収める農具小屋が農園にはなく、このため県と協議しながら農具小屋や日陰小屋を作りました。
福祉農園は農業振興地区にありますから、農業に必要な施設の設置は奨励されている。
私たちは、県の農業振興地域整備基本計画と、見沼田圃公有地化事業の基本方針と整合するよう福祉農園作りをすすめてます。
さいたま市の農政担当は農業関連法や見沼田圃公有地化事業をあまり理解していないため、県の基本計画や方針と整合性が諮られていない。
この間の混乱は、この辺に問題があるように思います。
以下は土屋前知事の議会における発言です。
「私はこの首都近郊に残されました貴重な大規模の緑地空間を保全し、次の世代へ引き継いで参りますため見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針を定めて、
農地・公園・緑地等として活用を図るとともに、さいたま環境創造基金を活用した公有地化事業等の施策を推進して参りました。
見沼田圃の福祉農園も、この公有地化事業により借り受けました農地の活用方策の一つでございます。
これは障害者の方々に作物を育て収穫する喜びを味わっていただくとともに、
その交流の場となるよう開設したものでございまして、大きな成果をあげていると聞いております。
私も農園の行事におじゃまをいたしまして、農園での楽しかったお話や苦労話をお聞きしながら利用者の皆さん方の生き生きとした様子、
喜んで頂いておる様子に大変感動をいたした次第でございます。
福祉農園の支援に関するご要望につきましては、関係部局に対しまして農作業に対する技術的支援や、付帯施設の整備改善、
新たな農機具の貸与など、出来るところ取り組ませて頂きますとともに、係部が一体となって相談をお受けする場を設置させたいと思っています。
私は、これからも生き生きとした笑顔にあふれる福祉農園として利用していただけますよう、全力で支援して参りたいと考えております」。
議会における前県知事の発言が福祉農園の原点です。
一月初旬、さいたま市の農政担当から電話があり、福祉農園に関する県への指摘は「政治の問題」であると話していた。
政治の問題の中身については話してくれませんでしたが、福祉農園に関して「違法」と圧力をかける政治家がいるようです。