手をかざしてみる。よく見なければならないことが多い。それは、自分に対しても、他者に対してでもあるが、とりわけ自分については、日頃からの心構えが重要だ。
自分のことを、他者のように見ることができるならば、多くのトラブルから自身を守ることができる。投げやりになったり、興奮して見境がつかない、というような状態に自らをおかないことができる。
他者に対しては、どんな視点で臨めばいいだろうか。権力者に対しては、その真の姿勢を見抜かなくてはならない。時代のなかで、とんでもない政治家があらわれることもある。
ヒットラーは、民主的手続きのなかで、生まれてきた。全国民がまきこまれ、多くの犠牲者がでた。人間が人間を殺す凄まじい兵器が作られ、そして使用された。人間とはなんという動物だろう。
感動的なことがあることもあるが、基本的には、油断できない生物でもある。自らを律し、他者に適切な気づきを与えられる人になることが、人間同士、おたがいに必要である。
果たして、人間の歴史をどれだけ続けることができるか、課題は多い。