toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

104-250302百舌(もず)

2013年03月02日 | バードウォッチング

 

 

P2114175 庭にいろいろな鳥が来る季節。 ヒヨドリがカラスにでも追いかけられて慌てて逃げ、我が家のガラス窓に激突、即死。 その激しさが羽を拡げた飛翔姿勢のまま痕跡が残ったので一枚パチリ。

とある施設のホールに掲げてあった百舌の絵。 日本画の手法を駆使して、遠景に山、近景に枯葉を配置し、中央左上に百舌を描く。 なかなか均整の取れた絵だとしばらく眺めていた。

P2084154

どこぞで似た構図の百舌の絵を見た。 宮本武蔵だ。 早速にインターネットで調べる。

 武蔵が熊本細川藩の食客になっていた頃に描いた墨絵。

 

天下の武蔵と比べられたら上記の作者に気の毒。 そのことは承知で素人目で見た感想を。

武蔵の描く百舌は墨の濃淡だけで精悍かつ猛禽類の鋭さを表現している。 目は何を見ているのか。 枯れ枝の途中に尺取虫のような虫が描かれたいる。 『i 』 の文字のようだ。   百舌の目はこの虫を見詰めているのではないか。 捕らえるために今にも飛び出しそうな緊迫感を感じる。 i がシミのように追加されただけで、絵が引き締まり、動きの前の静止状態とも言える躍動感がある。   

Koboku_002Koboku_001

上野国(群馬)が生んだ剣豪上泉伊勢守、 常陸国(茨城)の塚原卜伝、備前国(岡山)の宮本武蔵そして伊勢国(三重)の柳生但馬守、 ほぼ同時代に世に出たいずれの剣聖も剣の力量だけでなく、もっと内面的な剣を通して自己を見つめる求道精神において甲乙つけがたし。 剣はそのための手段かも。 腕比べなど意味のないことだろう。 その中で絵画の素養は武蔵が抜きん出ていることは間違いあるまい。

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