東京都知事になって、初めての記者会見を見て、感じたのは具体的な都政のイメージを考えているな、という印象が強いことである。当選したから考え出したというのではなく、以前から一家言あって、それを発表しているという感じである。
立候補するのだから、当然といえば当然だが、立候補する人がみんなそうするとは思えない。やはり、準備とか展望とか、それがいいのかどうかが問題だけれども、それを準備していることは、説得力がある。
しかし、彼女は、弱者の味方とは思えない。かなり危険な感じがある。それは庶民にとってということだが、既成権力をものともしないというか、勝負感には、驚くほかない。そして、そのとおりに勝利するのだから、その度胸は大したものである。将来の目標は、国を動かしたいと思っているのだろう。
そして、危うさがある。平気でウソをつくことである。公言したことを言った記憶がない、などと平然という場面をみて、この人は、信用ならないと痛感した。情報公開というが、それは、おそらく欺瞞に満ちたものになるのではないか。