シリアの政府側の国民に対する弾圧ぶりは、まさに異常であり、当然ながら、これを止めさせる国連決議がされると思いきや、中国とロシアの反対で決議ができなかった。
国際問題は、自国の政治状況もからんでくるので、国際会議では、国のエゴが出てくる。どうするのが、正解かは無論いえない。しかし、普通に考えて、政権をもつ側が、その国民に対して、軍隊をだして殺すことを躊躇しないなどというのは、まともではないのは明らかだ。
シリアは、ここも独裁政権であり、長年の矛盾が噴出してきている。世界は、徐々に、普通に考えておかしいことは、おかしいとなりつつあるようにみえる。
東北大震災で、被災者のふるまいや、国民の動向をみて、世界が賞賛しているという。日本的には、普通の考え方であり、事態の推移は、政界の動きは別として、(自民党の振る舞いなどは、言語道断であった。)そのほかは、当然の成り行きだと思うけれども、自然災害だけでなく、人間同士のあり方についても、こうしたやり方、考え方は、敷衍できることである。
イスラーム世界やキリスト教世界とは違う価値観の意味が、出てきているのかもしれない。エゴとエゴの争いから、普通に考えることが普及すれば、もう少し、世界は住みやすくなるはずである。