景気は気から、というが、日銀の政策は、うまくいっていないのではないか、という話が出ている。
日銀の思惑が外れているということである。何しろ、数値が良くならない。個人の消費が伸びず、景気がよくなっているという実感がないのである。
投資が増えず、借り換えをするだけ、とか、投機マネーが増えるだけとか、実際の暮らし向きが良くなったという実感がない。
それはそうだろう。働く人は、賃金が上がらなければ、生活は楽にならない。非正規雇用ばかり増えて、正社員は、長時間労働で、こんなことでは、金なんて使えるはずがない。
庶民の暮らしを、真剣に考えるならば、簡単にマネーゲームで儲ける人ばかり、優遇していることでは、うまくいくはずがない。
思うに、労働法制を変えてしまったことが大きい。庶民の暮らし向きのことを真剣に考えるならば、非正規雇用は論外である。為政者が、働く人のことを軽視すれば、こうなる。
であるのに、庶民は自分が間違っていると思ってしまっている。世の中がゲーム化してしまっていて、管理手法ばかりで、どうすれば、庶民の暮らしが楽になるかの政策がない。これを正すのは、選挙でその意思を表すことが重要である。