政治家と高級官僚の関係は、官僚側が、組織として、継続して行政に携わり、その実力において、政治家のかなうところではない。個々をとっても、学校時代の成績からして、全然違うだろう。そして、組織として積み上げてきているノウハウの質、量が違う。
高級官僚が、事実上、国を支配しているといっても過言ではない。政権をとったということで、彼らの意向を、無視して行政の展開は可能とはいえない。陰に陽に、工作されれば、政治家はたちどころに窮地に陥っていしまう。
民主党政権は、さまざまに実験をした。アメリカにも、少しモノを言ってみたが、相手にされることなく、今まで問題にならなかったことを、とりあげ、それをネタにして、ひどいイジメ攻撃国会が始まり、蹂躙された。
誰が、どこで、どういう糸を引いているのか、庶民には見えないところで、暗躍する勢力に、政権は、かき回された。世論誘導され、参議院選挙で議席をへらし、政権交代の実をとれない状態になってしまった。
そうなると、いよいよ野党の思うままの展開となってしまった。背後には、誰がいるか、高級官僚の仕業であろう。彼らにしてやられてしまった。
庶民は、これからも騙され続けられるのだろうか。これほど、いろんな意思表明手段が多様化し、進歩発展してきているなかで、特定の階層のみが、おいしい思いをする構造は、いずれにしろ壊さなければならないだろうし、いつかそうなるだろうとは思う。
それが、どのような経緯を通じて、実現されていくのか、みどころである。誰がどんな行動をとり、何を話すのか、よくよく注意をしていかなければならない。