グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

トランプ大統領はアテにできるのか

2018年08月24日 | 日記
先日首相が米トランプ大統領と電話で協議し北朝鮮の日本人拉致問題について改めて協力を要請したと報じられている。
たしかにトランプ大統領は過日のシンガポールにおける電撃米朝会談で日本人拉致問題について言及、仲介者として最低限の役割は果たしてくれたものと理解している。
しかしその後米朝間の間合いは思ったほど詰まってはいない。
両首脳の満面の笑顔も自国メディア向けのパフォーマンスと見る向きが多い。
それに昨今の米大統領側近のロシア疑惑に関する有罪評決はトランプ政権の基盤を大きく揺るがしている。
日本でこんな状況が生まれればとても政権は持たないハズだ。
ゆえにトランプ大統領は日本の政治課題に積極的に手を指し伸べる余裕はないだろう。
冒頭の電話協議でトランプ大統領は「日本の考え方に沿って協力していく」と応えているがこれは儀礼的発言と受け止めたほうがいいと思う。
結局拉致問題は日朝間で解決しなくてはならない。
これから経済制裁の解除や平壌での外交オフィス設置などの動きが出てくるのだろうか・・・。
いま日本の真の外交力が試されている。
真の外交力とは単に数多くの外国首脳と会談を行うことではない。
いかに交渉相手を説得し自国の国益を実現することである。
掲題の設問について戻ればトランプ大統領はやはり何の手助けにもならないということだ。