空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

文藝春秋4月号の「これが私たちの望んだ日本なのか」について

2011年03月11日 10時05分33秒 | 思考試行

「警世の紙つぶて日本の叡知125人」の副題がついている。

何が叡知だ!といいたいようなものもある。自分の専門から、無責任な発言もある。著名な人物ばかりであるが、指針を示すようなものは、総じて少ない。

西川善文氏は、あからさまに、自公を応援しているが、意趣返しの雰囲気濃厚で、政権交代の意味なんか一顧だにしない。こういう人物が、銀行のトップをやるんだな、と認識を新たにした。

救いは、いくつかある。金子氏の「餓鬼化現象」は、正に同感である。モンクを言う顔を餓鬼という表現は、ああ、そう言うんだと感心した。

それと、柳田邦夫さんの「命を大事にする国を」に、大いに救われた。日本にも、慧眼の士がいるのだ。公平な、説得力のある見識。125人のラストに登場する。この特集は、この一文がなければ、まったく意味がない。逆に言えば、この一文があるから、他の文も意味を持ってくる。みんながみんな、良いとも言えないし、悪いともいえない。

だが、明かに、駄目なものがある。それを示してくれるのが、柳田さんの一文である。これがなかったら、文藝春秋は、もう二度と買わないぞと、思ったかもしれない。