空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

為政者の姿勢はこれでいいのか。

2009年04月17日 08時59分16秒 | 思考試行
景気対策をみると、やはり弱者に対する思いやりがない。金持ち優遇である。雇用についても、今の格差を作り出した原因たる非正規雇用は、継続される。

強者は、さまざまなツールを持っているから、彼らをみていれば、世の中うまく回っているように見える。為政者の目は強者に向いている。

本当に、弱者の側の実態を為政者はどれほど知っているのだろうか。そのイタミ、悩み、苦しみ、生活の実態。知ろうとしているのだろうか。

自殺者が、日本では、年間3万人を越える。それが、為政者の仕事の結果である。これについて、どれだけの調査がされているのだろうか。新聞、マスコミの仕事もみられない。彼らも強者の味方である。

今朝の新聞では、人口減少が各都道府県について、数値がでている。人口の推移には、そのくらしぶりが、表現されている。高齢化がすすみ、若者は夢を持てずに、もはや可塑性はなくなろうとしているかもしれない。

為政者の政策の根幹に、生活する人びとの実態をよく知り、それに対応する的確なものでなくては、その成果は得られない。

貧しくとも、健康で健全で楽しく暮らせるような社会を人びとは求めている。そこには、お互い蹴落としあいをしなければ、よき社会をキヅケナイとする考えはない。基本がそこにあれば、方針も変わる。

なるほど、自然界は、競争すべきはする。努力しないものは、淘汰されてしまう。だが、それは、程度問題であり、みんながつぶれてしまうような競争はしない。そこには、バランスがある。

人間社会のなかに、バランス感覚がなければ、生存の継続は不可能である。生き残ることが可能かどうか、為政者の姿勢にかかっている時代がきている。