母親が亡くなって、はやくも一年になる。その間、相続や登記など、さまざまなことをやりつつ、自らの老後生活の準備もすすめてきた。
けっこうやることが多くて、忙しい思いをしてきたが、仕事の整理や、それに伴う挨拶などでは、要するに終活であることが実感させられた。ゆっくりした老後の暮らしができるかどうかにかかる準備ができるようになったこと自体が有り難く感じられる。
登記については、司法書士を頼まず、法務局の相談コーナーだけで、すますことができたのは、経費的に大きかった。名前を書くだけのことだが、前の登記に不備があったり、それなりにアクシデントがあって、展望がもてないような時期もあったりしたが、それなりに、うまく進んで無事登記することができた。
印紙代だけでも、かなり高額となり、弟妹の分も立替払いだから、この間に金銭感覚が変わった。細かいことは、もうどうでもよくなり、これも弟妹のためと割り切って、実行した。
結果は、弟妹それぞれの反応で、自分にはできないことをしてくれたということをはっきりと述べて、感謝してくれた者もいたが、まるで、あたりまえのことであるとする者、さらに自己都合の「進んだ要求」をする者もいた。
兄弟は、正に他人の始まりのようだ。