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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

どうする

2008年12月29日 07時48分39秒 | 思考試行
「社会主義」と資本主義がせめぎあっていた当時には、社会主義には、大きな期待が寄せられていた。資本主義は必ず滅び、社会主義が次代の仕組みになる、と結構おもわれていた。

ゴルバチョフがでてきて、様子が変わった。社会主義の中に、新風が吹き始めて、新しい変化がでてきたと期待された。

だが、結局は、ゴルバチョフのおもいは潰えて、ついには、ソ連がこけることとなった。「社会主義」は破綻したということになった。

東ドイツもなくなり、社会主義を標榜していた国々で相次いで、政変が起こり、資本主義の完全勝利となった感があった。

社会主義社会の非効率性、閉鎖性、陰謀、粛清、・・・事実、実態が知らされる中で、もう、資本主義しかないという雰囲気となった。

壮大な実験は、完全に失敗した。そういう、理解となった。

北朝鮮をみても、まさに「社会主義」の失敗例として、あげることもできる。非人道的、非論理的な国情、政情は、誰の目にも明らかである、とみえる。

そして、今回の大不況。

強欲資本主義の終焉と言われている。マネーゲームの破綻。金を動かすだけで、巨万の富を得る。その影で、働いても働いても、絶対に貧乏から抜け出せないようなシステムを平気で作り、そして、それを合法化してきた。

今になって、セーフティーシステムを作っておくべきだった、などと、そんな気があたかもあったかのように、いう向きもあるが、本音はどうだろうか。

儲けることに、係りきりで、社会全体を考えることはない。自分の儲けだけが関心事であって、そんな頭からは、コスト増になることは、論外であったに違いない。

さて、これからどうするのか。社会主義がだめで、資本主義がだめとなるとどうすればいいのか。

どうも、背景には、人間の文化、宗教、属性、哲学が絡む。人間の質が問われている。人間性の限界が登場する。個々の人間の資質が、社会の質を決めていることがいよいよ、明確になってきたようにみえる。

そして、システムの中味の設計図が、どう描かれるのか。

それは、具体的な今の現状から、問題点を炙り出し、それをどう解決するのかという、手直し、改変の繰り返しで可能なのか。

それとも、大きな枠組みの変化が必要なのか。