菅内閣のときと、かなり様子が変わってきている。とにかく審議が始まっている。状況の打開が急ピッチというわけではないが、着実な前進が見えてきているのではないだろうか。とにかく政策論議をしないと、議会としての意味をなさないことが、誰の目にも明らかとなって、さすがに、自民党も気付いたということかもしれない。
自民党が、相変わらずおかしなことを言っているほかは、概ね健全な議論が展開されてきているようにみえる。ただ、政策が迅速に行なえるかどうかといえば、たしかに、参議院で議席が逆転してしまってから、たちまちのうちに、何も決まらない、決めさせないという仕組みとなってしまったから、民主としては、自民党のいうままにならざるを得なくなった。
民主党は、妥協するほかなく、あれほどの災害があったにもかかわらず、当然、ただちに手をうたなければならないことでも、それでも、自民党は、ともかく解散だというばかりであり、まとまな議論をせず、意地悪、邪魔をしまくったのである。菅さんを嫌いまくり、官僚頼みしかできない政党は、騒ぐしか能がなく、これでは、受け皿になる資格はないことを明かにした。
今も、自民党が邪魔をしまくって、民主党が妥協しているにも関わらず、合意したことで、マニュフェストができていないではないかと、自民党がせめる。岡田副総理は反論する。妥協して、そうしているのに、そうすれば、できていないではないか、というのだから、言われたほうはたまらないのは明らかだ。
こういうヤリトリは、ひどい意地悪としかみえない。自慢たらしく自民党なら、うまくいくかのように言うのは、逆効果であろう。こんな政党は、しばらくは政権をとらせてはならない。本当に反省していないのだから。