toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

352-291007たおやかな女流作家の筆によるものとは !!

2017年10月07日 | 小説・映画・など

 季節の移ろいは早い。先週は心地よい香りを放っていたのが

 

この1週間で総選挙公示を前に政界地図が大きく変化した。

もう15年も前になるか厚生年金の積み立てに疑わしいところ

があると政府を追求し、社会保険庁の改革のきっかけに繋げた

長妻氏が立憲民主党の代表代理に就任した。今回の一連の動き

騒ぐでも胆するでもなく冷静さを感じさせる雰囲気が好き

だ。安倍政権打倒のためと言っているが議席を失いたくない本

音が垣間見える分裂していった仲間と距離を置いて筋を通し

彼らに拍手を送りたい。枝野代表を含め前議員14名は必ず

会に戻ってきて欲しい。

 

あまり推理小説は読まないのだが書評に誘われて読み始めたの

がこの本。

太田愛という女流作家の作品。まだ上巻しか手にしてないが、

き込まれるように読み進めた。

ちっぽけな興信所の所長と平成生まれの所員それに少し拘りの

強い不始末で休職中の現役警察官の3人が謎に挑む。

太平洋戦争を遂行し敗北した大本営。その大本営情報部で言論

統制の指揮をとった冷徹な情報官、戦後は一転して医師となっ

て産婦人科医院を開業、多くの出産に立ち会い慕われた医師。

渋谷のスクランブル交差点。信号の色が変わり人から車の流れ

に切替わる。車が突入してくる直前の僅かな時間、静の空間が

生まれる。その空間の真ん中に片手を伸し青空の一点を指し

た状態で立つ高齢の紳士の姿を多くの人が目にした。次の瞬間

紳士はその姿勢を保ちながら膝から崩れ落ちる。伸ばした指の

先は何を指していたのか? 3人の謎解きが始まる。

上巻を読了したので著者の人となりをネットで調べてみる。著

者名で検索すれば直ちに表示される。(↓) そこに現れた本人

姿を見て思わず唸った。落ちついた雰囲気のとても素敵な

美人。

https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https://stat.profile.ameba.jp/profile_images/20150101/02/48/Gi/j/o065008861420045592079.jpg&imgrefurl=https://ameblo.jp/gralphan3/&h=886&w=650&tbnid=Lf-DUJB-G-EkMM:&tbnh=186&tbnw=136&usg=__4HuwVhznXMyKh_2sSgUxGuuIDnI=&vet=10ahUKEwif4KSB-NvWAhUIQLwKHa6ZDskQ_B0IgwEwCg..i&docid=6OMyT6Vtnv_gPM&itg=1&sa=X&ved=0ahUKEwif4KSB-NvWAhUIQLwKHa6ZDskQ_B0IgwEwCg

洋装だが和服がとても似合いそうだ。こんなたおやかな女性が

著者とはとても思えないかなり男っぽい内容の本だ。好きな作

家である故船戸与一氏や警察ものが得意な佐々木譲氏を思い出

させる。舞台は現代なのだが背景は昭和初期が頻繁に顔を出す。

どの時代も好きな歴史好きなのだが、特にこの時代には特別に

引かれる。幼かったがその時代の空気を共に吸ったのだという

意識があるせいか。

下巻がどんな展開を見せるのか予約本の番が早く来ないか待ち

どおしい。

 

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