明治以来、続けてきた態勢が、日本は15年戦争の敗戦時から、大きく変貌した。他国の影響を、それも従属的に受けながら、国の運営が続けられてきた。
憲法は、軍備をしないとし戦争は放棄した。しかし、本音のところは、その気がなく、「普通の国になりたい」という者が、政治家には、圧倒的に多い。彼らには、事あればどうする、という思いが強い。
現実に国となれば、どこの国も、国益に関しては敏感であり、人類は、まだその程度の段階で生きている。国をこえた考え方をする人は、まだまだ少数派だろう。
だが、武器を持って戦って、何の益があるのかと、思い知るような悲惨な体験を、幾度繰り返しても、こんな簡単なことを克服できないできている。情けない状態である。とりわけ、中国の状況は、軍部が突出したりすれば、たちどころにまたぞろおかしなことになる。
アメリカの軍事資本は、それに乗っかり、子分の日本に武器を売り込みたいし、混乱こそ彼らの大いなるビジネスチャンスと考えている。
このなかで、平和を維持し、発展させるために何をしていけばいいのか、また、何をしてはいけないのか、よくよく慎重でありたい。まだ、人類は病気中である。