グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

外食業界の低調に思う

2016年11月01日 | 日記
つい先日某紙が外食産業の低調ぶりを伝えていた。
何でもこの9月の実績は多くの企業で前年同月比マイナスだったようだ。
たしかに今年は気候も不順で外食産業にとって望ましい環境ではなかったがそれにしても客数、客単価とも前年割れということであれば事態は深刻だ。
低価格メニューを増やして対応した企業の業績落ち込みはまだ軽微だったということだから世間は依然デフレ・マインドの中にいるようである。
最近自公幹部はよく「有効求人倍率の回復、特に全都道府県で1.0を超えた」ことに言及、アベノミクス効果のPRに多用しているのだが労働需給状況好転が消費拡大に結び付いていない。
最低賃金引上げもあったがこれも消費拡大に寄与していない。
いくら求人が増えた、給料が増えたといっても消費に結びつかないようではしょうがない。
そういえば日銀総裁も物価目標2%アップの先送りを発表していた。
アベノミクスは「道半ば」ではなく道半ばまで行ってそこからまた半ばほど逆戻りしてしまったのだ。
日経平均株価の動きがそれを如実に語っている。

ライセンス・ビジネスの怖さに思う

2016年11月01日 | 日記
英国ブランドのライセンス生産・販売を行っていたアパレル大手が今苦悶している。
というのも昨年ライセンス契約が失効しブランド商品を失ったため売上げが大幅にダウン、今期の赤字は過去数年間の利益を食いつぶしてしまう見込みだからだ。
無論ライセンス契約の打ち切りは数年前からの既定路線だったから一定の準備期間はあったはずなのだが残念ながら自前のブランドは育て切れなかった。
経営陣は「たとえ高額のロイヤルティであってもライセンス契約時代はよかった」と当時を振り返っているのかもしれない。
それこそブランド・ビジネスの怖さなのである。
同社は引き続き不採算ブランド・店舗の整理や従業員の削減を進めていく、としているがそれでも将来への道筋は見えてきたとは言い難い。
やっぱり過去に柵のない新たな経営陣にマネジメントを委ねることになるのだろうか。
そういえば最近米国のブランドから独立したビスケット・メーカーの業績はどうだろう?
ライセンス・ビジネスの最大のリスクは今も昔もライセンス契約継続の可否なのである。