人をヒトとも思わない、利己主義がはびこり、金儲け亡者が企業を支配し始めた。たとえば、理不尽な商慣習の破壊、富の独占をはかる卑怯としかいえないような、大手損害保険会社のやり口はまことに鉄面皮そのものである。
背景には、外資の株主がいて、彼らの流儀を押し付けているらしい。そういえば、契約書類にしても、捺印ではなく、「署名」にしたり、彼らの商慣習をもちこんできている。
文章も、英文和訳丸出しで、どうやら完全に乗っ取られたのだろうか。どこの保険会社も同じような営業形態になってしまうのだろうか。それではいかにもつまらない。
ただし、例外的な会社もあって、個人、中小企業を顧客ターゲットとし、「リテール」を売り物にしている会社がある。東京海上グループだが、日新火災海上保険株式会社は、ユニークである。
こういう多様性がでてくると、救いがある。強者が勝手なことをして、弱者の側が抵抗できないのは、いかにも悔しいではないか。若者たちは、本質をつかんで、金を儲けようとはしないし、(設けられない仕組みを見抜いているのかもしれない。)価値観を変えてきている様子がある。静かに、金儲け亡者どもに対する、告発の準備が進んでいるとみたい。