本当に、民主主義が実行されているかどうか、日本の場合をみてどうだろうか。選挙制度をみても、本当に民意を反映しようという意思が働いているわけではない。支配側からみて、できるだけ低い支持率でも権力を握れる仕組みにしているのである。
野党を同じ条件ではないか、と反論がありそうだが、今の世の中の仕組みが、資本側、富裕層側が、マスコミを抑え、教育に目をひからし、雇用現場では、会社側の圧倒的な優位な力関係のなかで、労働者側は、常に分断され、アカ攻撃を間断なく叩き込まれている。
この状態で、自覚的な民主主義的な世の中にしていくためには、相当な労働者側の「学び」が必要である。対立構造のなかで、勝者は、敗者を押さえつけ続けることに必至である。エサを巻き、眼くらましを、次々と打ち出してきている。
これらをかいくぐって、労働者が、庶民が自覚的になっていくためには、相当大変なことである。主人公になるには、相当な努力と準備が必要なのである。
トランプが大統領になれば、問題も多く生まれるだろうが、むしろ、矛盾が顕在化して、かえって世の中の進歩にはいいことかもしれない。庶民が目を覚ます機会となるかもしれない。
民主主義をどのように、進化させていけるのかどうか、困難な時代となるか、善き方向へとベクトルが向きを変えるのか、庶民が主人公である。いつまで、ボーッとしているのかという問題だ。